Raspberry Pi でサーバー構築 (準備と初期設定)

2013/03/19

◆ 目的

以前はノートパソコン(atom)にCentOSを入れサーバーとして運用していたが、本体のファンから異音がしてきてどうにもならなくなってきた。 ハードディスクやメモリは交換で対処するがノートパソコンの同型CPUファンなんてのは手に入んないし、値段も高そうなのでファンレスのサーバーを考えていたところ Raspberry Pi という名刺サイズの極小パソコン(パソコンと言ってもいいでしょ)が引っかかった。

Linuxのメジャーなディストリビューションなら、サーバー構築手順の解説サイトがいっぱいあるが、Raspberry Pi に特化したサイトはまだ数が少ないので、自分の記録用としてホームページとして残しておく。

◆ Raspberry Pi 本体の入手

2chの関連サイト等で探し方を見た方がいいかも、これを書いている時点と状況が違ってくると思う。

◆ 準備するもの

Raspberry pi 本体 + 専用ケース (無くても可) + マイクロUSBの電源用ケーブル

HDMI接続できるモニタ + ケーブル (初回起動時のみ)

USB接続のキーボード (初回起動時のみ) 

SDHCカード(4G以上32Gまで)

Raspbian (Raspberry Pi に最適化された debian系のディストリビューション ここ でダウンロード)

Win32DiskImager (ディクスイメージをSDカードに書き込むソフト ここ でダウンロード)

SDフォーマッター(SDHCカードのフォーマットをするソフト ここ でダウンロード)

SDカードを認識する環境にあるパソコン (ここではWindows機を対象にする)

◆ SDカードへディスクイメージを書き込む

Raspbian をダウンロード後、適当な場所に解凍しておく。

SDカードフォーマッターでSDHCカードを初期化する。(間違って違う所を初期化しないように細心の注意を払う)

Win32DiskImager でディスクイメージをSDカードに書き込む。(ここでも違う所に書き込まないように細心の注意を払う)

以上でパソコンでの作業が終了です。

◆ Raspberry Pi の起動

Raspberry Pi の本体にキーボード、HDMIディスプレイを接続します。LANケーブルはまだ必要ない。

マイクロUSBの電源ケーブルを差し込むと起動します。

初めての起動時のみ raspi-config という設定画面が表示されます。

◆ raspi-config での設定

raspi-config はコマンド入力でも起動できるので、設定し忘れても後から再度設定できる。とりあえず各コマンドの意味は下の通り。

 pi@raspberrypi:~$ sudo raspi-config

info raspi-configのバージョン情報で設定項目はない。

expand_rootfs SDHCカードの領域設定

overscan 画面出力時の外周の設定。

configure_keyboard キーボードの設定

change_pass ユーザー(pi)のパスワードを変更

change_locale 文字セットや地域の設定。日本語化作業の時に設定するのでここでは変更なし。

change_timezone タイムゾーンの設定

memory_split GPUに割り当てるメモリー量

overclock オーバークロックの設定。安定した稼働が確認できるまではさわらない。

ssh SSHサーバーの自動起動

boot_behaviour Xウィンドウの起動設定

update 最新版raspi-configの入手

finish raspi-configの終了。再起動が必要な作業を行うと自動で再起動される。

◆ expand_rootfs

元のディスクイメージは2GB程度なのでSDHCカードの最大容量まで使用できるようにする。

特に設定項目もなく。再起動後に設定が有効となる。

◆ configure_keyboard

初期状態ではUKに設定されているので日本語キーボードを使用するように設定する。USBキーボードが接続されていないと実行できない。

次の様に選択していく。

 Generic 105-key (Intel)PC
 ↓
 Other
 ↓
 Japanese - Japanese(OADG 109A)
 ↓
 The default for the keyboard layout
 ↓
 No compoke key
 ↓
 Yes

◆ change_pass

初期状態のユーザー(pi)のパスワードは raspberry で世界中の Raspberry Pi ユーザーの知るところであるので、これは絶対に変更しておかなければならない。ただし、この変更はキーボードの設定が済み、念のため再起動を行った後に行う方が安全。

コマンドを選択後、新しいパスワードを2回入力する。

◆ change_locale

標準で UK に設定されているので変更しなければならないのだが、日本語フォントがインストールされていないので文字化けするだけである。

別のページで日本語化するのでここでは触らない。

◆ change_timezone

タイムゾーン(時刻)の設定を以下のように行う。

 Asia
 ↓
 Tokyo

◆ memory_split

内蔵512MBのメモリのうちGPUに割り当てるメモリ量を設定する。

メモリ量は16/32/64/128/256のいずれかを入力する。

Xウィンドウを起動する場合は大きい方が良いが、サーバー用途で使用する場合16で設定する。

再起動後に設定が有効となる。

◆ overclock

標準で700MHzで動作するが1GHzまでオーバークロックすることができる。安定した稼働が確認できるまでは標準のまま使用する。

オーバークロックを行うと製品寿命が短くなる可能性がある。また、CPUの発熱により動作が不安定になることもあり、この場合は放熱板を取り付けるなり対策を講じる必要が出てくる。

◆ ssh

SSHサーバーの起動を設定する。 Enable で起動が有効となる。

◆ boot_behaviour

起動時にXウィンドウを立ち上げるかどうかの設定。サーバー用途ではGUI環境を使用しないので No にしておく。

◆ update

将来、新しい設定項目ができたり、触れなかった部分が触れるようになるかもしれないので、思い出したらアップデートしておく。

◆ 再起動

再起動が必要な設定を行った場合、raspi-config の終了時に自動的に再起動される。それ以外の場合は再起動コマンドを入力する。

 pi@raspberrypi ~$ sudo shutdown -h now