九州の東側、大分県湯布院町は、海抜450mの四方山に囲まれた盆地の町で、日本第3位の湧出量を誇る温泉と、年間400万人も訪れる観光の町です。
この小さな町で湯布院映画祭は1976年に始まり、今年で29回目(2004年現在)、日本で一番古い映画祭となりました。
湯布院町の村おこしと大分市の映画ファングループが意気投合して生まれたのです。日本映画のファンと日本映画の作り手が出会う場としての映画祭というのが、この映画祭のコンセプトです。
全員ボランティアによる実行委員会形式で、最初はみんな20才前後の若者たちでしたが、現在は50台代から10代までの幅広い年齢で構成されています。ほとんどが町外に住んでいる実行委員の集まりなので、町内の人々の協力をいただいてます。実行委員の食事の世話は町内の料理研究会のおばさん達。
湯布院映画祭は4本柱で構成されています。
はじめに、前夜祭は、建築家磯崎新氏設計によるJR由布院駅前広場で行われます。
第13回映画祭に始り、今年で15回目。時代劇の娯楽映画を主に上映します。ここでは、前夜祭の1本だけの上映です。
そして上映、日本映画の特集をします。東映京都撮影所特集や変身映画特集などテーマ別や、マキノ雅弘監督などの個人特集、劇場未公開の新作映画の試写、両方合わせて、17〜18本上映します。
新作映画の上映後、すぐに行われるシンポジウムでは参加者から賛否両論が次々に出ます。
第3の柱は、日本映画職人講座。日本映画の技術を楽しく学びます。
最後は毎夜10時から行われるパーティ、おいしい料理と酒がふんだんに振舞われ、映画の作り手と直接、話し合う場になります。
会場の設営から片付けまで、映写以外のすべての作業を映画ファンの集まりである実行委員が行います。
湯布院映画祭は劇映画のお祭りですが、6年前(2004年現在)に文化映画や記録映画を集めて行う、ゆふいん文化・記録映画祭がスタートしました。こちらは5月末に行われ、今年6回目です。前夜祭は乙丸公民館で行われ、メイン会場は、こちらも中央公民館。映画人以外のゲストが多いのが特徴です。また、3月には同じく中央公民館を使ってこども映画祭も行われます。年3回も映画祭が行われる湯布院は、映画祭の町でもあります。
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