農薬等使用状況について

1.前提(その1)
  有機農産物および特別栽培農産物に係る表示ガイドラインは、「有機農産物」「特別栽培農産物」(例えば、「無農薬栽培農産物」や「減化学肥料栽培農産物」など)の表示について明確な基準を定めています。平成9年12月の表示ガイドラインの改正により、米麦についても野菜、果実等と同じようにこのガイドラインの適用を受けることとなるとともに、生産管理要領も表示ガイドラインの中に位置付けられることになりました。
また、平成15年4月に特別栽培農産物に係る表示ガイドラインの改正が行われ、一年程度の移行期間を置き、平成16年4月から施行されるようになりました。
新ガイドラインでは、無農薬栽培など区分ごとの名称を一括して「特別栽培農産物」へ変更するようになります。
 
2.前提(その2)
 上記のように、このガイドラインは有機農産物および特別栽培農産物に係るものであって、その他の一般農産物の表示を規定するものではありません。
 しかしこのガイドラインの改正により、特別栽培農産物については減農薬栽培や減化学肥料栽培の表示ができない事となりました。
 当社といたしましては、「安全な食物って?なんしょっと?」のページでご紹介しているように、安全安心な農産物を供給して行くために農薬の節減栽培に取り組んでおり、その姿勢をアピールするために農産物の箱や袋にその旨表示してまいりました。
 しかし、先般全農おおいたから、「減農薬栽培」等のまぎらわしい表示は削除して欲しいとの指導がありました。
 そこで、平成16年4月より、順次表示等を変更して行くと共に、新たに合成農薬の使用状況をホームページ上に開示していくこととしました。

3.平成23年度化学合成農薬の使用状況(更新中)  

化学合成農薬の使用状況 
部門 作物名 面積 使用年月日 使用資材名 使用回数 有機農産物だったら(注1) 特別栽培農産物だったら(注2)
葉菜部門 サラダ菜 1020u  平成23年6月29日 アミスターフロアブル
ロブラール
ダントツ乳剤
灰色カビ病
灰色カビ病
アブラムシ
1
1
1
1
1
1
1
1
1
概況 毎年梅雨の時期になると、ハウス内が加湿になり、サラダ菜の株元が、灰色カビ病に侵される。被害が多発傾向になる前に、予防的に防除。又、今年はアブラムシの侵入が見られたので、こちらも多発前に防除を行った。しかし例年農薬使用回数は極めて少なく、今年も今回が1回目である。皆さんに届くサラダ菜は農薬の洗礼を受けていないものがほとんどである。
果菜第1部門 トマト 1728u  平成23年7月5日 サンマイトフロアブル
スミレックス
ハダニ
灰色カビ病
2
1
2
1
2
1
 平成23年4月11日 サンマイトフロアブル
クリアザール
ベルクート
コナジラミ
コナジラミ(幼虫)
灰色カビ病
1
1
1
1
1
1
1
1
1
 平成23年2月9日 セイビアフロアブル
ダコニール
灰色カビ病
うどん粉病
1
1
1
1
1
1
概況 黄化葉巻病を媒介するコナジラミは、相変わらず全国的に蔓延しているが、当ハウスでは、春先に多発前に予防的に防除することにより、ここ数年多発は抑えられている。今年も4月に予防防除したことにより、7月現在ほとんど発生は見られない。このまま今年も乗り切ってくれれば幸いである。一方、ハウス栽培につきものの灰色カビ病は、ハウスを全閉にする秋口から発生を見、梅雨の時期には、多発傾向となる。菌が軸(枝)に侵入すると、そこから先が枯死してしまい、着いている実が全て収穫できなくなる。(水平放任栽培は特にリスクが大きくなる)何とか多発を抑えたいところである。並行して、冬季の除湿暖房、生物農薬(納豆菌の一種)ボトキラーのダクト内散布、循環扇による空気の撹拌も行っている。
果菜第2部門 トマト 1080u  平成23年7月3日 サンマイトフロアブル ザビダニ 1 1 1
概況 サビダニが発生すると、トマトの枝が、茶褐色になる。ベッドの一部に発生がみられたので、その列のみスポット的に防除。全体に広がらないことを祈る。

平成22年度化学合成農薬の使用状況(整理中)
平成21年度化学合成農薬の使用状況(整理中)
平成20年度化学合成農薬の使用状況(整理中)
平成19年度化学合成農薬の使用状況
平成18年度化学合成農薬の使用状況(整理中)
平成17年度化学合成農薬の使用状況(整理中)
平成16年度化学合成農薬の使用状況

注1) 有機農産物の生産を行う中で使用が認められている農薬がある。
注2) 特別栽培農産物は、注1に関わらず、化学合成農薬であれば、使用回数に含め、節減割合の算定要素に含めなければならない。
注3) 当社は施設(ハウス)が3ヶ所あり、それぞれ独立分離していますので、各々について表示。

4.化学合成農薬および化学肥料の慣行の使用状況(慣行レベル)について

  1. 慣行レベルの客観性を高め、ガイドライン表示の信頼性を向上させる観点から、慣行レベルは地方公共団体が策定又は確認したものを節減割合の算定における比較の基準とする。外国の場合は「地方公共団体に準ずる機関」として整理。
  2. また、地方公共団体が慣行レベルを策定又は確認した場合は、それを公開し周知に努めるとともに、適宣見直すよう努めることとする。

  上記のように定められていますが、平成16年3月28日現在、大分県が策定公開したものはないようです。
   そこでとりあえず、九州管内の近隣県の慣行レベルを参考までに下記に示します。
 (たぶん化学合成農薬の使用回数の多さに驚かれるのではないでしょうか。この点については後述します。)
  又、今後も、
    @ サラダ菜等はいわゆるマイナー作物であること。
    A 栽培形態が水耕栽培であること。
  等の理由により、当社の作物、栽培形態にマッチした慣行レベルの策定があるかどうかは不明です。
 (※ 平成16年5月現在大分県の慣行レベルは策定されています。近々リンクをはるなどして紹介します)

品目 地域 作期・作型 主な栽培期間 化学合成農薬の使用回数 化学肥料の窒素成分量 備考
サラダ菜 福岡県 - - 6 17.0 1作当たり
非結球レタス 熊本県 周年 周年 24 12.0 -
レタス 鹿児島県 全作型 - 13 20.0 -
トマト 福岡県 - - 54 29.0 農薬の使用回数は月3回以内
トマト 熊本県 促成 8〜6月 61 30.0 -
トマト 熊本県 夏秋雨よけ 3〜11月 46 30.0 -
トマト 熊本県 抑制加温 7〜2月 44 20.0 -
トマト 鹿児島県 全作型 - 39 30.0 -
きゅうり 宮崎県 - - 72 - -

5.農薬等使用状況、表示およびこれらに関する考察・資料・用語・リンク
 下記各事項については livedoor Blog 農コメント に随時執筆中です。
 @産物、有機栽培について
 A 無農薬について
    「農業をやってます。」というと、オウム返しに「有機ですか?無農薬ですか?」とたずねられます。
    はたして無農薬有機栽培のみが善なのだろうか?
    (水耕栽培なので、明らかにスネています)
 B 自然について
     美しい棚田は人の心を和ませてくれるが、そもそも農業と自然との関係は?
     自然とは何か、自然だからいいのか、安全か?
 C 農産物の表示について
     今回の農水省の改正は消費者のわかりづらいという声に答えるものだという。
     このガイドラインとは別に県やJAの独自のガイドラインが増えるとの指摘もあり、かえってわかりづらく
     なるともいわれているが・・・。
 D 用語
   ・ 有機農産物
      化学合成農薬、化学肥料、化学合成土壌改良材を使わないで、3年以上を経過し、堆肥など(有機
      質肥料)による土づくりを行ったほ場において収穫された農産物を「有機農産物」、3年未満6ヶ月
      以上の場合は、「転換期間中有機農産物」といいます。  
   ・ 特別栽培農産物 
      ガイドラインの適用される農産物は、環境保全型農業を一層進める観点から、生産の原則に基づくと
      ともに、次の要件(@及びA)を満たす栽培方法注1)により生産された農産物とする。
       @. 化学合成農薬の使用回数が、当該地域の同作期において当該農産物に慣行的に行われて
          いる使用回数の5割以下
であること。
       A. 化学肥料の使用量が、当該地域の同作期において当該農産物に慣行的に行われている
          使用量の5割以下
であること。
       注1: 化学合成農薬、化学肥料の慣行的に行われている使用状況を比較の基準とすることは
           現行ガイドラインと同様であるが、適用の範囲については、化学合成農薬、化学肥料
           双方を減じたものを対象とする点が現行ガイドラインと違いがある。 
 E リンク(準備中)