羅典文法

GRAMMATICA LATINA


サン・スルピス会諸師著
サン・スルピス大神学校訳


発行所 光明社


[三上記:これは昭和26年(1951年)4月3日福岡のサン・スルピス大神学校から出された初学者のためのラテン語文法書です。私は院生の時にしばらくこの大神学校の図書館で図書の整理のアルバイトをしていたことがあり、この書物の代表者のツルデル神父様にもお会いしたことがあって、その時のことを懐かしく思い出します。以下に少しずつ、その内容を紹介していきたいと思いますが、適宜、省略・加筆した箇所があります。]
第一部 基礎論

p.1

基本概念

1.品詞--ラテン語には8種の品詞がある。その中4種は変化語で即ち、名詞、形容詞、代名詞、動詞;他の4種は不変化語で即ち副詞、前置詞、接続詞、間投詞である。

2.性、数--ラテン語には3種の性がある、即ち男性、女性、中性で@、数には単数、複数の2種がある。

3.語根、語尾--言葉の語根とは不変化の部分であり、語尾とは格と数とに従って変化する部分である。例えばrosarum, rosisにおいて語根はrosで、語尾はarum, isである。実際上では語根は単数、属格の語尾を切り離した時に残るものである。

4.格および格の用法--格は語尾によって区別され、語と語との関係を示す、ラテン語には”6つ”の格があるA。

  1. 主格:これは主語あるいは属辞、形容詞、同格名詞のように主語に関係する語の格である。
    例:"Rosa " est "pulchra". バラは美しい。
  2. 呼格:これは呼びかけの時に使われる。
    例:"Rosa", es pulchra. ”おー、バラよ”汝は美しい。
  3. 属格:限定補語の格である。
    例:Odor "rosae". バラの香り。
  4. 与格:これは間接補語の格である。(...に、...のために)。
    例:"Rosae" aquam do. 私はバラに水を与える。
  5. 対格:これは直接補語、あるいは属辞、形容詞、同格名詞のように直接補語に関係する言葉の格である。
    例:Habeo "pulchram rosam". 私は美しいバラを持っている。
  6. 奪格:これは状況補語の格である(より、によって、と共に)。
    例:Ornare statuam "rosa". バラをもって像を飾ること。

5.変化--5つの変化がある、それは単数、属格の語尾によって区別される。

第一変化 第二変化 第三変化 第四変化 第五変化
単数属格の語尾 AE I IS US EI


@ラテン語では、名詞の性は慣習または辞典によって知る。

A第7格とも言うべき地格がある、それは居る場所あるいは行為がなされる場所を示す。しかし、これはいくらかの普通名詞または第一変化と第二変化との町の単数名詞にしかない。


p. 2

第一章 名詞

第一変化

6.この変化のすべての名詞は、単数、主格において-aで終わり、大部分は女性であるが、いくらかのものは男性である。

第一変化の語の変化の例
単 数 複 数
主格 Ros a バラ が

呼格 (O)@ Ros a バラ よ!

属格 Ros ae バラ の

与格 Ros ae バラ に、のために

対格 Ros am バラ を

奪格 Ros a バラ より、によって
主格 Ros ae バラ が

呼格 Ros ae バラ よ

属格 Ros arum バラ の

与格 Ros is バラ に、のために

対格 Ros as バラ を

奪格 Ros is バラ より、によって

7.第一変化についての備考

I. 与格と奪格とは-abusで終わる名詞--Dea 女神filia 娘とはしばしば複数においてdeabus, filiabusとなる、教会ラテン語においては、またanima 魂animabusの与格あるいは奪格の形をとる。

II. 数--a)いくらかの名詞は複数においてしか用いられない。
divitiae, arum 富裕;nuptiae, arum 結婚式;epulae, arum 祝宴;Athenae, arum アテネ等。

b) あるものは単数と複数とにおいて意味が異なる。

copia, ae 豊富;copiae, arum 軍隊;fortuna, ae 運命;fortunae, arum 財産; littera, ae 文字; litterae, arum 手紙;vigilia, ae 不眠;vigiliae, arum 歩哨等。

III. ギリシア語より転化した名詞--3種が第一変化に関係する。

1.女性で-eに終わり
属格が-esに終わるもの
2.男性で-esに終わり
属格が-aeに終わるもの
3.男性で-asに終わり
属格が-aeに終わるもの
主格 Music e 音楽

呼格 Music e

属格 Music es

与格 Music e または ae

対格 Music en

奪格 Music e
Comet es 彗星

Comet e

Comet ae

Comet ae

Comet en

Comet e
AEne as エネアス

AEne a

AEne ae

AEne ae

AEne am(an)

AEne a

複数がある時はrosaのごとく変化する。

注@ 呼格の前に何らかの感情を表すためにOがおかれる。
O fortunate adolescens! オー!幸運なる青年よ。

注A 第一変化の地格はaeで終わる。 Romae ローマにおいて。

p. 3

第二変化

8.第二変化は-usに終わる名詞(男性あるいは女性)-erに終わる名詞(すべて男性)と、-umに終わる名詞(すべて中性)とを含む。

Dominus, m 主人(男) PuerA, m 子ども(男) Liber, m 本(男) Templum, n 神殿(中)
主格 Domin us

呼格 Domin e

属格 Domin i

与格 Domin o

対格 Domin um

奪格@Domin o

主格 Domin i

呼格 Domin i

属格 Domin orum

与格 Domin is

対格 Domin os

奪格 Domin is
PuerB

Puer

Puer i

Puer o

Puer um

Puer oC

Puer i

Puer i

Puer orum

Puer is

Puer os

Puer is
Liber

Liber

Libr i

Libr o

Libr um

Libr o

Libr i

Libr i

Libr orum

Libr is

Libr os

Libr is
Templ um

Templ um

Templ i

Templ o

Templ um

Templ o

Templ a

Templ a

Templ orum

Templ is

Templ a

Templ is

9. 第二変化についての備考

I. 呼格--a) Agnus(男)羊;Chorus(男)合唱隊;Deus(男)の単数呼格は主格と同じである。

b) Filius(男)息子;genius(男)天才の単数は-iに終わる:fili!同様に-iusに終わるローマ人の固有名詞も単数呼格において-iに終わる:o Vergili! o Antoni!しかし他国人の固有名詞は規則通りに-ieに終わる:o Darie!

II. 中性名詞--a) (すべての変化において)中性名詞は主格、呼格、体格において同形である。複数においてはこの三つの格は-aに終わる。

b) -usに終わる第二変化には三つの中性名詞がある、すなわちpelagus(詩的語)海;vulgus 群衆;virus, (主格と対格のみ)、しかしこれらには複数はない。

III. 数--a)いくつかの名詞は単数を持たない:liberi(男)子どもたち。

b)あるものはまた、単数と複数とにおいて意味が異なる。

単数 auxilium, lii,(中)助け、複数 auxilia, liorum(中)援軍。

IV. Deusの複数--この言葉は複数において次のごとく変化する。

主格と呼格 Dei Dii Di

属格 Deorum Deum

与格 Deos

与格と奪格 Deis Diis Dis

V. ギリシア語より転化した名詞--主格において-eusに終わる名詞のみが特別の形を持つ、すなわち、呼格は-euになる、他のすべてのものは第二変化の規則的な変化に従う。


[注]

@第二変化の地格は-iに終わる:Lugduni リオンにおいて。

AVir, viri(男)とその合成語はpuerのごとく変化する。

BPuer と他のいくくかの名詞とは語根のr の前のe をそのまま保つ。

CVesper, vesperi(男)夕方は奪格においてvespere となる(vesperiは副詞である)。

p. 4

第三変化

10.第三変化は単数、主格において一定の語尾をもたず、三つの性の名詞を含む。この変化の名詞は同数音節語か、異数音節語である。a)同数音節語(Noms parisyllabiques)とは単数、属格と主格とにおいて音節数の同じいものである(a-vis 鳥の属格はa-vis.)b)異数音節語(Noms imparisyllabiques)とは単数、属格よりも主格において音節数の少ないものである(homo, 人間の属格はho-mi-nis). -usに終わる名詞(男性あるいは女性)-erに終わる名詞(すべて男性)と、-umに終わる名詞(すべて中性)とを含む。

I 異数音節名詞(複数属格は-umとなる)
男性あるいは女性
homo(男) 人間
中性
Caput (中) 頭
主格 単数 Homo
呼格 Homo
属格 Homin is
与格 Homin i
対格 Homin em
奪格@ Homin e
複数 Homin es
Homin es
Homin um
Homin ibus
Homin es
Homin ibus

単数 Caput
Caput
Capit is
Capit i
Caput
Capit e
複数 Capit a
Capit a
Capit um
Capit tibus
Capit a
Capit ibus

11. 異数音節名詞の変化についての備考

I. 複数属格の-iumになるもの--a) 二つの子音によって終わる語根を有する名詞。

例: urbs, rubis(女)urbiumになる。しかし、parentes 両親、gigas 巨人parentum, gigantumとなる。

b)次の音節の名詞。

Dos, dotis(女)持参金、dotium, Mas, maris(男) 男子、[雄] marium

Glis, gliris(男)山鼠、glirium, Nix, nivis(女)雪、nivium.

Lis, litis(女)訴訟、litium. Trabs, trabis(女)梁、trabium.

II. 数--a)ある名詞は単数を持たぬ;fauces, faucium(女)咽喉。

b)他のあるものは単数と複数とにおいて意味が異なる。単数pars, partis(女)部分;複数 partes, partium(女)当事者、役目。

III. -orに終わる名詞の性--次のものを除いて男性である。

三つの女性:arbor, 木; soror, 姉妹; uxor, 配偶者。

四つの中性:marmor, 大理石; ador, 麦; aequor, 平野; cor, 心。

IV. Bos, bovis, 牡牛の複数--主格:Boves,属格:boum,与格:bubus(bobus),対格:boves,奪格:bubus(bobus).

V. ギリシア語より転化した名詞--第三変化の規則通りに変化する。しかし複数において規則通りの形の外に属格-orum, 与格-is,奪格-isの形もある。


注@ 第三変化の地格はruri(田舎において)しか使われない。


p. 5

II 同数音節名詞(複数属格が-iumとなる)

12. 同数音節名詞の中にはavis, 鳥のごとく変化する男性名詞、女性名詞、およびmare, 海のごとく変化する中性名詞とがある。

avis, 鳥(女) mare, 海(中)
主格 単数 Av is
呼格 Av is
属格 Av is
与格 Av i
対格 Av em
奪格 Av e
複数 Av es
Av es
Av ium
Av ibus
Av es
Av ibus

単数 Mar e
Mar e
Mar is
Mar i
Mar e
Mar i
複数 Mar ia
Mar ia
Mar ium
Mar ibus
Mar ia
Mar ibus

注意---al, -alis,また-ar, -aris(昔は主格の形は-ale, areであった)に終わる中性名詞はmareのごとく変化する。それゆえにこれらの名詞の単数、奪格は-iであり、複数、主格、呼格、対格は-iaである。

例: animal, 動物; exemplar, 見本。

13. 同数音節名詞についての備考。

I. 複数、属格において -umに終わるもの。

Pater, tris, (男)父、patrum. Frater, fratris, (男)、fratrum.

Mater, tris, (女)、matrum. Senex, senis,(男)老人、senum.

Vates, is, (男)占者、Vatum. Juvenis, is,(男)青年、juventum.

Canis, is,(男)(女)犬、canum. Strues, is,(女)塚、struum.

II. 対格の -imとなるもの。a) -asis, esis, isisに終わる名詞(すべて女性)basis, is, 土台、basim; poesis, is, 詩、poesim.

b) Febris, is, 熱、febrim. Puppis, is, 艫(とも)、puppim.

Sitis, is, 渇、sitim. Securis, is, 斧、turrim.

Tussis, is, 咳、tussim. Turris, is, 塔、turrim. c)普通-isに終わり、また属格も-isに終わる地理的名詞とArar, Araris, ソーヌ河;Liger, Ligeris, ロアール河。 例:Tiberis, チベル河。

III. 奪格の-iとなるもの。a)一般には対格が-im@となるもの。

b)この変化に属する月の名前は対格が-emであっても、奪格が-iとなる。

IV. 数--a)あるものは複数を持たぬ:vestis, is(女)着物 等。

b)あるものは単数を持たぬ:altaria, ium(中)、祭壇、moenia, ium(中)、城砦。

c)あるものは単数と複数とにおいて意味が異なる。

単数:AEdis, is(女)神殿。 複数:AEdes, aedium,(女)家。  

単数:Vis(属格なし)(女)暴力。 複数:Vires, virium(女)力。

ギリシア語より転化した名詞--すべて第三変化の規則通りに変化する。しかし単数、対格において-emの代わりに-a,複数、対格において-esの代わりに-esがおかれることもある。


@ Ignis(男)は対格において、-em,奪格において-eとなる。しかし次の表現句においては-iに終わる形が用いられる。"Igni" eremare, 灰に戻る;ferro et "igni" vestare, 劫掠する(剣と火とをもって劫掠する); aqua et "igni" interdicere alicui, ある人を流刑に処す(彼に水と火とを禁ずる)。

p.6

第四変化

14.第四変化にはManus(女)のごとく変化する男性と、若干の女性名詞とCornu 角のごとく変化する中性名詞とがある。

男、女性 中性 Domusの変化
主格 Man us

呼格 Man us

属格 Man us

与格 Man ui(u)

対格 Man um

奪格 Man u

主格 Man us

呼格 Man us

属格 Man uum

与格 Man ibus

対格 Man us

奪格 Man ibus
Corn u

Corn u

Corn us

Corn ui(u)

Corn u

Corn u

Corn ua

Corn ua

Corn uum

Corn ibus

Corn ua

Corn ibus
Dom us

Dom us

Dom us(i)@

Dom ui(o)

Dom um

Dom o

Dom us

Dom us

Dom um(orum)

Dom ibus

Dom os(us)

Dom ibus

15. 第四変化についての備考

I. 複数、与格、奪格が-ubusとなるもの。

a) artus,(男、複)肢体; partus,(男)出産; tribus,(女)族。

b) -cusに終わる二音節の語:acus, (女)針 ”acubus”。

II. 不規則名詞--Domus, 家(上記参照)は第二変化と第四変化とを含む。Jesus イエズスは主格Jesus,対格 Jesum,他の格においてJesuとなる。


注@ Domiは地格で”家において”、”自分の家において”を意味する。

第五変化

16.第五変化のすべての名詞は、主格において-esに終わる。そしてdies, 日のごとく変化する。

dies 日
主格 Di es

呼格 Di es

属格 Di ei

与格 Di ei

対格 Di em

奪格 Di e

主格 Di es

呼格 Di es

属格 Di erum

与格 Di ebus

対格 Di es

奪格 Di ebus

17. 第五変化についての備考

I. 数--ただDiesRes, 事のみが、単複両数、すべての格をもっている。他の第五変化の名詞は単数において規則通りであるが、複数においては-esに終わる格だけしか使われない。

II. 性--第五変化の名詞はmeridies, 正午(複数なし)とDiesを除いて、すべて女性である。しかしDiesも日付、定まった日という意味では普通女性として使われる。


五変化の補足

18. 合成名詞--a)もし主格にある二つの語の合成名詞であれば、二つとも変化する。jusjurandum, (中)誓い、jurisjurandi.

b)主格と他の格にある語の合成名詞であれば、主格にある名詞のみが変化する。aquaductus, us,(男)水路、対格 aquaductum.

19. 不規則名詞--ある名詞は単数と複数とでは性あるいは意味または変化が異なる。

p.7

第二章 形容詞

20. 形容詞は変化し、また三つの性を有する。変化に従って二つに分類される。
第一類は第一、第二変化の名詞のごとく変化する。すなわち、男性においては-usあるいは-er、女性においては-a、中性では-umに終わる。
第二類は第三変化の名詞のごとく変化する。

形容詞の第一類
Bonus, 善い Niger, 黒い
.......男性
主格 Bon us
呼格 Bon e
属格 Bon i
与格 Bon o
対格 Bon um
奪格 Bon o

主格 Bon i
呼格 Bon i
属格 Bon orum
与格 Bon is
対格 Bon os
奪格 Bon is
女性
Bon a
Bon a
Bon ae
Bon ae
Bon am
Bon a

Bon ae
Bon ae
Bon arum
Bon is
Bon as
Bon is
中性
Bon um
Bon um
Bon i
Bon o
Bon um
Bon o

Bon a
Bon a
Bon orum
Bon is
Bon a
Bon is
男性
Niger
Niger
Nigr i
Nigr o
Nigr um
Nigr o

Nigr i
Nigr i
Nigr orum
Nigr is
Nigr os
Nigr is
女性
Nigr a
Nigr a
Nigr ae
Nigr ae
Nigr am
Nigr a

Nigr ae
Nigr ae
Nigr arum
Nigr is
Nigr as
Nigr is
中性
Nigr um
Nigr um
Nigr i
Nigr o
Nigr um
Nigr o

Nigr a
Nigr a
Nigr orum
Nigr is
Nigr a
Nigr is

21. 形容詞の一致--形容詞は関係ある語と同性、同数、同格に置かれる。

例:"Boni" pueri amant "suos" magistros.
良い子どもたちは自分らの先生を愛する。

22. 形容詞の位置--I. 一般に修飾形容詞は修飾される語の前に置く。特に形容詞を明らかにする必要があればそうである。

例:"Barbari" populi vastaverunt "bonos" agros.
野蛮な人民は肥沃な畑を荒らした。

しかし単音節の名詞を修飾する形容詞はその名詞の後ろに置かれる。
例:Vir "bonus"正直な人間。

II. 量の形容詞@と指示形容詞とはむしろ単音節の名詞の時でも名詞の前に置かれる。
例:"Aliqua" perturbatio,ある混乱。 Maximus "ille" vir, かの偉人。

注意--Illeはもし形容詞があれば常に名詞と形容詞との間に置かれる。


注@ Magnus, 大きな;nullus, 何らの...ない;omnis,すべての;duo, 二つ、等。 

p. 8

形容詞の第二類

23. 第二類の形容詞は同数音節か異数音節であり、第三変化の名詞のごとく変化する。

I--同数音節形容詞

24. 同数音節形容詞には二つの群がある。

1. 第一群は単数、主格において、二つの語尾を有する。一つは男、女性の-is(avisに従って変化する)で、他は中性の-e(mareに従う)である。

2. 第二群は単数、主格において、三つの語尾を有する。すなわち一つは男性の-erで、他は女性の-is、今一つは中性の-eである。

Fortis, 大胆な
第一群すなわち二つの語尾を有するもの
Acer, 鋭い
第二群すなわち三つの語尾を有するもの
.
主、呼格
属格
与格
対格
奪格

主、呼格
属格
与格
対格
奪格
男、女性
Fort is
Fort is
Fort i
Fort em
Fort i

Fort es
Fort ium
Fort ibus
Fort es
Fort ibus
中性
Fort e
Fort is
Fort i
Fort e
Fort i

Fort ia
Fort ium
Fort ibus
Fort ia
Fort ibus
男性
Acer@
Acr is
Acr i
Acr em
Acr i

Acr es
Acr ium
Acr ibus
Acr es
Acr ibus
女性
Acr is
Acr is
Acr i
Acr em
Acr i

Acr es
Acr ium
Acr ibus
Acr es
Acr ibus
中性
Acr e
Acr is
Acr i
Acr e
Acr iA

Acr ia
Acr ium
Acr ibus
Acr ia
Acr ibus

25. 第二群の同数音節形容詞についての備考。

I. 次の二つの形容詞は複数属格において-umとなる。

celer, 早いvolucer, 翼のあるcelerum, volucrumとなる。

II. この群の形容詞の中、celer, 早いただ一つはすべての格においてrの前にeを保つ:celer, celeris, celere.

III. この群の多くの形容詞は男性、単数、主格において、二つの形、すなわち-er-isを有する:"Silvestris" collis, 森のある丘。


@ 男性、単数、主格および呼格のみが-erの語尾を有し、他のすべての格はfortisの規則通りの語尾を取る。

A 注意、同数音節形容詞のすべての単数、与格とは-iである。

p.9

II--異数音節形容詞

26. 異数音節形容詞は単数、主格において一つの語尾しか有しない。すなわち三つの性に共通である。

Vetus, 古い
語根が一つの子音(c ではない)で終わるもの
複数、属格の-umとなるもの
Prudens, 思慮ある
語根が二つの子音またはcで終わるもの
複数、属格の-iumとなるもの
.
主、呼格
属格
与格
対格
奪格

主、呼格
属格
与格
対格
奪格
男、女性
Vetus
Veter is
Veter i
Veter em
Veter e

Veter es
Veter um
Veter ibus
Veter es
Veter ibus
中性
Vetus
Veter is
Veter i
Vetus
Veter e

Veter a
Veter um
Veter ibus
Veter a
Veter ibus
男、女性
Prudens
Prudent is
Prudent i
Prudent em
Prudent e あるいは i@

Prudent es
Prudent ium
Prudent ibus
Prudent es
Prudent ibus
中性
Prudens
Prudent is
Pruden i
Prudens
Prudent i

Prudent ia
Prudent ium
Prudent ibus
Prudent ia
Prudent ibus

27. 異数音節形容詞についての備考

I. 異数音節形容詞は複数、属格においては-um(n. 10 参照)となり、vetusに従って変化するはずであるが、しかし少数の形容詞しかそのように変化せず、またvetusのごとく変化する形容詞の中でも、中性、複数はわずかのものにしか用いられない。

II. 単数奪格が-iとなるもの--Vetusに従って変化するいくつかの形容詞は単数奪格において-iとなる。

Inops, inopis, 乏しい;Memor, memoris, 記憶する;

Anceps, ancipitis, 不定な; Immemor, immemoris, 忘れ易い。

III. 複数属格が-iumとなるもの--語根が二つの子音あるいは一つの-cによって終わる形容詞はprudensに従って変化する。それゆえ複数属格は-iumで終わり、中性複数の主格、呼格、対格は-iaで終わる。

例えばfelix, felicis, 幸いなfelicium, feliciaAとなる。



@ a)人の名詞に関係する時、奪格は-eとなる:a viro "sapiente"賢人によって、また事物の名詞に関係する時、奪格は-iとなる:"sapienti" consilio, 賢明な計画のうちに。

b)-nsに終わる分詞は、もし動詞としてとられた時には奪格は-eとなる:Fugit, urbe "ardente". 町が火の中にあった時に彼は逃亡した。
しかし、形容詞としてとられた時には、注意@a)に与えられた規則に従う。

A しかしながら、supplex, supplicis, 懇願するredux, reducis, 帰る者の属格は-umとなる。

p.10

28. 階級--質の形容詞と副詞とには、三つの階級がある。

1. 原 級 2. 比較級 3. 最上級
単に何かの品質があることを
示すものである。
例:彼は勇敢である。
彼は賢明に行動した。
これは他のものに比し上級、下級
あるいは同等の質を示すものである。
例: 彼はより勇敢である。
.
これは非常に(あるいは一番)高い程度に
質があることを示すものである。
例:彼は非常に勇敢である。
彼は一番賢明である。

29. 比較の程度による構成

劣 等 同 等 優 等A
minusと形容詞または副詞の原形により
表わされる。
例:Minus doctus.それほど学者でない。
Minus docte.それほど学者らしくなく。
副詞tam, 同じ程度(あるいはnon
minus
)と原形によって表わされる。
例: Tam doctus. 同じ程度の学者。
Non minus doctus.同じほど学者らしく。
語根に男、女性のためには-iorを加え、中性
と副詞@とのためには-iusを加えて表わす。
例:doctior,より学者な。
doctius,より学者らしく。

@ 副詞比較級は不変化である。形容詞比較級はdoctiorに従って変化する。
A 一般に比較と言われる。

30. 範例--比較級は次のごとく変化する。

単数 複数
男性
Doct ior
Doct ior
Doct ior is
Doct ior i
Doct ior em
Doct ior e
女性
Doct ior@
Doct ior
Doct ior is
Doct ior i
Doct ior em
Doct ior e
中性
Doct ius@
Doct ius
Doct ior is
Doct ior i
Doct ius
Doct ior e
男性
Doct ior es
Doct ior es
Doct ior um
Doct ior ibus
Doct ior es
Doct ior ibus
女性
Doct ior es@
Doct ior es
Doct ior um
Doct ior ibus
Doct ior es
Doct ior ibus
中性
Doct ior a@
Doct ior a
Doct ior um
Doct ior ibus
Doct ior a
Doct ior ibus

@ 女性は男性のごとく変化し、また中性においては主格、呼格のみが男性のそれらの格と相違する。

31. 最上級の規則的な構成

形容詞の最上級@ 副詞の最上級
語根に-issimus, a, um(bonus, a, um
のごとく変化する)を加えて作られる:
Sanctus, 聖なる;sanctissimus, 非常に聖なる。
語根に-issimeA(不変化)を加えて作る。

Sanctissime, 非常に聖に。

@ 賞賛あるいは非難を意味する形容詞は(原級にあっても)、ラテン語においてはしばしば最上級におかれる:例:Duo "fortissimi" viri. 二人の勇敢な兵士。

A 劣等最上級は副詞minime, 非常に少なく、一番少なく、を原級の前に置いて表わされる;minime doctus,非常に学問のない;minime docte,非常に学問のないもののように。

p.11

32. 不規則な構成

A) 不規則な比較級と最上級とを持つもの

1. -dicus, -ficus, -volusに終わるもの 2. 次の形容詞
これらの形容詞は、比較級では-entior
なり、最上級では-entissimusとなる:
maledictus, 悪口好きの"maledicentior"
"maledicentissimus"となる。
.
Bonus, 良い、melior, optimus.
Malus, 悪い、pejor, pessimus.
Magnus, 大きい、major, maximus.
Parvus, 小さい、minor, minimus.
Multi, 多い、plures, @plurimi.

@ 中性、複数、主格=plura: 複数、属格:plurimum.

B) 不規則な最上級を持つもの

1. -erに終わる形容詞 2. -ilisに終わる七つの形容詞
この形容詞の最上級は単数、男性、主格に
-rimusを加えて作られる:
例:Niger, 黒い、nigerimus.
Aer saluberrimus.@
非常に健康的な空気。
.
.
Facilis, 易しい、facillimus.
Difficilis, 難しい、difficillimus.
Gracilis, かよわい、gracillimus.
Humilis, 謙遜な、低い、humillimus.
Similis, 似た、simillimus.
Dissimilis, 異なる、dissimillimus.
Verisimilis, 本当らしい、verisimillimus.

@ 三つの語尾を有する形容詞には、-erで終わる形よりも-isで終わる形の方が多いものがある。これらの形容詞の最上級は-errimusとなる。例外としてvetus, 古いの最上級はveterrimusであるが、その代わりにvetustissimus(vetustusより)が用いられる。

A 他の-ilisで終わる形容詞においては、最上級は規則的に作られる:utilis, 有益な、utilissimus.しかし比較級はすべての形容詞にとって規則通りである。

C) 比較級も最上級も持たぬもの

1. -eus, -ius, -uus@で終わる形容詞 2. 分 詞................................

優等比較級の観念を表わすために原級の前にmagis, より、更に、を置く:"magis pius" より敬虔な。
最上級の観念を表わすために原級の前にmaxime, valde, admodum, 非常に、大層を置く:" "maxime pius", 最も敬虔な。


@ しかしこれらの中でも多くのものは、一般規則に従う。(特に-quusで終わるもの):antiquus, 古い、antiquior, antiquissimus.

D) 種々の不規則--

1. 比較級を持たぬもの 2. 最上級を持たぬもの
Falsus, 謬りの、falsissimus
Novus, 新しい、novissimus.

Sacer, 聖なる;sacerrimus.
Adolescens, 成長しつつある、adolescentior.
Juvenis, 若い、junior
Senex, 老いた、senior

p.12

33. 比較級の補語の規則--

I. 比較級が”ただ一つの言葉”によって作られる場合--その補語(すなわち、比較の属部)は次のごとく表わされる。

1. quamなしに奪格
動詞が主部と属部に共通であ
り、主部が主格が対格である
ならば:
Consilia tua nobis sunt
clariora "luce".

われわれにとって汝の計画は
光より明瞭である。
.
.
2. quam と同格
動詞が両部に共通であれば
(この構成法は主部の格い
かんに関せず可能である。)
Romulus fuit gratior
multitudini "quam Senatui".
ロムルスは元老院よりも人
民に愛せられていた。
.
.
3. quam と共に主格と esse.
動詞がもし両部に共通でなければ:
Utor equo meliore "quam tuus
est".
私は汝のものよりもよい馬を使って
いる。
Neminem vidi callidiorem "quam
Phormio erat".
私はフォルミンよりも狡猾な人を
だれも見たことがない。
@ 主部が対格にあるから次のようにも言い得る。しかし余り良くはない:neminem vidi callidiorem "Phormione".

II. "二つの語"によって作られる比較級--比較級が二つの言葉(minusあるいはmagis+原級)によって作られる場合、属部ではquamと共に主格とesseとが用いられる。ただし、esseは一般に省かれる。

例:Paulus est magis strenuus "quam tu" (es).
パウロはあなたよりも活動的である。

Hominem cognosco magis strenuum "quam Paulus" (est).
私はパウロよりも活動的な人を知っている。

Praemium dedi puero magis strenuo "quam vos" (estis).
私は汝らよりも活動的な子どもに褒美を与えた。

34. 最上級の補語の規則--もし最上級の補語が

複数であれば
次のように置かれる。
1) 属格:Altissima@ "arborum".
木々の中最も高いもの。
2) e (あるいは ex)と共に奪格:
3) inter と共に対格:
Altissima@ "inter arbores".
複数であれば
常に属格におく。しかして最上級はその補語
とではなく、省かれている語と一致する。

Ditissimus "urbis"
Divitissimus "urbis".
町で一番の金持。

@ 一見すれば解るように最上級はその性を補語と一致する。--しかし
属辞である場合主語と一致することもしばしばある。
例:Indus est fluminum "maximus". インダス河は河の中で最も大きなものである。

p.13

比較級と最上級とについての注意事項

35. ラテン語の比較級の特殊の意味--ラテン語の比較級は(特に補語を持たぬ時)かなり、余りを意味することがある。
例:"Loquacior" est.彼はかなり多弁である。

36. 二つの形容詞の比較--二つの形容詞あるいは副詞を比較する時は、常に quam を用い、属部の形容詞は二つの方法によって表わされる。すなわち、
1. 比較の主部が比較級であれば、属部も比較によって表わされる。
例:Miserunt ducem audaciorem "quam peritiorem".
彼らは巧妙なよりも勇敢な将軍を送った。

37. 数形容詞を伴う amplius, plus, minus (quam と共にあるいはそれなしに)は、補語の格に影響がない。
例:Emi "plus centum jugera".私は百ユゼル以上買った。

38. 比較の属部がラテン語において関係代名詞であるならば、常に奪格におく。
例:Mihi reddidistis patriam, "qua" nihil est jucundius.
汝らは私に世において最愛のものたる祖国を戻した(すなわちそれよりも親愛なるものは何もない)。

39. 比較が二つのもの、あるいはものの二つの"グループ"との間になされる時は比較級で表わされる(フランス語では最上級を用いる)。
例:"Validior" manuum(あるいはmanus), 両手の中より強い方(La plus forte des deux mains.)
Major" natu.兄(二人の間において)、"Minor" natu.弟。

40. 次の表現の後に使われる奪格(与格にあらず)に注意しなければならぬ。
Anterior, に先; Posterior, の後;
Inferior, の下; Potior, より好ましい;
Prior,の前;  Superior, の上の、等。
例:Paulus est superior "fratre".パウロは彼の兄弟よりも上である。

41. 常に奪格が使われるいくつかの表現法がある。
Major opinione, 思ったより大きな;
Major spe, 期待したより大きな;
Major solito, 常より大きな;
Plus aequo, justo, 適度以上に、等。

p.14

数形容詞

42. 三種類がある。すなわち基本数詞、順序数詞、個別数詞である。基本数詞は単に数を示し、順序数詞は順、列、号を示す。


1 I
2 II
3 III
4 IV
5 V
6 VI
7 VII
8 VIII
9 IX
10 X
11 XI
12 XII
13 XIII
14 XIV
15 XV
16 XVI
17 XVII
18 XVIII
19 XIX
20 XX
21 XXI
30 XXX
40 XL
50 L
60 LX
70 LXX
80 LXXX
90 XC
100 C
101 CI
200 CC
300 CCC
400 CD
500 D
600 DC
700 DCC
800 DCCC
900 CM
1000 M
2000 MM
100000 CB
200000 CC
基本数詞
Unus, a, um (n. 44)
Duo, duae, duo
Tres, tres, tria
Quatuor または quattuor
Quinque
Sex
Septem
Octo
Novem
Decem
Undecim
Duodecim
Tredecim
Quatuordecim
Quindecim
Sexdecim
Septemdecim
Duodeviginti(n.45)
Undeviginti
Viginti
Viginti unus(n.45) Unus et viginti
Triginta
Quadraginta
Quinqueginta
Sexaginta
Septuaginta
Octoginta
Nonaginta
Centum
Centum unus
Ducenti,@ ae, a
Trecenti, ae, a
Quadringenti,@ ae, a
Quingenti, ae, a
Sexcenti, ae, a
Septingenti, ae, a
Octingenti, ae, a
Nongenti, ae, a
Mille (n.46)
Duo milia(millia)(n.46)
Centum milia
Ducenta milia...
順序数詞(bonusのごとく変化する)
PrimusA
SecundusA
Tertius
Quartus
Quintus
Sextus
Septimus
Octavus
Nonus
Decimus
Undecimus
Duodecimus
Tertius decimus
Quartus decimus
Quintus decimus
Sextus decimus
Septimus decimus
Duodevicesimus
Undevicesimus
Vicesimus
Vicesimus primus, Unus et vicesimus
Tricesimus
Quadragesimus
Quinquegesimus
Sexagesimus
Septuagesimus
Octogesimus
Nonagesimus
Centesimus
Centesimus primus
Ducentesimus
Trecentesimus
Quadringentesimus
Quingentesimus
Sexcentesimus
Septingentesimus
Octingentesimus
Nongentesimus
Millesimus
Bis millesimus
Centies millesimus
Ducenties millesimus...

@ -centi, -genti, で終わる基本数詞は(singuliを除いて個別数詞も同様)男、中性、複数、属格は-orum よりも -um で終わる。

A 二つのことだけについて話す場合は第一番目は prior となり、第二番目は posterior あるいは aliter となる(primus, secundus の代わりに)。

B 100000はCの上部に横棒が入って、100と区別されます。


p.15

43. 個別数詞は人あるいは物がいかに組分けされ、配分されたかを示す。数形容詞より出て来た副詞の表は次のごとくである。


1 I
2 II
3 III
4 IV
5 V
6 VI
7 VII
8 VIII
9 IX
10 X
11 XI
12 XII
13 XIII
14 XIV
15 XV
16 XVI
17 XVII
18 XVIII
19 XIX
20 XX
21 XXI
30 XXX
40 XL
50 L
60 LX
70 LXX
80 LXXX
90 XC
100 C
101 CI
200 CC
300 CCC
400 CD
500 D
600 DC
700 DCC
800 DCCC
900 CM
1000 M
2000 MM
100000 CA
200000 CC
個別数詞(Bonus のごとく変化する)
Singuli, ae, a@
Bini
Treni
Quaterni
Quini
Seni
Septeni
Octoni
Noveni
Deni, ae, a
Undeni
Duodeni
Terni deni
Quaterni deni
Quini deni
Seni deni
Septeni deni
Duodevicenti
Undevicenti
Viceni
Viceni singuli, Singuli et viceni
Triceni
Quadrageni
Quinquageni
Sexageni
Septuageni
Octogeni
Nonageni
Centeni
Centeni singuli
Duceni
Treceni
Quadringeni
Quingeni
Sexceni
Septingeni
Octingeni
Nongeni
Singula Milia
Bina milia
Centena milia
Ducena milia...
数詞的副詞
Semel
Bis
Ter
Quater
Quinquies(iens)
Sexies
Septies
Octies
Novies
Decies
Undecies
Duodecies
Terdecies
Quatuordecies
Quindecies
Sexies decies
Septies decies
Duodevicies
Undevicies
Vicies
Vicies semel, Semel et vicies
Tricies
Quadragies
Quinquagies
Sexagies
Septuagies
Octogesimus
Nonagies
Centies
Centies semel
Ducenties
Trecenties
Quadringenties
Quingenties
Sexcenties
Septingenties
Octingenties
Nongenties
Millies
Bis millies
Centies millies
Ducenties millies...

@ 単数を持たない名詞と共には基本数詞の代わりに個別数詞を用いる:"bina" castra, 二つの陣営--しかしその時 singuli を uni に、terni を trini に変える。

A 100000はCの上部に横棒が入って、100と区別されます。

p.16

数形容詞についての注意

44. 基本数詞の変化--1)基本数詞はquatuorよりcentumまで不変化である。2)百の倍数はboni, ae, a のごとく変化する。3)最初の三つは次のごとく変化する。

. 男、女
主格
属格
与格
対格
奪格
Unus
Unius
Uni
Unum
Uno
Una
Unius
Uni
Unam
Una
Unum
Unius
Uni
Unum
Uno
Duo@
Duorum
Duobus
Duos(o)Unum
Duobus
Duae
Duarum
Duabus
Duas
Duabus
Duo
Duorum
Duobus
Duo
Duobus
Tres
Trium
Tribus
Tres
Tribus
Tria
Trium
Tribus
Tria
Tribus

@ Ambo, ae, o 二つとも、duo のように変化する。


45. 基本数詞の表現法--

8 あるいは 9 で終わる数詞
一般に減法によって言い表わされる。故に28 はduodetriginta(すなわち 30から2を引く)になる
.
21から100の間に含まれる数
一番小さい数はetなしに後に置かれるか、あるいはetと共に初めに 置かれる。23=viginti tres あるいはtres et viginti@
100以上の数詞
一番大きな数が一番小さな数の前に置かれる。すなわち223はducenti viginti tres である。
.
@ Unus を複数名詞の直前においてはならない。故に21人の兵士はunus et viginti milites あるいはmilites viginti unus となる。

46. Millemilia--

一千の場合はmille
これは不変化形容詞である。
例:Grex "mille" ovum.
千匹の羊の群。
.
二千以上の場合は milia
これは中性名詞で、数えられるものは属格に置かれる。
(maria のごとく変化する)すなわち
Duo milia "ovium".二千匹の羊。
町で一番の金持。
@ 不定的の大多数(千万のごとき)を表わすためには sexcenti, ae, a あるいは permulti, ae, a を用いる。"sexcenta" pericula. 危険千万。

47. 順序および個別形容詞--

順序的形容詞
番号づけをするために用いられる。
すなわち順序、日付、時、等を示す。
例:Hora "sexta" est.
6時である。
.
個別的形容詞
割り当てを示す。
例:Hostes "singuli" venerunt.
敵は一人づつ来た。
Acceperunt "binos" denarios.
彼らは二デナリオづつ受けた。

p.17

第三章 代名詞

48. ラテン語には人称代名詞と形容代名詞とがある。後者には指示(n.51)、所有(n.57)、関係(n.60)、疑問(n.66)、不定(n.70)の五つがある。

I -- 人称代名詞
第一人称 第二人称A
.
主格
属格
与格
対格
奪格
単数
Ego
Mei
Mihi
Me
Me
複数
Nos
Nostri@, Nostrum
Nobis
Nos
Nobis
単数
Tu
Tui
Tibi
Te
Te
複数
Vos
Vestri@, Vestrum
Vobis
Vos
Vobis

@ -iに終わる形は属格を要求する語の補語として使われる:Miserere "nostri". われらを憐れみ給え。-umに終わる形は部分的意味を示すために使われる:Unus "nostrum". われわれの中の一人。

A ラテン語には第三人称の人称代名詞はない。それらを訳すためには指示代名詞が使われる(n.51)。


49. 人称代名詞についての注意

I. ラテン語の人称代名詞では丁寧さを顧慮しなくて「お前呼び」をし、第一人称は冒頭に置かれる。すなわち、"Ego" et "tu" et ille amamus. あなたも、彼も、私も愛する。

II. "主語"として使われた人称代名詞--a) 一般に主語として使われた人称代名詞を省く。
例:Amo.私は愛する。

b) しかし次の三つの場合には表わす。
1. 二つの行為が相対する場合。
例:"Ego" fleo, "tu" vero rides.私は泣き、汝は笑う。

2. 一つの動詞が多くの主語を持っている場合。
例:Ego et tu et ille amamus.あなたも、彼も、私も愛する。

3. もし主語を表わさねば曖昧となるような場合。
例:Pater tuus amabat sororem, obiit "illa".
あなたの父は姉妹を愛していたが、彼女は死んだ。


50. 再帰代名詞--再帰代名詞は第三人称のものであり、自分自身に対する自己の行為が自分自身になされる場合に使われる。

属格 Sui, 自身の、彼(ら)の、

与格 Sibi, 自身に、彼(ら)に、

対格 Se, 自身を、彼(ら)を、

 Se, 自身によって、彼(ら)によって、

p.18

II. 指示形容代名詞

51. IS, 彼、あの、かの、

p.19

指示形容代名詞についての注意

単数 複数
.
主格
属格
与格
対格
奪格

Is
Ejus
Ei
Eum
Eo

Ea
Ejus
Ei
Eam
Ea

Id
Ejus
Ei
Id
Eo

Ei(ii)
Eorum
Eis(iis)
Eos
Eis

Eae
Earum
Eis(iis)
Eas
Eis(iis)

Ea
Eorum
Eis(iis)
Ea
Eis(iis)

51の2. ISの意味と用法

1. 形容詞として用いられた場合は、isは指示の意味を持つ。しかし物が遠いか、近いかは示さない:Is homo. かの人間。

2. 代名詞として用いられた場合は、a)補語として人称代名詞となる:"Eos" amavi. 私は彼らを愛した。"Eis" dedi. 私は彼らに与えた。

b)関係代名詞の先行詞として用いられる:"eorum" quos...ところのもの。

注意:しかし先行詞が関係代名詞と同格であれば、一般に省略される:(id) quod vidi. 私が見たところのものを。


52. HIC 彼、後者、この、後者の

単数 複数
.
主格
属格
与格
対格
奪格

Hic
Hujus
Huic
Hunc
Hoc

Haec
Hujus
Huic
Hanc
Hac

Hoc
Hujus
Huic
Hoc
Hoc

Ei(ii)
Horum
His(iis)
Hos
His

Hae
Harum
His(iis)
Has
His(iis)

Haec
Horum
His(iis)
Haec
His(iis)

52の2. HICの意味と用法

a) Hicは手近の物を示す:"Haec domus. この家。

b) それゆえ、hicは第一人称すなわち話す人に属するものを示すこともある。例えば "haec" domus私の家(私が持っている、あるいは住んでいる家)を意味することもある。

c) Hic...illeの表現法は、後者...前者を意味する。


53. ILLE. あれ、前者、あの、前者の

単数 複数
.
主格
属格
与格
対格
奪格

Ille
Illius
Illi
Illum
Illo

Illa
Illius
Illi
Illam
Illa

Illud
Illius
Illi
Illud
Illo

Illi
Illorum
Illis
Illos
Illis

Illae
Illarum
Illis
Illas
Illis

Illa
Illorum
Illis
Illa
Illis

53の2. Illeの意味と用法

a) Illeは遠い物を示す:"Illa" domus. あの家(遠くにある家)。

b)それゆえilleは第三人称すなわち話題となる人に属するものを示すこともある。例えば"ille" liber"彼の"本の意味もある。

c) Hic...illeの表現法については52の2, c)参照。

d) Illeはまた、驚嘆の意味を表わしたり、"かの名高い"、"かの有名な"等を意味することもある。Cecero, orator "ille". かの有名な演説家チチェロ。


54. ISTE.彼、あれ、この、あの

単数 複数
.
主格
属格
与格
対格
奪格

Iste
Istius
Isti
Istum
Isto

Ista
Istius
Isti
Istam
Ista

Istud
Istius
Isti
Istud
Isto

Isti
Istorum
Istis
Istos
Istis

Istae
Istarum
Istis
Istas
Istis

Ista
Istorum
Istis
Ista
Istis

54の2. Isteの意味と用法

a) Isteはしばしば第二人称に関係がある。"Ista" domus."汝"の家(汝に属する家、汝の住む家)を示すこともある。

b)また、しばしば軽蔑の意味を表わすことがある。その場合の"このあわれな"、"馬鹿な"、"野郎"等の意味を持つ:"Iste" miles. この卑怯な兵士。


55. IPSE.自身

単数 複数
.
主格
属格
与格
対格
奪格

Ipse
Ipsius
Ipsi
Ipsum
Ipso

Ipsa
Ipsius
Ipsi
Ipsam
Ipsa

Ipsum
Ipsius
Ipsi
Ipsum
Ipso

Ipsi
Ipsorum
Ipsis
Ipsos
Ipsis

Ipsae
Ipsarum
Ipsis
Ipsas
Ipsis

Ipsa
Ipsorum
Ipsis
Ipsa
Ipsis

55の2. Ipseの意味と用法

Ipseは三つの人称の代名詞または名詞を修飾し"自身"の意味を表わす:"Ipse" feci. 私"自身"なした;Rex "ipse" fecit. 王"自身"がなした。

Ipseは再帰代名詞ではない。ゆえにsui, sibi, se の代わりに用いてはならない。


56. IDEM.同じ

単数 複数
.
主格
属格
与格
対格
奪格

Idem
Ejusdem
Eidem
Eumdem
Eodem

Eadem
Ejusdem
Eidem
Eamdem
Eadem

Idem
Ejusdem
Eidem
Idem
Eodem

Eidem
Eorumdem
Eisdem(iisdem)
Eosdem
Eisdem(iisdem)

Eaedem
Earumdem
Eisdem(iisdem)
Easdem
Eisdem(iisdem)

Eadem
Eorumdem
Eisdem(iisdem)
Eadem
Eisdem(iisdem)

56の2. Idem の意味と用法

Idem は同一性を示す。それゆえ idem rex"同じ王"を示し、他の王ではない。(Ipse rex は王自身を意味し、他の人物ではない)。

p.20

III. 所有形容代名詞

57. ラテン語においては各々の人称に対して一つの所有を示す御がある。この各々の語は形容詞あるいは代名詞として用いられる。

第一人称

第二人称

第三人称

Meus, a, um,
Noster, tra, trum,
Tuus, a, um,
Vester, tra, trum,
Suus, a, um,
Suus, a, um,Isto
私の(形容詞) 私のもの  (代名詞)
われらの (同 上) われらのもの(同 上)
汝の  (同 上) 汝のもの  (同 上)
汝らの (同 上) 汝らのもの (同 上)
彼の  (同 上) 彼のもの  (同 上)
彼らの (同 上) 彼らのもの (同 上)

Meus, tuus, suusbonus, a, um のごとく変化する。しかしmeusの単数、男性、呼格はmiである。例:"Mi" fili! わが子よ!

Noster vesterniger, nigra, nigrumのごとく変化する。

第三人称の所有形容代名詞の大略の規則

58. 第三人称に帰する所有を示すために所有者が主語であるか否かによって二通りの表現がある。

1. 所有者が主語である時--もし所有者と所有物とが同一命題中にあれば所有形容詞はsuus(所有されるものと一致する)となる。

例:Pater amat "suos" liberos.父はその子を愛している。

2. 所有者が主語でない時--所有形容詞はeius, eorum, earum となる(所有者の聖、数に従って)。

例:At "eorum" vita odit.しかし彼は彼らの欠点を嫌っている。

ここは所有者すなわち子どもは同一命題の主語ではない。

例:"Eius" indoles est optima."彼の"性質は非常に良い。

所有者はこの命題の主語ではない。

注意: 所有形容詞はもし所有者が明白であれば、表わさなくてもよい。

例:Patrem diligo.私は"私の"父を愛する。

59. 第三人称代名詞はもし同一命題の主語と同一のものを示すならば、sui, sibi, se をもって表わされる。

例:Homo non "sibi" soli vivit.人間は自己一人のために生きない。

もし主語と異なるものを示すならば、eius, ei, eorum 等をもって表わされる。

例:(Naturam sequimur)et "ei" paremus.

(われわれは自然に属し)しかして"それ"に従おう。

p.21

IV. 関係形容代名詞

60. 主な関係形容代名詞は qui, quae, quod である。

日本語の対応する発表法:動詞は名詞または代名詞の前に置かれる。例えば来る人、Homo qui venit.

単数 複数
.
主格
属格
与格
対格
奪格

Qui
Cuius
Cui
Quem
Quo@

Quae
Cuius
Cui
Quam
Qua

Quod
Cuius
Cui
Quod
Quo@

Qui
Quorum
QuibusA
Quos
QuibusA

Quae
Quarum
Quibus
Quas
Quibus

Quae
Quorum
Quibus
Quae
Quibus

61. 使用法--1. 多くの場合"代名詞"として用いられ、名詞または他の代名詞の代わりをする。

例:Laudo puerum "qui" laborat.私は働いているところの子どもを褒める。

2. その外に形容詞のように用いられて、名詞の直前に置かれ、それと一致する。

例:Cognovi adventum tuum, "qui nuntius" fuit mihi gratissimus.

汝の来着を知った。その知らせは私を大変喜ばせた。

62. 先行詞なき関係代名詞--ラテン文においてたびたび先行詞が示されない。この場合:

1. 先行詞は省略された指示代名詞である。

例:Faciam (id) quod jussisti.私は汝が命じたことをしましょう。

2. 代名詞 qui, quae, quod が連続的関係代名詞であることがある。この場合代名詞は接続詞 et, enim, autem...によって先立たれて指示代名詞を示す。

例:Caesar equites mittit; "qui" praelium committunt (qui= et ii)

チェザルはその騎士たちを遣わす;彼らは戦いを始める。

N.B.この場合、関係代名詞は文章の始めにある。あるいは「コンマ」(,)以外の句点(;!等)の後に来る。

63. 関係代名詞の一致--関係代名詞の性、数、人称は先行詞の性、数、人称と一致する。けれどもその格は関係命題における役目に応ずる。

例:Deus, "cuius" miramur providentiam nos amat.

われわれが(その)御摂理を感嘆する神は、われわれを愛する。

Cuiusは男性、単数である。それは先行詞 Deus が男性単数であるからである。しかしprovidentiamの補語であるから属格におかれる。


@ ある作家はたびたび単数、男性および中性奪格のために qui を用いる。すなわち、特に quicum の表現句の時に。

A 複数、与格、奪格に詩人は quibus の代わりに qui を遣う場合がある。

p.22

64. 他の関係形容代名詞

1. Uter, 二人の内...する一人は二人、二つの物、二つの「グループ」についてしか話さない時、 qui の代わりに用いる。それは次のように変化する。

単数 複数
.
主格
属格
与格
対格
奪格

Uter
Utrius
Utri@
Utrum
Utro

Utra
Utrius
Utri@
Utram
Utra

Utrum
Utrius
Utri@
Utrum
Utro

Utri
Utrorum
Utris
Utros
Utris

Utrae
Utrarum
Utris
Utras
Utris

Utra
Utrorum
Utris
Utra
Utris

@ 単数、属格は-ius で終わり、また与格が-i で終わり、男、女、中性とも同じであることによく注意せねばならぬ。

A Uter の複数は単数を持たない名詞と共にも用いられる。

2. Utercumque, utracumque, utrumcumque, 二人の内...する人が誰であっても、 Uter のように変化する。ただし、-cumque の接尾は不変である。

3. Quicumque, quaecumque, quodcumque, ...する誰でも、...する何れでも、...する所のすべて、は関係代名詞 qui (n.60)のごとくに変化する。ただし、-cumque は不変である。それは関係代名詞として用い得る。

例:"Quoscumque" audivi de te queri,(quoscumqueは代名詞)
placavi "quacumque" potui ratione. (quacumqueは代名詞)

私はあなたについて非難を聞いた。それを皆出来る限りの手段をもってなだめた。

4. Quisquis(女性なし), quidquid, ところのすべて、...ところの誰でも、ところの何でも、は実際上 quicumque と同じ意味を持つ。

それは次のように単数にしか用いられない。

.
主格
対格
奪格

Quisquis
.
Quoquo

Quidquid
Quidquid
Quoquo
備考
Quisquis と quidquid とは常に代名詞

である。quoquo は形容詞でもあり得る。

65. 注意--これらの関係形容代名詞のいくつかは不定形容代名詞としても用いられる。

p.23

V. 疑問形容代名詞

66. 主なものは quis? 誰? 何? である。

単数@ 備考
.
主格
属格
与格
対格
奪格
.
.
.
.

Quis?A Qui?
Cuius?
Cui?
Quem?
Quo?
.
.
.
.

Quae? Quae?
Cuius?
Cui?
Quam?
Qua?
.
.
.
.

Quid?B Quod?
Cuius?
Cui?
Quid? Quod?
Quo?C
.
.
.
.
@ 複数においては、疑問形容代名詞は関係
代名詞と同形である。
A Quis は一般に代名詞であり、人の名につい
て質問する。Qui は特に形容詞であり、性質につ
いて質問する。
B Quid は常に代名詞であり、何?どんなこと?
を意味する。例:Quid mihi das?
Quod は形容詞であり、名詞と共にしか用いられない。
例:Quod consilium mihi das?
C Qui=(副詞)= いかに? 何のために?

67. 他の疑問形容代名詞

代 名 詞
Uter? Utra? Utrum?
(二つの中)どの...?
Quisnam? quaenam? quidnam?
さあ、誰...か?
Numquis? numquae? numqua? numquid?
ある者が...か?
Ecquis? ecquae? ecqua? ecquid?
ある者が...か?
形 容 詞
Uter? utra? utrum?
(二つの中)何れの?
Quinam? quaenam? quodnam?
さあ、何の...が?
Numquis? numquae? numqua? numquid?
ある...か?
Ecqui? ecquae? ecqua? ecquod?
ある...か?
N.B.--Uter(単数、属格、utrius, 単数与格 utri, 三性とも)は、二人の者、二つのこと、あるいは二つの組に
ついて質問する時に用いられる。
Quisnam, numquis, ecquis においては、ただquis の音節のみが変化される。 

68. 上記の外に以下の疑問形容代名詞がある。

Qualis, is, e ? (fortis のごとく変化する)どんな...?(性質について問う)

Quantus, a, um ? (bonusのごとく変化する)どれほど大きい...の?(大きさについて問う)

Quotus, a, um ?(同上)どれくらいの...?(順番について問う)

Quot ?(不変化)いくら...?(数について問う

69. 注意--これらの形容代名詞はまた、感嘆の意味にも用いられ得る。

例:Quantos orator! なんと偉大なる雄弁家よ!

p.24

VI. 不定形容代名詞

70. 不定形容代名詞の中であるものは肯定の意味を持ち、あるものは否定の意味を持つ。

A--肯定の意味のある不定形容代名詞

71. 不定形容代名詞は変化の形式によって三つの群に分けられる。

72. 第一群--Quis qui のごとく変化するもの(n. 66)

.
代名詞
Quis quae,qua quid
ある人、あるもの

形容詞
Qui quae,qua quod
ある
.

代名詞
Aliquis aliqua aliquid
ある人、あるもの

形容詞
Aliqui(aliquis) aliquae,qua aliquod
ある
.

代名詞
Quispiam quaepiam quidpiam
ある人、あるもの

形容詞
Quispiam quaepiam quodpiam
ある
代名詞
Quisque@ quaeque quidque(quicque)
各々誰であっても

形容詞
Quisque quaeque quodque
各々、みな
.
.
.
.
.
.

代名詞
Quisquam (なし) quidquam
ある人、ある者

形容詞
人を示す名詞と共に主格、対
格のみにしか使用されない
代名詞
Quidam quaedam quiddam
ある人、誰かが

形容詞
Quidam quaedame quoddam
ある
代名詞
Quivis quaevis quidvis
誰でもみな

形容詞
Quivis quaevis quodvis
何の...でも

代名詞
Quilibets quaelibets quidlibet
誰...でも

形容詞
Quilibet quaelibet quodlibet
何の...でも
備考(形=形式、意=意味、用=用法)
形--複数、中性、主格と対格はquaeとqua.
意--Quisは不現実すなわち想像的のものを示す。
用--1. Si, もし;nisi, もし...でないならば;
ne, 内容に;num? ...か?の後に。
2. 仮定的文章において。
例:Venit quis, ある人が来た(と私
は仮定する)。
3. 疑念、疑問を示す附属文において。
形--単数、女性、主格はaliquae.
複数、中性、主格と対各は aliqua.
意--現実に存する誰かが判然としない人
を示す。
例:Aliquis fores pulsat. ある人
が戸を叩く。
用--複数aliqui はたびたび aliquot(不変化)に
よって代用される。
形--Quidpiam の代わりに quippiam の綴り
もある。形容詞は単数、中性だけ異なる。
用--この形容代名詞は aliquis あるいは quis の
代わりに用いられる。
.
.
.

形--形容詞は単数、中性だけ異なる。
意--unusquisque と同意義(以下参照)。
用--1. 最上級の後では一般性を示す。
例:Doctissimus quisque.
(すべての)最も学問のある者
2. Suus および se のごとき再帰形の語の後。
例:Suo quisque judicio utatur.
判断力を働かせるように。
3. 順序形容詞の後。
例:Quinto quoque anno.
五年毎に。
N.B.--これらの場合以外は unus-
quisque を用いる。
形--Quidquam の代わりに quicquam の
綴りもある。
意と用--この語自体は否定的なものではない。
しかしほとんど否定的、疑惑的、比較的または質
問的命題にしか用いられない。
例:Neque quisquam dixit.
また、誰も言わなかった。
形--形容詞は単数、中性で代名詞と異なる。
なお次のように書いてもよい(mをnにして):
quendam, quandam, quorumdam, quarumdam.
意--この形容代名詞は明確にし得る現実の
人を曖昧に示す(aliquis や quis と比較せよ)。
例:Quidam venit. 誰かが(私の知っている)来た。
.

形--形容詞は二つとも単数、中性において
代名詞と異なっている。しかし第一音節のみが活
用する。
意--この二つの語はじっさいには同意義である。
Quivis は qui と vis とによって合成され、
直訳は"汝が欲するところのもの"の意味である。
Quilibet は qui と libet より合成され、
直訳は"汝に気に入るもの"の意味である。
.
.
.
.
.
.
.

@ Quisque には以下の合成語がある。unusquisque, unaquaeque, unumquidque(代名詞)各々;unusquisque, unaquaeque, unumquodque(形容詞)各々のの属格はuniuscuiusque, 与格はunicuique(三性とも同じ)である。

73. 第二群@--Uter のごとく変化するもの(n.64 参照)

Alter altera alterum
一人...他の者、二人の中の一人、二番目、他人

Alteruter alterutra alterutrum
二人の間のどちらでも

Uterque utraque utrumque
二人共
.

Neuter neutra neutrumA
二人とも...ない
.

Alter すべての格において r の前に e を保つ。
また属格 alterius, 与格 alteri は三性共同である。

属格 alterutrius
与格 alterutri 三性共同じである。

属格 utriusque, 与格 utrique は三性共同じ。
主語たる uterque は単数の動詞を要求する。
例:Uterque venit. 二人共来た。

属格 neutrius, 与格 neutri は三性共同じ。
Neuter は否定の意味があるが、uter のごとく
変化するのでここに掲げる。

@ この第二群のすべの語は代名詞と形容詞と同じ形を有する。

A -ter に終わるこれらの語はすべて単数形をもたない名詞と共には複数に用いられる。
例:Neutra castra. この二つの陣のどれも...ない。

p.26

74. -terに終わる疑問あるいは不定形容代名詞の一致の規則

1. それらの伴う語が代名詞である時、属格におき、-terに終わる代名詞はその役目による格におかれる。
例:Alteruter "vestrum" veniet.あなたがた二人のうちどちらかが来るだろう。

2. それに伴う語が名詞である時、文の要求する格におかれ、-terに終わる語を形容詞として、名詞と一致させる。
例:"Utrum militem" vidisti?この二人の兵士のうちどちらを見たか?

3. しかし伴う名詞が指示形容詞によって限定されているならば、-terに終わる語は代名詞のままにし、補語たる名詞はその限定詞と共に属格におかれる。
例:Neutri "horum puerorum"この二人の子どものうちいずれにも...ない。

75. 第三群--Unus, 一つ、ただ一つ、のごとく変化するもの

.... 男性 女性 中性
主格 Unus Una Una
属格 Unius 三性共通
与格 Uni 三性共通
対格 Unum Unam Unum
奪格 Uno Una Uno

Ullus ulla ullum
ある、一人も
.
.

Nonnullus nonnulla nonnullum
ある
.

Totus tota totum
全部
.
.

Solus sola solum
ただ一つの

Alius alia aliud
他の、異なった
.
.
.

Nullus nulla nullum
一つも...ない
.
.

備考
単数を持たぬ名詞と共にこれらすべての形
容代名詞は複数を持つ(boni のように変化
する)。例:Una castra. 一つの陣営。
第二および第三群のすべての語は属格を-ius
に、与格を-iにすることに注意すべきである。

Ullus は否定ではない。しかし否定詞またsi,
ne, sine, vixのような否定を暗示する語と共
にまたは疑惑あるいは疑問を表わす命題中にし
しか用いられない。

複数 nonnulli は若干数を表わし、複数
だけにしか用いられない。Aliquot と同
意義である。

N.B.--三性共属格は totius, 与格は
toti である。totus は「...全体」(一般に単
数名詞と共に)、omnes は「...の全体」(一
般に複数名詞と共に)で訳する。

属格 solius 三性とも同じ。
与格 soli 三性とも同じ。

N.B.--単数、中性、主格と対格は-d に
終わる。
Alius, "他の"は三つ以上ある時に使われ
るが属格の alius は一般に alterius(al-
ter の属格)に代えられる。

Nullus は否定の意味を持つ。ここに掲げ
たのは unus のごとく変化するからである。
Nullus はまた nemo あるいは nihil の変
化の中に使われる(n.76)。

p.27

B--否定の意味のある不定の代名詞

76. Neuternullus (n.73 および 76)以外に、ラテン語では否定の意味の代名詞が二つある。すなわち、nemo, 誰も...ない, nihil, 何もない

男 性
主格 Nemo
属格 Nullius@
与格 Nemini
対格 Neminem
奪格 NulloA
中 性
Nihil
Nullius reiB
Nulli reiC
Nihil
Nulla reiD
備 考
@ Nullius(hominis 省略) nullus の属格。
A Nullo(homine 省略) nullus の奪格。
B Nullius rei 直訳:一つのものも...ない。
C Nulli rei 直訳:一つのものに...ない。
D Nulla re 直訳:一つのものによっても...ない。
注意--代名詞 nihil はさらにある表現法にしか使用されていない次の形を持つ:nihil(属格), nihilum(対格), nihilo(奪格)。 

77. 注意。I. Nemo は時々形容詞として用いられ得る。

例:Neminem novi poetam.私はどの詩人をも知らない。

II. Nihil は対格を支配する前置詞の後では nullam rem によって代用される。

例:"Ad nullam rem" utilis est.何ものにも有益でない。

78. 表現された res の語@--Nihil の変化では res の語は属格、与格また奪格において表されるすべての中性代名詞Aの属、与、奪三格はこのように作られる。

例:Cui "rei" studes?汝は何を励んでいるか?

しかし"quid facis?(対格)汝は何をしているか?と言われる。

79. Nemo nihil とは否定詞Bである。それで誰も...ない、何も...ないを訳するときに、他の否定詞を附加してはならない。

例:"Neminem" vidi, 私は誰をも見なかった。

80. 否定詞が et によって先行されているような場合。

Et nemo の代わりにneque quisquam を用いる。

Et nihil の代わりにneque quidquam を用いる。

Et nulls の代わりにnec ullus を用いる。

Et nunquam の代わりにneque unquam を用いる。


@ 和訳においてはquod, id 等または res の意味を明白にしなければならぬ。例えば文章の前後の大体の意味に従って、この話、このできごと、この理由等と訳すべきである。

A 次の場合は例外である。1. in eo, in hoc, "それにおいて"の表現法の時。

2. 関係代名詞の先行詞である場合。
例:In omnibus quae feci.私がなしたすべてのことにおいて。

3. 他の否定詞もある。nunquam, 決して...ない;nusquam, どこにも..ない。

p. 28

第四章 動詞

1 基本概念

81. 四つの活用--能動に四つの活用があり、これらの各々に受動形が変化する。これら四つの活用は不定法現在の語尾と直説法、単数、二人称によって区別される。

活用
.
第一
第二
第三
第四
能動形
不定法 直説法
ARE as
ERE es
ERE is
IRE is
受動形
不定法 直説法
ARI (aris)
ERI (eris)
I (eris)
IRI (iris)
第三の正則活用(範例はlego)以外に、他の一つ
の形の活用がある。それは-ere の不定法によって
第三活用に、-io の直説法現在によって第四活用に
帰するから混合活用と言う。この活用の模範動詞は
capio である。
.
.

82.--I. 語根は動詞の変わらない部分である。この語根は不定法現在から第三活用の -ere ,他の第一、第二、第四活用の -re を除けば得られる。

活 用 不定法 語 根 備 考
第 三

第 一

第 二

第 四

leg ere

ama re

mone re

audi re

leg

ama

mone

audi

語根は子音で終わる。

語根は a で終わる。

語根は e でおわる。

語根は i で終わる。

II--語根後に来るものは"特徴"と"語尾"で相、法、時称、人称によって変化する(n.88)。

83. 三相--ラテン語には能動、受動があり、さらに受動形能動がある。

84. 八法--ラテン語には八法がある。すなわち直説法、接続法、命令法、不定法、分詞、目的分詞、動詞的中性名詞、動詞的形容詞である。

p.29

85. 六時称--ラテン語には現在、半過去、過去、大過去、未来、先立未来の六つの時称がある。

備考。ラテン語には能動形過去分詞と受動形現在分詞とがない。その代わりに状況命題を用いる。

86. 時称の特徴--時称の特徴とは語根と語尾との間にある文字や音節を言う。ここには表をもってそのいくつかを挙げる。

直説法 接続法
..........半 過 去
第一活用 -ba-
第二活用 -ba-
第三活用 -ba-
第四活用 -ba-
未 来
-bi- (bo, bu)
-bi- (bo, bu)
-a- ; -e-
-a- ; -e-
現 在
-e-
-a-
-a-
-a-
半 過 去
-re-
-re-
-re-
-re-

87. 数と人称--ラテン語には二数がる。すなわち、単数と複数とがこれで、各数には三つの人称がある。

88. 人称の語尾--動詞の人称、数、相は語尾によって表される。次に表によりいくつかを示す。

直説法と接続法 接続法過去 命令法
..........能 形
単数一人称 -o, -um
二人称 -s
三人称 -t

複数一人称 -mus
二人称   -tis
三人称   -nt

受 形
-or, -r
-ris@
-tur

-mur
-mini
-ntur

能 形B
-i
-isti
-it

-imus
-istis
-eruntA

能 形
現 在  (未来)
-a,C -e, -i.... -to
-.....   -to

-.
-te..... -tote
-. -nto

受 形D
(現在) (未来)
-re -tor
.
.

-mini -ntor
-.

@ 受動詞において-ris の代わりに-re を用い得る。

A 受動詞において-erunt の代わりに-ere を用い得る。

B 受け身において過去は"合成時称"であり、動詞受身形過去分詞と助動詞 sum との合成によって形成される。

C Dicere, 言う;ducere, 導く;facere, なす;ferre, 運ぶ;の命令形はdic, duc, fac, fer, である。これらの動詞の合成語も同じ規則に従う。

D 受け身の命令法は稀に用いられる。

p.30

2 動詞の種類

89. 動詞は意味によってあるいは活用によって次のように分類することができる。すなわち:

意味による分類
1. Esse@,"ある"の動詞;不規則動詞
である。
2. 他動詞AとC
例:Amo Deum. 私は天主を愛する。
すなわち直接補語を要求する動詞。
3. 自動詞Bすなわち直接補語を要求しない動詞。
例:Dormio. 私は眠る。
活用による分類
A) 規則的動詞 1. 能動詞D
2. 受動詞例
3. 形式受動詞E
4. 半形式受動詞
B) 不規則的動詞 1. 不規則形動詞
2. 非人称動詞
3. 不完全動詞
@ Esse は補語をもたぬが、それに伴うののは主語の属辞である。
例:Deus est bonus. 天主は善である。
A 他動詞の補語は対格におかれる。
B 翻訳の場合ある動詞は他動詞になりまた他動詞が自動詞になることがある。例えば、"優遇する"は他動詞であるが、favere は自動詞である。
C 他動詞のみ受身のすべての人称に用いられるが、自動詞は受身の単数、三人称にしか用いられ得ない。これは非人称的受身である。
例:Curritur. 人は走る。
D 能動詞の中に再帰動詞および相互動詞もある。再帰動詞とは主語とその補語とが全然同一のもので、主語によってなされた動作が補語に再帰する動詞である。
例:Te laudas. 汝は自身を褒める。 Se laudat. 彼は自身を褒める。
相互動詞は二つ以上のものによってなされる動作が相互に相手に及ぶことを示す。ラテン語においては相互のことは適当な形容代名詞(一つは主語、他は補語である)または inter nos, inter se または invicem (副詞)によって示される。
例:1)二人の時: "Aliter" "alteri" nocet(または nocent).
"uterque" "alteri" nocet. 彼らは互に邪魔し合う。
2) 三人以上の時: "Alii" "aliis" nocent. 彼らは彼ら同志邪魔し合う。
3) "Inter nos" amamus. または invicem amamus. われわれは互いに愛し合う。
E 形式受動詞の中には他動詞(imitor, 私は真似る)または自動詞(morir, 私は死ぬ)がある。

3 時称の構成

90. 基本時称と転化時称--基本時称は他のすべての時称を作る本となるものである。(動詞の基本時称は辞書に表わされている)。
四つの基本時称がある。すなわち直説法現在、直説法過去、目的分詞、不定法現在である。
他のすべての時称は転化時称と言われる。それは次に示すような方法によって構成される。

p.31

91. "能動の時称"の構成

基本時称
直接法現在から
五つの時称が構
成される
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.

直接法過去から
五つの時称が構
成される
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.

目的分詞から二
つの時称が構成
される
.

不定法現在から
二つの時称が構
成される
転化時称
1-直説法半過去
.
.

2-単純未来
.
.

3-接続法現在
.

4- 現在分詞
.
.

5- 動詞的中性名詞
.
.

1- 直説法大過去
.

2- 先立未来
.

3- 接続法過去
.

4- 接続法大過去
.

5- 不定法過去
.

1- 未来分詞
.

2- 不定法未来
.

1- 命令法
2- 接続法半過去
.
変化
o を abam(第一活用)に
eo を ebam(第二活用)に
o を ebam(第三、第四)活用に
o を abo(第一活用)に
eo をebo(第二活用)に
o を am(第三、第四活用)に
o を em(第一活用)に
o を am(第二、第三、第四活用)に
o を ans(第一活用)に
eo を ens(第二活用)に
o を ens(第三、第四活用)に
o を andi(第一活用)に
eo を endi(第二活用)に
o を endi(第三、第四活用)に
i を eram(四活用共同じ) に
.

i を ero(同上)に
.

i を erim(同上)に
.

i を issem(同上)に
.

i を isse(同上)に
.

um を urus(同上)に
.

um を urum esse に
.

re を除いて
m を附けて
.

am o から am abam.
mon eo から mon ebam.
leg o から leg ebam...
am o から am abo.
mon eo から mon ebo.
leg o から leg am...
am o から am em.
mon eo から mone am...
am o から am ans.
mon eo から mon ens.
leg o から leg ens...
am o から am andi.
mon eo から mon endi.
leg o から leg endi...
amav eram; monu eram;
leg eram; audiv eram.
amav ero; monu ero;
leg ero; audiv ero.
amav erim; monu erim;
leg erim; audiv erim.
amav issem; monu issem;
leg issem; audiv issem.
amav isse; monu isse;
leg isse; audiv isse.
amat urus; monit urus;
lect urus; audit urus.
amat urum, am, um esse;
audit urum, am, um esse.
ama; mone; lege; audi.
amare m; monere m...
.

p.32

 "受動の時称"の構成

92. 単純時称(現在の組)と複合時称(過去の組)の区別をせねばならぬ。

A --単純時称

93. 直説法、接続法および命令法--これらの法の各人称の構成は能動形語尾に変えることによって行われる(n.88の表参照)。

94. 不定法現在--第三活用においては能動形不定法の語尾 -ere を -i に変えて、他の活用においては、-e を -i に変えて受身不定法を構成する(n.81の表参照)。

95. 分詞--過去分詞は目的分詞の um を -us に変えて作られる。

96. 目的分詞--目的分詞を作るには、単に能動形目的分詞の -um を除く。

97. 動詞的形容詞--これは動詞的中性名詞の -dum を -dus, da, dum (bonus のように変化する)に変えることによって作られる; amandus, a, um.

B-- 複合時称

98. 過去、大過去および先立未来--これらの時称は過去分詞と助動詞 esse の現在半過去、単純未来とをもって構成される。

99. 不定法未来---um に終わる目的分詞に、iri(ire, 行くの非人称的受身不定法)を加えて作る。

4 動詞の活用

100. 規則的動詞(能動と受動)の模範動詞を挙げる前に esse @の活用を学ぶことは有益である。なぜなればこの動詞は他の動詞のいくつかの時称の構成に用いられるからである。

注意--模範動詞中に本書は直説法現在による時称または不定法現在による時称を同じ枠の中に置く。

@ Esse の二つの合成動詞posse, できる、prodere, 役立つは少し特徴があるから esse のすぐ後に取り扱うことにする。

p.33

101. ESSE. "ある"の動詞
. 直説法 接続法 命令法 不定法 分 詞

私がある
SUM
ES@
ES t
Su mus
Es tis
Sunt
.
Si m
Si s
Si t
Si mus
Si tis
Si nt
汝があれ

Es

汝らがあれ

Es te
.

あること

ESSE

(なし)A

(n.112 参照)



私があった
Er am
Er as
Er at
Er amus
Er atis
Er ant
.
Es se mB
Es se s
Es se t
Es se mus
Es se tis
Es se nt
. . .

私があるだろう
Er o
Er is
Er it
Er imus
Er itis
Er unt
. 汝があれ(未来に)

Es to (es)
汝らがあれ(未来に)

Es tote
(Su nto)

あろうとすること

Fo re(不変化)
Fut urum, -am,
-um esseC

あろうとする

Fut urus, a, um


私があった
FU I
Fu isti
Fu it
Fu imus
Fu itis
Fu erunt
.
Fu erim
Fu eris
Fu erit
Fu erimus
Fu eritis
Fu erint
. あったこと

Fu isse

目的分詞

(無し)



私がすでにあった
Fu eram
Fu eras
Fu erat
Fu eramus
Fu eratis
Fu erant
.
Fu issem
Fu isses
Fu isset
Fu issemus
Fu issetis
Fu issent
. . .



私があったであ
ろう
Fu ero
Fu eris
Fu erit
Fu erimus
Fu eritis
Fu erint
. . . .

Esse についての備考

@ この動詞は二つの語根を持つ:一つはes(母音の前ではer となる:er amまたはs だけになる:es mus の代わりにsumus)であり、他は過去の組ではfu である。

A この動詞は現在分詞、動詞的中性名詞、目的分詞はもたないが、未来分詞はもっている。

B 他の形--接続法半過去において forem, fores, foret, forent も言われる。

C 不定法命題において事実に反対のことを示すために futurum (am, um) "fuisse" を用いる。(n.256参照)

p.34

102. 不規則動詞POSSE. "出来る"
. 直説法 接続法 不定法 備 考

私が出来る
Pos sum
Pot es
Pot est
Pos sumus
Pot estis
Pos sunt
.
Pos sim
Pos sis
Pos sit
Pos simus
Pos sitis
Pos sint
出来ること

Pos se

この動詞には
命令法
分詞
目的分詞
動詞的中性名詞 がない<>


私が出来た
Pot eram
Pot eras
Pot erat
Pot eramus
Pot eratis
Pot erant
.
Pos sem
Pos ses
Pos set
Pos semus
Pos setis
Pos sent
. Possum は potis, 能力ある、と sum
とによって合成されている。
しかし、1)語根の t は s によって
始まる動詞形の前においては s となる:
potsum, pot-sim は pos-sum,
pos-sim となる。
2)不定法現在、接続法半過去において
動詞 esse, essem は、第一音節
を失う:pot-es-se, pot-es-sem は
posse, possem となる。

私が出来るだろう
Pot ero
Pot eris
Pot erit
Pot erimus
Pot eritis
Pot erunt
. . 3)過去において f(fu の語根から
の)は取り除かれる:pot-fu-i,pot-fu-
eram は pot-u-i, pot-u-eram となる。
possum を伴う動詞は不定法におかれる。
例:Possum hoc "facere".
私はこれをなすことが出来る。

私ができた
Potu i
Potu isti
Potu it
Potu imus
Potu istis
Potu erunt
.
Potu erim
Potu eris
Potu erit
Potu erimus
Potu eritis
Potu erint
出来たこと

Potu isse

他の ESSE の合成動詞
Adesse, に列席する;
Deesse, に欠ける;
Inesse, の中にいる;
Interesse, に与る;
Obesse, に有害である;
Praeesse, に頭となる;
Abesse, に欠席する;
Prodesse, に利する;


私がすでに出来た
Potu eram
Potu eras
Potu erat
Potu eramus
Potu eratis
Potu erant
.
Potu issem
Potu isses
Potu isset
Potu issemus
Potu issetis
Potu issent
. 注意 Abesse(a, ab と共に奪各
を要求する)を除く他のすべての esse
の合成動詞は与格を要求する。
例:Praeesse "exercitui".
軍に頭となること。
Interfuit "foederi".
彼は条約に参与した。
Abesse "ab Urbe". ローマに不在であること。



私が出来たであ
ろう
Potu ero
Potu eris
Potu erit
Potu erimus
Potu eritis
Potu erint
. . .

p.35

103. 不規則動詞 PRODESSE. 役立つ、為になる
. 直説法 接続法 命令法 不定法 分 詞

私が役立つ
Pro sum
Pro d es
Pro d est
Pro sumus
Pro d estis
Pro sunt
.
Pro sim
Pro sis
Pro sit
Pro simus
Pro sitis
Pro sint
汝が役立てよ

Pro d es

汝らが役立てよ

Pro d este

役立つこと

Pro d esse

(なし)


私が役立った
Pro d eram
Pro d eras
Pro d erat
Pro d eramus
Pro d eratis
Pro d erant
.
Pro d essem
Pro d esses
Pro d esset
Pro d essemus
Pro d essetis
Pro d essent
. . .

私が役立つだ
ろう
Pro d ero
Pro d eris
Pro d erit
Pro d erimus
Pro d eritis
Pro d erunt
. 汝が役立てよ
(未来に)

Pro d esto
汝らがあれ(未来に)

Pro d estote

役立とうとす
ること

Pro futurum,
-amB,-um esse
AC

役立とうとする

Pro futurus, a,
um


私が役立った
Pro fui
Pro fuisti
Pro fuit
Pro fuimus
Pro fuistis
Pro fuerunt
.
Pro fuerim
Pro fueris
Pro fuerit
Pro fuerimus
Pro fueritis
Pro fuerint
. 役立ったこと

Pro fuisse

目的分詞

(無し)



私がすでに役立った
Pro fueram
Pro fueras
Pro fuerat
Pro fueramus
Pro fueratis
Pro fuerant
.
Pro fuissem
Pro fuisses
Pro fuisset
Pro fuissemus
Pro fuissetis
Pro fuissent
. . .



私が役立っただ
ろう
Pro fuero
Pro fueris
Pro fuerit
Pro fuerimus
Pro fueritis
Pro fuerint
. . . .

動詞 Prodesse についての備考

@ この動詞は pro, のために sum とによって合成されている。これは sum の通りに活用するが、母音の前では d を挿入する:pro-d-esse, pro-d-est.

A この動詞には目的分詞も動詞形容詞もない。

B 未来不定法の第二の形は profore, (不変化)である。

C 不定法命題における現在あるいは過去の事実に反対することを示すために profuturum(am, um) "fuisse"を用いる。
例:Credo hos libros "profuturos fuisse".
私はこの書物が有益であったろうにと思う。

p.36

104. 第一活用--能動詞-- O, AS, ARE
. 直説法 接続法 命令法 不定法 分 詞

私が愛する
AM O
Am as
Am at
Am amus
Am atis
Am ant
.
Am em
Am es
Am et
Am emus
Am etis
Am ent
汝が愛せよ

Am a

汝らが愛せよ

Am ate

愛すること

AM ARE

愛する

主格 Am ans
属格 Am antis



私が愛した
Am abam
Am abas
Am abat
Am abamus
Am abatis
Am abant
.
Am arem
Am ares
Am aret
Am aremus
Am aretis
Am arent
. . .

私が愛するだ
ろう
Am abo
Am abis
Am abit
Am abimus
Am abitis
Am abunt
. 汝が愛せよ
(未来に)

Am ato
汝らが愛せよ
(未来に)

Am atote
Am anto

愛しようとす
ること

Amat uturum,
-am,-um esse

愛しようとする

Amat urus, a,
um


私が愛した
AMAV I
Amav isti
Amav it
Amav imus
Amav istis
Amav erunt
.
Amav erim
Amav eris
Amav erit
Amav erimus
Amav eritis
Amav erint
. 愛したこと

Amav isse

目的分詞
(稀に使われる)

愛するため
AMAT UM

愛するに
Amat u



私がすでに愛した
Amav eram
Amav eras
Amav erat
Amav eramus
Amav eratis
Amav erant
.
Amav issem
Amav isses
Amav isset
Amav issemus
Amav issetis
Amav issent
. . .



私が愛したであ
ろう
Amav ero
Amav eris
Amav erit
Amav erimus
Amav eritis
Amav erint
. . . .

四つの活用についての備考

条件付きの観念を表わすために。
1. 可能なこと、すなわちいつかあり得ることを示すには、接続法現在を用いる。
2. 現在の事実に反対することを示すには接続法半過去を用いる。
3. 過去の事実に反対することを示すには接続法大過去を用いる。

動詞的中性名詞 (直説法現在から形成される)
属格 Am andi 愛することの
(与格)Am ando 愛するに
対格 (ad) Am andum 愛するために
奪格 Am ando 愛することによって

p.37

104の2. 第一活用--受動形
. 直説法 接続法 命令法 不定法 分 詞

私が愛される
Am or
Am aris
Am atur
Am amur
Am amini
Am antur
.
Am er
Am eris
Am etur
Am emur
Am emini
Am entur
汝が愛されよ

Am are

汝らが愛されよ

Am amini

愛されること

AM ARI

(なし)

(n.112 参照)



私が愛された
Am abar
Am abaris
Am abatur
Am abamur
Am abamini
Am abantur
.
Am arer
Am areris
Am aretur
Am aremur
Am aremini
Am arentur
. . .

私が愛されるだ
ろう
Am abor
Am aberis
Am abitur
Am abimur
Am abimini
Am abuntur
. 汝が愛されよ
(未来に)

Am ator
汝らが愛されよ
(未来に)

Am amini
Am antor

愛されるだろう
こと

Amat um iri
(不変化)

.

私が愛された
Amat us sum
Amat us es
Amat us est
Amat i sumus
Amat i estis
Amat t sunt
.
Amat us sim
Amat us sis
Amat us sit
Amat i simus
Amat i sitis
Amat i sint
. 愛されたこと

Amat um, -am,
-um esse

愛された

AMAT US, A,
UM



私がすでに愛された
Amat us eram
Amat us eras
Amat us erat
Amat i eramus
Amat i eratis
Amat i erant
.
Amat us essem
Amat us esses
Amat us esset
Amat i essemus
Amat i essetis
Amat i essent
. . .



私が愛されただ
ろう
Amat us ero
Amat us eris
Amat us erit
Amat i erimus
Amat i eritis
Amat i erunt
. . . .

動詞的形容詞 (直説法現在から形成される)
Am andus, a, um

p.38

105. 第二活用--能動詞-- EO, ES, ERE.
. 直説法 接続法 命令法 不定法 分 詞

私が忠告する
MON EO
Mon es
Mon et
Mon emus
Mon etis
Mon ent
.
Mon eam
Mon eas
Mon eat
Mon eamus
Mon eatis
Mon eant
汝が忠告せよ

Mon e

汝らが忠告せよ

Mon ete

忠告すること

MON ERE

忠告する

主格 Mon ens
属格 Mon entis



私が忠告した
Mon ebam
Mon ebas
Mon ebat
Mon ebamus
Mon ebatis
Mon ebant
.
Mon erem
Mon eres
Mon eret
Mon eremus
Mon eretis
Mon erent
. . .

私が忠告するだ
ろう
Mon ebo
Mon ebis
Mon ebit
Mon ebimus
Mon ebitis
Mon ebunt
. 汝が忠告せよ
(未来に)

Mon eto
汝らが忠告せよ
(未来に)

Mon etote
Mon ento

忠告するだろう
こと

Monit uturum,
-am,-um esse

忠告するだろう

Monit urus, a,
um


私が忠告した
MONU I
Monu isti
Monu it
Monu imus
Monu istis
Monu erunt
.
Monu erim
Monu eris
Monu erit
Monu erimus
Monu eritis
Monu erint
. 忠告したこと

Monu isse

目的分詞
(稀に使われる)

忠告するため
MONIT UM

忠告するに
Monit u



私がすでに忠告し

Monu eram
Monu eras
Monu erat
Monu eramus
Monu eratis
Monu erant
.
Monu issem
Monu isses
Monu isset
Monu issemus
Monu issetis
Monu issent
. . .



私が忠告しただ
ろう
Monu ero
Monu eris
Monu erit
Monu erimus
Monu eritis
Monu erint
. . . .

動詞的中性名詞 (直説法現在から形成される)
属格 Mon endi 忠告することの
(与格) Mon endo 忠告するに
対格 (ad)Mon endum 忠告するために
奪格 Mon endo 忠告することによって

p.39

105の2. 第二活用--受動形
. 直説法 接続法 命令法 不定法 分 詞

私が忠告される
Mon eor
Mon eris
Mon etur
Mon emur
Mon emini
Mon entur
.
Mon ear
Mon earis
Mon eatur
Mon eamur
Mon eamini
Mon eantur
汝が忠告されよ

Mon ere

汝らが忠告されよ

Mon emini

忠告されること

Mon eri

(なし)

(n.112 参照)



私が忠告された
Mon ebar
Mon ebaris
Mon ebatur
Mon ebamur
Mon ebamini
Mon ebantur
.
Mon erer
Mon ereris
Mon eretur
Mon eremur
Mon eremini
Mon erentur
. . .

私が忠告される
だろう
Mon ebor
Mon eberis
Mon ebitur
Mon ebimur
Mon ebimini
Mon ebuntur
. 汝が忠告されよ
(未来に)

Mon etor
汝らが忠告されよ
(未来に)

Mon emini
Mon entor

私が忠告される
だろうこと

Monit um iri
(不変化)

.

私が忠告された
Monit us sum
Monit us es
Monit us est
Monit i sumus
Monit i estis
Monit i sunt
.
Monit us sim
Monit us sis
Monit us sit
Monit i simus
Monit i sitis
Monit i sint
. 忠告されたこと

Monit um, -am,
-um esse

忠告された

MONIT US, A,
UM



私がすでに忠告された
Monit us eram
Monit us eras
Monit us erat
Monit i eramus
Monit i eratis
Monit i erant
.
Monit us essem
Monit us esses
Monit us esset
Monit i essemus
Monit i essetis
Monit i essent
. . .



私が忠告されただ
ろう
Monit us ero
Monit us eris
Monit us erit
Monit i erimus
Monit i eritis
Monit i erunt
. . . .

動詞的形容詞 (直説法現在から形成される)
忠告されるべき Mon endus, a, um

p.40

106. 第三活用--能動詞-- O, IS, ERE.
. 直説法 接続法 命令法 不定法 分 詞

私が読む
LEG O
Leg is
Leg it
Leg imus
Leg itis
Leg unt
.
Leg am
Leg as
Leg at
Leg amus
Leg atis
Leg ant
汝が読め

Leg e

汝らが読め

Leg ite

読むこと

MON ERE

読む

主格 Leg ens
属格 Leg entis



私が読んだ
Leg ebam
Leg ebas
Leg ebat
Leg ebamus
Leg ebatis
Leg ebant
.
Leg erem
Leg eres
Leg eret
Leg eremus
Leg eretis
Leg erent
. . .

私が読むだろう
Leg am
Leg es
Leg et
Leg emus
Leg etis
Leg ent
. 汝が読め
(未来に)

Leg ito
汝ら読め(未来に)

Leg itote
Leg unto

読むだろうこと

Lect uturum,
A -am,-um esse

読むだろう

Monit urus, @
a, um


私が読んだ
LEG I
Leg isti
Leg it
Leg imus
Leg istis
Leg erunt
.
Leg erim
Leg eris
Leg erit
Leg erimus
Leg eritis
Leg erint
. 読んだこと

Leg isse

目的分詞
(稀に使われる)

読むため
LECT UM

忠告するに
Lect u



私がすでに読んだ
Leg eram
Leg eras
Leg erat
Leg eramus
Leg eratis
Leg erant
.
Leg issem
Leg isses
Leg isset
Leg issemus
Leg issetis
Leg issent
. . .



私が読んだだろう
Leg ero
Leg eris
Leg erit
Leg erimus
Leg eritis
Leg erint
. . . .

四つの活用についての備考

@ -urus の未来分詞は esse と共にしか使われないが、しばしば esse を省略する。

A 不定法未来では esse がしばしば省略される。
例:Scio eos lecturos (esse).
彼らが読むだろうと私は知っている。

動詞的中性名詞 (直説法現在から形成される)
属格 Leg endi 読むことの
(与格) Leg endo 読むに
対格 (ad)Leg endum 読むために
奪格 Leg endo 読むことによって

p.41

106の2. 第三活用--受動形
. 直説法 接続法 命令法 不定法 分 詞

私が読まれる
Leg or
Leg eris
Leg itur
Leg imur
Leg imini
Leg untur
.
Leg ar
Leg aris
Leg atur
Leg amur
Leg amini
Leg antur
汝が読まれよ

Leg ere

汝らが読まれよ

Leg imini

読まれること

Leg i

(なし)

(n.112 参照)



私が読まれた
Leg ebar
Leg ebaris
Leg ebatur
Leg ebamur
Leg ebamini
Leg ebantur
.
Leg erer
Leg ereris
Leg eretur
Leg eremur
Leg eremini
Leg erentur
. . .

私が読まれるだ
ろう
Leg ar
Leg eris
Leg etur
Leg emur
Leg emini
Leg entur
. 汝が読まれよ
(未来に)

Leg itor
汝らが読まれよ
(未来に)

Leg imini
Leg untor

私が読まれる
だろうこと

Lect um iri
(不変化)

.

私が読まれた
Lect us sum
Lect us es
Lect us est
Lect i sumus
Lect i estis
Lect i sunt
.
Lect us sim
Lect us sis
Lect us sit
Lect i simus
Lect i sitis
Lect i sint
. 読まれたこと

Lect um, -am,
-um esse

読まれた

LECT US, A,
UM



私がすでに読まれた
Lect us eram
Lect us eras
Lect us erat
Lect i eramus
Lect i eratis
Lect i erant
.
Lect us essem
Lect us esses
Lect us esset
Lect i essemus
Lect i essetis
Lect i essent
. . .



私が読まれただ
ろう
Lect us ero
Lect us eris
Lect us erit
Lect i erimus
Lect i eritis
Lect i erunt
. . . .

動詞的形容詞 (直説法現在から形成される)
読まれるべき Leg endus, a, um

p.42

107. 第三活用--混合形--能動形-- IO, IS, ERE.@
. 直説法 接続法 命令法 不定法 分 詞

私が捕まえる
CAP IO
Cap is
Cap it
Cap imus
Cap itis
Cap unt
.
Cap i am
Cap i as
Cap i at
Cap i amus
Cap i atis
Cap i ant
汝が読め

Cap e

汝らが読め

Cap ite

読むこと

CAP ERE

読む

主格 Cap i ens
属格 Cap i entis



私が読んだ
Cap i ebam
Cap i ebas
Cap i ebat
Cap i ebamus
Cap i ebatis
Cap i ebant
.
Cap erem
Cap eres
Cap eret
Cap eremus
Cap eretis
Cap erent
. . .

私が捕まえる
ろう
Cap i am
Cap i es
Cap i et
Cap i emus
Cap i etis
Cap i ent
. 汝が捕まえよ
(未来に)

Cap ito
汝らが捕まえよ
(未来に)

Cap itote
Cap i unto

捕まえるだろう
こと

Capt uturum,
-am,-um esse

捕まえるだろう

Capt urus, a,
um


私が捕まえた
CEP I
Cep isti
Cep it
Cep imus
Cep istis
Cep erunt
.
Cep erim
Cep eris
Cep erit
Cep erimus
Cep eritis
Cep erint
. 捕まえたこと

Cep isse

目的分詞
(稀に使われる)

捕まえるために
CAPT UM

捕まえるに
Capt u



私がすでに捕まえた
Cep eram
Cep eras
Cep erat
Cep eramus
Cep eratis
Cep erant
.
Cep issem
Cep isses
Cep isset
Cep issemus
Cep issetis
Cep issent
. . .



私が捕まえただ
ろう
Cep ero
Cep eris
Cep erit
Cep erimus
Cep eritis
Cep erint
. . . .

備考

@ 第三活用の混合形動詞を第四活用の動詞と混同してはならない。第四活用の直説法現在は -io であるが不定法現在は ire である。

A この Cap-i-io の模範動詞には lego と対応するすべての形に母音 i を孤立させた。

動詞的中性名詞 (直説法現在から形成される)
属格 Cap i endi 捕まえることの
(与格) Cap i endo 捕まえるに
対格 (ad)Cap i endum 捕まえるために
奪格 Cap i endo 捕まえることによって

p.43

107の2. 第三活用 混合形--受動形
. 直説法 接続法 命令法 不定法 分 詞

私が捕まえられる
Cap i or
Cap eris
Cap itur
Cap imur
Cap imini
Cap i untur
.
Cap i ar
Cap i aris
Cap i atur
Cap i amur
Cap i amini
Cap i antur
汝が捕まえられよ

Cap ere

汝らが捕まえられよ

Cap imini

捕まえられること

Cap i

(なし)

(n.112 参照)



私が捕まえられた
Cap i ebar
Cap i ebaris
Cap i ebatur
Cap i ebamur
Cap i ebamini
Cap i ebantur
.
Cap erer
Cap ereris
Cap eretur
Cap eremur
Cap eremini
Cap erentur
. . .

私が捕まえられる
だろう
Cap i ar
Cap i eris
Cap i etur
Cap i emur
Cap i emini
Cap i entur
. 汝が捕まえられよ
(未来に)

Cap itor
汝らが捕まえられよ
(未来に)

Cap i mini
Cap i untor

捕まえられる
だろうこと

Cap um iri
(不変化)

.

私が捕まえられた
Capt us sum
Capt us es
Capt us est
Capt i sumus
Capt i estis
Capt i sunt
.
Capt us sim
Capt us sis
Capt us sit
Capt i simus
Capt i sitis
Capt i sint
. 捕まえられたこと

Capt um, -am,
-um esse

捕まえられた

CAP US, A,
UM



私がすでに捕まえら
れた
Capt us eram
Capt us eras
Capt us erat
Capt i eramus
Capt i eratis
Capt i erant
.
Capt us essem
Capt us esses
Capt us esset
Capt i essemus
Capt i essetis
Capt i essent
. . .



私が捕まえられた
だろう
Capt us ero
Capt us eris
Capt us erit
Capt i erimus
Capt i eritis
Capt i erunt
. . . .

四つの活用についての備考

義務の観念--義務の観念は次のように言い表わし得る。
1. -dus の形容詞(受動形である)と esse の助動詞の適当な時称とによって。
Mihi virtus "corenda est".
私は徳を修めなければならぬ。
"Dicenda erit" veritas. 真理を言うべきだろう。
2. Debere の動詞と不定法現在とによって。
Debeo colere virtutem.
Debebimus dicere veritatem.

動詞的形容詞 (直説法現在から形成される)
捕まえらるべき Cap i endus, a, um

p.44

108. 第四活用--能動形-- IO, IS, IRE.
. 直説法 接続法 命令法 不定法 分 詞

私が聞く
AUD IO
Aud is
Aud it
Aud imus
Aud itis
Aud iunt
.
Aud i am
Aud i as
Aud i at
Aud i amus
Aud i atis
Aud i ant
汝が聞け

Aud i

汝らが聞け

Aud ite

読むこと

AUD IRE

聞く

主格 Aud iens
属格 Aud ientis



私が聞いた
Aud iebam
Aud iebas
Aud iebat
Aud iebamus
Aud iebatis
Aud iebant
.
Aud irem
Aud ires
Aud iret
Aud iremus
Aud iretis
Aud irent
. . .

私が聞くだろう
Aud iam
Aud ies
Aud iet
Aud iemus
Aud ietis
Aud ient
. 汝が聞け
(未来に)

Aud ito
汝らが聞け
(未来に)

Aud itote
Aud iunto

聞くだろうこと

Audit uturum,
-am,-um esse

聞くだろう

Audit urus, a,
um


私が聞いた
AUDIV I
Audiv isti
Audiv it
Audiv imus
Audiv istis
Audiv erunt@
.
Audiv erim
Audiv eris
Audiv erit
Audiv erimus
Audiv eritis
Audiv erint
. 聞いたこと

Audiv isse

目的分詞
(稀に使われる)

聞くために
AUDIT UM

聞くに
Audit u



私がすでに聞いた
Audiv eramA
Audiv eras
Audiv erat
Audiv eramus
Audiv eratis
Audiv erant
.
Audiv issem
Audiv isses
Audiv isset
Audiv issemus
Audiv issetis
Audiv issent
. . .



私が聞いただ
ろう
Audiv ero
Audiv eris
Audiv erit
Audiv erimus
Audiv eritis
Audiv erint
. . . .

動詞的中性名詞 (直説法現在から形成される)
属格 Aud iendi 聞くことの
(与格) Aud iendo 聞くに
対格 (ad)Aud iendum 聞くために
奪格 Aud iendo 聞くことによって

p.45

108の2. 第四活用--受動形
. 直説法 接続法 命令法 不定法 分 詞

私が聞かれる
Aud ior
Aud iris
Aud itur
Aud imur
Aud imini
Aud iuntur
.
Aud iar
Aud iaris
Aud iatur
Aud iamur
Aud iamini
Aud iantur
汝が聞かれよ

Aud ire

汝らが聞かれよ

Aud imini

聞かれること

Aud iri

(なし)

(n.112 参照)



私が聞かれた
Aud iebar
Aud iebaris
Aud iebatur
Aud iebamur
Aud iebamini
Aud iebantur
.
Aud irer
Aud ireris
Aud iretur
Aud iremur
Aud iremini
Aud irentur
. . .

私が聞かれる
だろう
Aud iar
Aud ieris
Aud ietur
Aud iemur
Aud iemini
Aud ientur
. 汝が聞かれよ
(未来に)

Aud itor
汝らが聞かれよ
(未来に)

Aud imini
Aud iuntor

聞かれる
だろうこと

Audit um iri
(不変化)

.

私が聞かれた
Audit us sum
Audit us es
Audit us est
Audit i sumus
Audit i estis
Audit i sunt
.
Audit us sim
Audit us sis
Audit us sit
Audit i simus
Audit i sitis
Audit i sint
. 聞かれたこと

Audit um, -am,
-um esse

聞かれた

AUDIT US, A,
UM



私がすでに聞かれた
Audit us eram
Audit us eras
Audit us erat
Audit i eramus
Audit i eratis
Audit i erant
.
Audit us essem
Audit us esses
Audit us esset
Audit i essemus
Audit i essetis
Audit i essent
. . .



私が聞かれた
だろう
Audit us ero
Audit us eris
Audit us erit
Audit i erimus
Audit i eritis
Audit i erunt
. . . .

四つの活用についての備考

1. 他の形---ris (n.88, n.1 参照)を re に代え得る。しかし直説法現在においては稀である。

2. ESSE の省略---us の過去分詞または-dus の動詞的形容詞と共に、est, sunt, esse の形は省略され得る。

3. 命令法の複数二人称は直説法現在の同じ人称と同様である。

動詞的形容詞 (直説法現在から形成される)
聞かれるべき Aud iendus, a, um

p.46

能動活用についての注意

109. 不定法の使用法--ラテン語の不定法は中性名詞として、あるいは動詞として用いられ得る。

名詞として用いられる場合

1. --主語になり得る。
Utile est "legere".読むことは有益である。

2. --属辞になり得る。
Servire Deo "regare" est.天主に仕えることは支配することである。

3. --直接補語になり得る。
Cupio "audire".聞くことを私は切望する。
Vellem "legisse".私は読んだことを望むのに。(読んだらよかったのに)

動詞として用いられる場合

独立命題の中において

1.--記述的不定法であり得る(主語は主格におかれる)。
Consul "laudare".執政官は讃美していた。

2. --間投的不定法であり得る(主語は対格におかれる)。
Regem sic "agere".王はこうするだろうか!

附属命題において

不定法命題の動詞として
Credo eum "legere".彼が読むと私は思う。
N.B.--陳述、認識、意見の動詞の後には、補足命題は接続詞を持たず、主語は対格、動詞は不定詞に置く。

110. 動詞的中性名詞の使用法

di @に終わる動詞的中性名詞(動詞の属格)は以下のごとく使用される。

1.--名詞の限定補語として、
Gaudium "audiendi". 聞くことの喜び。

2. --属格を要求するいくつかの形容詞の補語として、
Cupidus "discendi". 学ぶことに熱中する。

3. --属格を要求するいくつかの前置詞の補語として、
"Laborandi" causa. 働くことのために。

dum @に終わる動詞的中性名詞(常に前置詞がある)は以下のごとく使用される。

ある方へ動き、勧告、傾向を示す動詞と形容詞との後に、
Venio "ad ludendum". 私は遊びに来る。
Te hortor "ad legendum". 私は汝に読むように勧める。
Pronus "ad irascendum". 怒り易い。

-do に終わる動詞的中性名詞(動詞の与格、奪格)は以下のごとく使用される。

1. --与格を要求する形容詞、動詞の補語として、
Intentus "scribendo". 書くことに専心する。

2. --動詞の状況補語として、動詞的中性名詞が、その時、理由、方法、手段をしめす。
Mens nutritur "legendo". 読むことにより精神は養われる。

@ 動詞的中性名詞、動詞的形容詞への置換については n.112 を参照。

p.47

111. 目的分詞の使用法 -- 目的分詞はあまり使用されない。しかし次の場合に使用し得る。

-um に終わる目的分詞@

行く、来る、送る等のような動きの動詞の補語として使用され得る。
例:Venio "lusum". 私は遊びに来る。
Venimus "spectatum". われわれは眺めに来た。

-u に終わる目的分詞A

易しい、難しい、有益な、愉快な等を意味する形容詞の補語として用いられ得る。
例:Pictura mirabilis "visu". 見て快い画。
Res facilis "dictu". 言うに易いこと。

@ しかしながら目的分詞の代わりに一般にラテン語はad dum に終わる動詞的中性名詞 Venio "ad ludendum"(n.120 参照) ; -di の動詞的中性名詞と causa: "ludendi causa"(n.120 参照); あるいは ut と接続法(目的命題);Venio "ut ludam" を使用する。

A しかし通例、特に動詞が用うべき目的分詞を持たないならば、他の構文を用いる:lectio mea difficilis est "ad discendum." あるいは difficile est "discere" meam lectionem.(主語たる不定法、n.109 参照)私の日課は学ぶに難しい。

112. 現在分詞@ -- Esse または受動詞は現在分詞を持たぬ。しかしながらこの概念は適当な状況命題によって表わし得る。
例:Cicero "cum esset" consul, conjurantionem detexit.
執政官であるチチェロは陰謀を看破した(ここでは執政官であるは、あったを意味する)。
"Cum sit" in nobis ratio, intelligemus.
推理力がわれわれにあって、われわれは了解するだろう(ここではわれわれにあっては、われわれにあるからを意味する)。

113. 過去分詞@ -- Esse または規則動詞の能動形には過去分詞がなく、その代わりに適当な状況命題を用いる。
例:Cicero "cum fisset" consul, missus est tamen in exsilium.
執政官であったチチェロは、それにもかかわらず流謫の地に送られた。
"Cum haec (verba) dixisset" profectus est.
彼はこの言葉を述べて出発した。

@ 奪格別句 -- 分詞を伴う奪格の名詞は附属命題になり得る。ただしこの名詞が主動詞の主語でも補語でもないことを条件とする(n.431 参照)。
例:"Partibus factis" sic locutus est leo.
割り当てがされて(から)獅子はこのように話した。
Artes repertae sunt "docente natura".
芸術は自然の教えに従って(自然が教えて)発明された。

p.48

114. -to @で終わる命令法の使用法 -- 命令法の -to 形は次の場合に使用される。

1. 法則と格言とにおいて
Homines ad Deum caste "adeunto".人々は潔白さをもって天主に近づかんことを。

2. 未来に果たすべき命令について
Cum Caesar advenerit, mihi "scribito".チェザルが着いたら私に書けよ。

3. 次の表現において
scito, A 知れ;
esto, ...であれ;
memento, 記憶せよ;
sic habeto, 納得せよ;B

@ 古典的散文は-tor で終わる受身動詞と受動形能動詞の形を用いない。
A Scire 命令法は常にこのようである。
B また、Putato, 考えよ等の表現において、それらの-to に終わる表現の意味は現在である。

115. 受身の時称の特別な意味 -- Aedificare, legere, scribere, claudere 等の動詞の受動形において、行為またはその行為からの結果である状態を示すために異なった時称を用いる。

1.) 現 在 の
a) 行為を示すために現在を
使う。
例:Domus "aedificatur"
a patre. 家は父より建築され
る。
b) 状態を示すために過去を
使う。
例:Domus jam "aedifi-
cata est.
私の家は既に建てられている。
.
2.) 半 過 去 の
a) 行為を示すために半
過去を使う。
例:Epistola "legeba-
tur" cum adveni. 私が
着いた時、手紙は読まれた。
b) 状態を示すために大
過去を使う。
例:Templum jam
"clausum erat" cum adveni.
私が着いた時、寺は閉まって
いた。
3.) 未 来 の
a) 行為を示すために未
来を使う。
例:Urbs "capietur" ab
imperatore. 町は将軍から占
領されるであろう。
b) 状態を示すために先立未
来を使う。
例:Urbs "capta erit"
cum imperator adveniet.
将軍が着く時町は占領されてい
るであろう。
N.B. 要求される時称を知るためには能動形にすればよい、すなわち私の父は家を作る、人は家を建
てた、人は手紙を読んでいた、人は手紙をすでに読んだ、

116. 受身によってラテン訳された能動形 -- 直接補語があれば、ラテン語にては次の場合受動形に変える。

1.) 主語が不定である場合@
例:人は徳を愛し、また実行する
Virtus "amatur" et "colitur".
2.) 主語が物の名詞である場合
例:汝の脅迫は私に感動させない
Minis non "moveor" tuis.
@ しかし不定主語は意味に適応する代名詞によって訳され得る。その時は能動形のままにして
おく(n.198 参照)。

p.49

117. 不定法命題における未来と条件付き動作 -- 未来または可能的意味を有する条件付き動作は不定法命題で次のように表わされる。

1.) 不定法命題の動詞が目的分詞を
有する場合には
a) 能動には、 -urum esse の不定法未来
によって(不定法は不定法命題の主語と一致
する)。
Credo hos pueros "lecturos esse".
これらの子どもが読むであろうと信ずる。
b) 受動には、-um iri(常に不変)の不
定法未来によって:
Credo eos "monitum iri".
私は彼らが忠告されるだろうと信ずる。
2.) 不定法命題の動詞が目的分詞
を有せぬ場合には
必ず futurum@ esse utA と動詞の接
続法とによって、時称はもし主要動詞が過去
の時にないならば接続法現在であり、過去の
時にあるならば接続法半過去である。
Credo "futurum esse ut studeat".
私は彼が学ぶだろうと信じている。
Credebam "futurum esse ut stu-
deret".
彼が学ぶだろうと私は信じていた。
@ Futurum はこの場合常に不変である。
A この用法は目的分詞のない動詞の場合には義務的であるが、目的分詞をもつ動詞と共に使
用してもよい(n.255の1 参照)。

118. 不定法命題における事実に反対することの発表法 -- 不定法命題における現在あるいは過去の事実に反対することは次のように発表される。

1.) 能動において
a) 動詞が目的分詞をもっていれば -urum
fuisse (不定法命題の主語と一致する)によ
って:
Credo eos "lecturos fuisse".
私は彼らが読むだろうにと信ずる。
私は彼らが読んだだろうにと信ずる。
b) もし動詞が目的分詞をもたぬ場合は、
futurum fuisse ut と接続法半過去とによ って:
Credo "futurum fuisse ut studeret".
Credebam "futurum fuisse ut studeret".
私は彼が学ぶであろうにと信ずる。
私は彼が学んだであろうにと信じていた。
2.) 受動において
必ず futurum fuisse ut@ と接続法半
過去とによって:
Credo "futurum fuisse ut"Caesar.
ab Alexandro "vinceretur".
私はチェザルがアレクサンドルに負けただ
ろうにと信ずる。
Credebam "futurum fuisse ut" urbs
"oppugnaretur".
彼が町が攻撃されるだろうにと信ずる(実
際には今攻撃されない)。 .
.
.
@ この用法は動詞が目的分詞を持たないか、あるいは受動相であるならば、義務的であるが、目
的分詞をもつ能動詞と共に用いてもよい(n.255の1 参照)。

受動活用についての注意

119. 受動詞の補語 -- 受動詞の補語(この補語とは動詞の行為をするものをしめす)前置詞 a 或いは ab (n.135 参照)と共に、またこれなくして補語の性質に従って奪格におかれる。

補 語
.
.
.
a, ab と奪格
.
.
.
前置詞なしの奪格C
.
条 件
.
人を示す名詞@であれば

動物Aを示す名詞であれば

人格化された事物Bの名詞であれば

事物を示す名詞であれば
.


Amor "a Deo".
私は神から愛される。
Leo victus est "a culice".
ライオンはブヨに負けた。
Vita data est "a Natura".
生命は自然により与えられている。
"Maerore" conficior.
私は悲しみに悩まされている。
.
@ 代名詞は代用する名詞の規則に従う。
A Equo vehi, 馬で運ばれる、のような表現句において、補語は生物を示す名詞であっても前置
詞をとらぬ。
B ある名詞、例えば pars, 部分;exercitus, 軍隊;multitudo, 群、等の集合名詞は生
物としてのあるいは事物としても取り扱われる。
C 例外として -dus, -da, -dum に終わる動詞的形容詞の補語は一般に与格におく。

120. 動詞的中性名詞の動詞的形容詞への置換 -- この置換をなすには動詞的中性名詞が対格の補語をもつことを条件とする。その方法は対格の補語を動詞的中性名詞の格におき、動詞的形容詞をそれと一致させることである。

A) 対格の補語をもつ時、動詞的中性名詞の属格(-di)および前置詞のない奪格(-do)の動詞的中性名詞の場合、しばしばこの置換がなされる。しかし義務的ではない。すなわち、
次のように言われ得る:
Tempus legendi historiam.@
歴史を読むの時間。

Didicit legendo historiam.
歴史を読むことによって学ぶ。

しかしながら次の発表法の方がよい:
Tempus "legendae historiae".A

Didicit "legenda historia".

B) この動詞的中性名詞の置換は次の格の場合義務的である。
a) 与格の場合:Vacare "discendo juri".法律の研究に従事する。
b) 対格の場合:Venit "ad amicos invisendos".友人を見に来た。
c) 奪格の場合:(前置詞 a, ab, ex 等に先立たれている):Redeo "ab amicis invisendis". 友人を見てから帰る。


@ 動詞的中性名詞が補語として中性名詞をもつとき、一般に置き換えない。
例:Cupidus "aliquid dicendi".何事か言おうとしている...。
A 補語として代名詞 nostri, vestri, sui 等を有するとき、動詞的形容詞は中性単数におかれる(それは動詞的中性名詞 -di の形をとる) 例:"Vestri adhortandi causa", pueri.子どもたちよ、あなたたちを激励するために。

p.51

形式受動詞(Deponentia verba)

121. 定義 -- 形式受動詞は受動的な形を有するが他動あるいは自動的意味を有する。
例:Imitor, 私は真似る(他動的形式受動詞);blandior, 私がへつらう;morior, 私が死ぬ(自動的形式受動詞)。四つの活用の各々に形式受動詞がある。
形式受動詞がラテン語で Deponentia verba と言われるのは、始めもっていた能動形を捨てた(deponere = 捨てておく)からであるが、なお以前と同じ能動的意味を保っているからである。しかしながら、

次の能動形を保持する
1.-- 現在分詞:
imitans, 真似る。
2.--動詞的中性名詞:
imitandi, 真似ることの
3.--目的分詞:
imitatum, 真似るために。
4.--未来分詞:
imitaturus, 未来に真似るだろう。
5.--不定法未来:
(crdo eum)imitaturum esse,
彼が真似るだろう(と私は信ずる)。
次の形は受動的意義がある
1.-- -dus に終わる動詞的形容詞:
imitandus, 真似られるべきである。
2.-- -u に終わる目的分詞。
N.B.−−原則として他動的形式受動詞のみ
-dus に終わる動詞的形容詞と、-u に終わる
目的分詞を持つ筈であるが、しかし uti, 使用
する、frui, を楽しむ、fungi, 果たす(奪格を要
求する動詞)は utendus, fruendus, fungendus
になる。これらの形は特に非人称的に使用する。
.

122. 注意 -- 羅訳の場合、原文において受動的に使われている動詞がラテン語において形式受動詞、あるいは自動詞の時は受動構成を能動構成にすべきである。
例:子どもは先生によって訓戒される(先生は子どもを訓戒する)。
Magister hortatur(形式受動詞)puerum.
私は私の友人たちより恵まれる(友人たちは私を恵む)。
Amici mei favent(自動詞)mihi.

123. 特例 -- I. 若干の形式受動詞は各々の時称と法とにおいて能動または受動の意味を有する。例えば criminari 訴える訴えられるとの意味がある。

II. 例外としてある形式受動詞の過去分詞は能動と受動との意味をもち得る:expertus(experiorの過去分詞)試みた(能動)と試みられた(受動)との意味がある。

III. 少数の動詞は能動形を有するが、しかし受動的意義を有する:vapulo, 私が打たれる; veneo,(eo の合成詞)、私が売られる。

IV. いくつかの動詞は能動のごとく活用するが、しかし形式受動的過去分詞を有する:cenare, 食事する、cenatus, 食事した。

V. ある動詞は二組の基本時称を有する。一つは能動詞で、他は形式受動形である:mereo あるいは mereor, 私は....に値する

p.52

124. 形式受動詞の第一活用:IMITARI, 真似る
. 直説法 接続法 命令法 不定法 分 詞

私が真似る
Imit or
Imit aris
Imit atur
Imit Imitur
Imit Imitini
Imit antur
.
Imit er
Imit eris
Imit etur
Imit emur
Imit emini
Imit entur
汝が真似よ

Imit are

汝らが真似よ

Imit amini

真似ること

Imit ari

真似る

主格 Imitans

属格 Imit antis



私が真似た
Imit abar
Imit abaris
Imit abatur
Imit abImitur
Imit abImitini
Imit abantur
.
Imit arer
Imit areris
Imit aretur
Imit aremur
Imit aremini
Imit arentur
. . .

私が真似るだろう
Imit abor
Imit aberis
Imit abitur
Imit abimur
Imit abimini
Imit abuntur
. 汝が真似よ
(未来に)
Imit are
汝らが真似よ
(未来に)
Imit amini
(Imit antor)
真似るだろう
こと

Imitat rum,
-am, -um esse

真似るだろう

Imitat urus,


私が真似た
Imitat us sum
Imitat us es
Imitat us est
Imitat i sumus
Imitat i estis
Imitat t sunt
.
Imitat us sim
Imitat us sis
Imitat us sit
Imitat i simus
Imitat i sitis
Imitat i sint
. 真似たこと

Imitat um, am,
-um esse
(主格):
Imitat us esse

真似た

IMITAT US,
A, UM



私がすでに真似た
Imitat us eram
Imitat us eras
Imitat us erat
Imitat i eratus
Imitat i eratis
Imitat i erant
.
Imitat us essem
Imitat us esses
Imitat us esset
Imitat i essemus
Imitat i essetis
Imitat i essent
. . 目的分詞
(稀に使われる)
真似るために
Imitat um
真似るに
Imitat u



私が真似ただろう
Imitat us ero
Imitat us eris
Imitat us erit
Imitat i erimus
Imitat i eritis
Imitat i erunt
. . . .

注意 -- 不定法命題において事実に反対することはImitaturum, -am, -um fuisseによって表わされる。ここでは形式受動詞の過去分詞が能動の意義をもつことに注意しなければならぬ。

動詞的中性名詞
属格 Imit andi, 真似ることの。
(与格) Imit ando, 真似るに。
対格 (ad) Imit andum, 真似るために。
奪格 Imit ando, 真似ることによって。

動詞的形容詞
真似らるべき Imit andus, a, um

p.53

125. 形式受動詞の第二活用:VERERI, 恐れる
. 直説法 接続法 命令法 不定法 分 詞

私が恐れる
Ver eor
Ver eris
Ver etur
Ver emur
Ver emini
Ver entur
.
Ver ear
Ver earis
Ver eatur
Ver eamur
Ver eamini
Ver eantur
汝が恐れよ

Ver ere

汝らが恐れよ

Ver emini

恐れること

Ver eri

恐れる

主格 Ver ens

属格 Ver entis



私が恐れた
Ver ebar
Ver ebaris
Ver ebatur
Ver ebamur
Ver ebamini
Ver ebantur
.
Ver erer
Ver ereris
Ver eretur
Ver eremur
Ver eremini
Ver erentur
. . .

私が恐れるだろう
Ver ebor
Ver eberis
Ver ebitur
Ver ebimur
Ver ebimini
Ver ebuntur
. 汝が恐れよ
(未来に)
Ver ere
汝らが恐れよ
(未来に)
Ver emini
(Ver entor)
恐れるだろう
こと
Verit urum,
-am,-um,
esse
(主格):
eri
恐れるだろう

Verit urus, a,
um


私が恐れた
Verit us sum
Verit us es
Verit us est
Verit i sumus
Verit i estis
Verit i sunt
.
Verit us sim
Verit us sis
Verit us sit
Verit i simus
Verit i sitis
Verit i sint
. 恐れたこと

Verit um, -am,
-um esse
(主格):
Verit us esse

恐れた

VERIT US, A,
UM



私がすでに恐れた
Verit us eram
Verit us eras
Verit us erat
Verit i eramus
Verit i eratis
Verit i erant
.
Verit us essem
Verit us esses
Verit us esset
Verit i essemus
Verit i essetis
Verit i essent
. . 目的分詞
(稀に用いられる)
恐れるために
Verit um
恐れるに
Verit u



私が恐れただろう
Verit us ero
Verit us eris
Verit us erit
Verit i erimus
Verit i eritis
Verit i erunt
. . . .

注意 -- 不定法命題において事実に反対することは Veriturum, -am, -um "fuisse" によって表わされる。
受動詞におけるように -risの語尾を -re に変え得る。

動詞的中性名詞
属格 Ver endi, 恐れることの。
(与格) Ver endo, 恐れるに。
対格 (ad) Ver endum, 恐れるために。
奪格 Ver endo, 恐れることによって。

動詞的形容詞
恐れらるべき Ver endus, a, um

p.54

126. 形式受動詞の第三活用:SEQUI, 従う
. 直説法 接続法 命令法 不定法 分 詞

私が従う
Sequ or
Sequ eris
Sequ itur
Sequ imur
Sequ imini
Sequ untur
.
Sequ ar
Sequ aris
Sequ atur
Sequ amur
Sequ amini
Sequ antur
汝が従う

Sequ ere

汝らが従う

Sequ imini

従うこと

Sequ i

従う

主格 Sequ ens

属格 Sequ entis



私が従った
Sequ ebar
Sequ ebaris
Sequ ebatur
Sequ ebamur
Sequ ebamini
Sequ ebantur
.
Sequ erer
Sequ ereris
Sequ eretur
Sequ eremur
Sequ eremini
Sequ erentur
. . .

私が従うだろう
Sequ ar
Sequ eris
Sequ etur
Sequ emur
Sequ emini
Sequ entur
. 汝が従え
(未来に)
Sequ ere
汝らが従え
(未来に)
Sequ imini
(Sequ untor)
従うだろうこと
Secut urum,
-am,-um, esse
従うだろう

Secut urus, a,
um


私が従った
Secut us sum
Secut us es
Secut us est
Secut i sumus
Secut i estis
Secut i sunt
.
Secut us sim
Secut us sis
Secut us sit
Secut i simus
Secut i sitis
Secut i sint
. 従ったこと

Secut um, -am,
-um esse
(主格):
Secut us esse

従った

SECUT US, A,
UM



私がすでに従った
Secut us eram
Secut us eras
Secut us erat
Secut i eramus
Secut i eratis
Secut i erant
.
Secut us essem
Secut us esses
Secut us esset
Secut i essemus
Secut i essetis
Secut i essent
. . 目的分詞
(稀に用いられる)
従うために
Secut um
従うに
Secut u



私が従っただろう
Secut us ero
Secut us eris
Secut us erit
Secut i erimus
Secut i eritis
Secut i erunt
. . . .

注意 -- 不定法命題において事実に反対することは Secuturum, -am, -um "fuisse" によって表わされる。

動詞的中性名詞
属格 Sequ endi, 従うことの。
(与格) Sequ endo, 従うに。
対格 (ad) Sequ endum, 従うために。
奪格 Sequ endo, 従うことによって。

動詞的形容詞
従えるべき Sequ endus, a, um

p.55

127. 形式受動詞の第二活用の混合形:PATI, 忍ぶ
. 直説法 接続法 命令法 不定法 分 詞

私が忍ぶ
Pat i or
Pat i eris
Pat i itur
Pat i imur
Pat i imini
Pat i untur
.
Pat i ar
Pat i aris
Pat i atur
Pat i amur
Pat i amini
Pat i antur
汝が忍ぶ

Pat ere

汝らが忍ぶ

Pat imini

忍ぶこと

Pat i

忍ぶ

主格 Pat i ens

属格 Pat i entis



私が従った
Pat i ebar
Pat i ebaris
Pat i ebatur
Pat i ebamur
Pat i ebamini
Pat i ebantur
.
Pat erer
Pat ereris
Pat eretur
Pat eremur
Pat eremini
Pat erentur
. . .

私が忍ぶだろう
Pat i ar
Pat i eris
Pat i etur
Pat i emur
Pat i emini
Pat i entur
. 汝が従え
(未来に)
Pat ere
汝らが従え
(未来に)
Pat imini
(Pat i untor)
忍ぶだろうこと
Pass urum,
-am,-um, esse
忍ぶだろう

Pass urus, a,
um


私が従った
Pass us sum
Pass us es
Pass us est
Pass i sumus
Pass i estis
Pass i sunt
.
Pass us sim
Pass us sis
Pass us sit
Pass i simus
Pass i sitis
Pass i sint
. 従ったこと

Pass um, -am,
-um esse
(主格):
Pass us esse

従った

Pass US, A,
UM



私がすでに従った
Pass us eram
Pass us eras
Pass us erat
Pass i eramus
Pass i eratis
Pass i erant
.
Pass us essem
Pass us esses
Pass us esset
Pass i essemus
Pass i essetis
Pass i essent
. . 目的分詞
(稀に用いられる)
忍ぶために
Pass um
忍ぶに
Pass u



私が従っただろう
Pass us ero
Pass us eris
Pass us erit
Pass i erimus
Pass i eritis
Pass i erunt
. . . .

注意 -- 不定法命題において事実に反対することは Pass urum, -am, -um "fuisse" によって表わされる。

動詞的中性名詞
属格 Pat i endi, 忍ぶことの。
(与格) Pat i endo, 忍ぶに。
対格 (ad) Pat i endum, 忍ぶために。
奪格 Pat i endo, 忍ぶことによって。

動詞的形容詞
忍ばるべき Pat i endus, a, um

p.56

128. 形式受動詞の第四活用:BLANDIRI, へつらう
. 直説法 接続法 命令法 不定法 分 詞

私がへつらう
Bland ior
Bland iris
Bland itur
Bland imur
Bland imini
Bland iuntur
.
Bland iar
Bland iaris
Bland iatur
Bland iamur
Bland iamini
Bland iantur
汝がへつらえよ

Bland ire

汝らがへつらえよ

Bland imini

へつらうこと

Bland iri

へつらう

主格 Bland iens

属格 Bland ientis



私が従った
Bland iebar
Bland iebaris
Bland iebatur
Bland iebamur
Bland iebamini
Bland iebantur
.
Bland irer
Bland ireris
Bland iretur
Bland iremur
Bland iremini
Bland irentur
. . .

私がへつらうだろう
Bland iar
Bland ieris
Bland ietur
Bland iemur
Bland iemini
Bland ientur
. 汝がへつらえよ
(未来に)
Bland ire
汝らがへつらえよ
(未来に)
Bland imini
(Bland iuntor)
へつらうだろうこと
Blandit urum,
-am,-um, esse
へつらうだろう

Blandit urus, a,
um


私がへつらった
Blandit us sum
Blandit us es
Blandit us est
Blandit i sumus
Blandit i estis
Blandit i sunt
.
Blandit us sim
Blandit us sis
Blandit us sit
Blandit i simus
Blandit i sitis
Blandit i sint
. へつらったこと

Blandit um, -am,
-um esse
(主格):
Blandit us esse

へつらった

BLANDIT US, A,
UM



私がすでにへつらった
Blandit us eram
Blandit us eras
Blandit us erat
Blandit i eramus
Blandit i eratis
Blandit i erant
.
Blandit us essem
Blandit us esses
Blandit us esset
Blandit i essemus
Blandit i essetis
Blandit i essent
. . 目的分詞
(稀に用いられる)
へつらうために
Blandit um



私がへつらっただろう
Blandit us ero
Blandit us eris
Blandit us erit
Blandit i erimus
Blandit i eritis
Blandit i erunt
. . . .

Oriri(第四活用)起こるには第三活用のいくつかの形がある。
直説法現在 orior, oreris, oritur, orimur, orimini, oriuntur
命令法 orere, orimini
接続法半過去 orerer または orirer (転化した形容詞 oriundus から生まれた)

動詞的中性名詞
属格 Bland iendi, へつらうことの。
(与格) Bland iendo, へつらうに。
対格 (ad) Bland iendum, へつらうために。
奪格 Bland iendo, へつらうことによって。

動詞的形容詞
Blandior 自動詞であるから、非人称的用法以外には、動詞的形容詞をもたない。

p.57

半形式受動詞

129. 半形式受動詞とは直説法現在および目的分詞の組の時称において能動形をとり、過去の組の時称において受動形をとる動詞である。例えば、

. . . (過 去)
audeo, es
gaudeo, es
soleo, es
fido, is
confido, is
diffido, is
audere,
gaudere,
solere,
fidere,
confidere,
diffidere,
敢えてする、
喜ぶ、
習慣である、
信頼する、
に依頼する、
信用せぬ、
ausus sum
gavisus sum
solitus sum
fisus sum
confisus sum
diffisus sum

I -- 不規則動詞

130. 不規則形動詞とは時称あるいは人称の構成において普通の規則によらない動詞または別個の語根からの基本時称をもつる動詞である。その主なものは次のようである。

1. FIERI(fio, factus sum), になる、される。
. 直説法 接続法 不定法 分 詞

私がなる(される)
Fio Fimus
Fis Fitis
Fit Fiunt
.
Fiam Fiamus
Fias Fiatis
Fiat Fiant
なること
されること

FIERI

(無し)


私がなった
Fiebam
Fiebas, etc.
.
Fierem
Fieres, etc.
. .

私がなるだろう
Fiam
Fies, etc.
. されるであろ
うこと
Factum iri
(不変化)
.

私がなった
Factus sum
Factus es, etc.
.
Factus sim
Factus sis, etc.
なったこと

Factum, -am,
-um esse

なされた

FACTUS, A,
UM



私がすでになった
Factus eram
Factus eras, etc.
.
Factus essem
Factus esses, etc.
.



私がなったであろう
Factus ero
Factus eris, etc.
.

備考

1. この動詞には命令法も動詞的中性名詞もない。しかし受身の意味での目的分詞をもつ:factu.
2. 語根の a が残る facio の合成動詞の受身は -fio である:
patefacio, 私があらわす
patefio, 私があらわれる
a i に変わった場合には -facio の合成動詞は capior のごとき受身形をとる:
conficio, 私が完了する
conficior, 私が完了される

動詞的形容詞
なされるべき Faciendus, a, um
なろうとする Futurus, a, um.

p. 58

2.-- FERRE(fero, tuli, latuum), 堪える
. 能  動  形 受  動  形


現在 Fero Ferimus
Fers Fertis
Fert Ferunt
半過去 Ferebam Ferebamus
未来 Feram, es...Feremus...
過去 Tuli...Tulimus
大過去 Tuleram...Tuleramus...
先立未来 Tulero...Tulerimus...
Feror Ferimur
Ferrus Ferimini
Fertur Fruntur
Ferebar...Ferebamur...
Ferar, eris...Feremur...
Latus sum...Lati sumus...
Latus eram...Lati eramus...
Latus ero...Lati erimus...


現在 Feram, as...Feramus...
半過去 Ferrem, Ferremus
Ferres, Ferretis
Ferret, Ferrent
過去 Tulerim...Tulerimus
大過去 Tulissem... Tulissemus
Ferar, aris, Feramur
Ferrer, Ferremur
Ferreris, Ferremini
Ferretur, Ferrentur
Latus sim... Lati simus
Latus essem...Lati essemus...



現在 Fer, Ferte
未来 Ferto, Fertote
(またはFer), (またはferte)
Ferre, Ferimini

Ferre, Ferimini




現在 Ferre
過去 Tulisse
未来 Laturum, -am, -um esse
(未来に反することを示す) Laturum, -am, -um fuisse
Ferri
Latum, -am, -um esse
未来 Laturum, -am, -um esse
Latum iri(不変化)


現在 Ferens
未来 Laturus, a, um
過去 ---
---
---
Latus, a, um
. 目的分詞 Latum
Latu

動詞的中性名詞 能動形  Ferendi, -do, -dum
受動形 ---

動詞的形容詞 能動形 ---
受動形 Ferendus, a, um


Fero の合成動詞はこの範例に従って活用する。その主なものは次の通りである。

Affero, attuli, allatum, 持って来る。
Aufero, abstuli, ablatum, 持って行く、ひきづる、奪い取る。
Confero, contuli, collatum, 集める、合わせる、比べる。
Defero, detuli, delatum, 譲る、告発する。
Differo, distuli, dilatum, 散らす、違う、延ばす。
Effero, extuli, elatum, 外へ持って行く、上げる、公表する。
Infero, intuli, ellatum, 中へ(上に対して)持って行く、宣する(戦いを)。
Offero, obtuli, oblatum, 捧げる、表わす。
Refero, rettuli, relatum, 返す、持って来る。
Suffero, sustuli, sublatum, 忍ぶ。

p. 59

3.-- VERRE(voro, volui), 欲する
NOLLE(nolo, noui)欲しない
MALLE(malo, malui)むしろ欲する
. VELLE NOLLE MALLE


現在 Volo, Volumus
Vis, Vultis
Vult, Volunt
半過去 Volebam...
未来 Volam, es...
過去 Volui...
大過去 Volueram...
先立未来 Voluero...
Nolo, Nolumus
Non vis, Nonvultis
Non vult, Nolunt
Nolebam...
Nolam, es...
Nolui...
Nolueram...
Noluero...
Malo, Malumus
Mavis, Mavultis
Mavult, Malunt
Malebam...
Malam, es...
Malui...
Malueram...
Maluero...


現在 Velim, is...
半過去 Vellem, es...
過去 Voluerim...
大過去 Voluissem...
Nolim, is...
Nollem, es
Noluerim...
Noluissem...
Malim...
Mallem...
Maluerim...
Maluissem...



現在---
未来---
Noli, Nolite

Nolito, Nolitote

.



現在 Malle
過去 Maluisse
Nolle
Noluisse
Malle
Maluisse


現在 Volens(形容詞)
喜んで
Nolens(形容詞)
己の意志に反して
.

注意 -- I. -- Nolo non volo(昔は ne volo)の代わりであり、malo mage(magisの省略形)volo の代わりである。
II. -- Nolle の動詞のみ命令法がある。この命令法は第二人称の禁止において使うことができる。その時は不定法現在を伴う。例:oli existimare, 汝は考えるな、Nolite existimare, 汝らは考えるな
III. -- Volens nolens とは特に形容詞として用いられる。またそれらを分詞として使う代わりに cum vellem 等、 cum nollem 等を用いる。
IV. -- これらの三つの動詞は動詞的中性名詞と目的分詞とを持たない。

p. 60

3.-- IRE(eo, ii またはivi, itum), 行く


現在 Eo, Imus
Is, Itis
It, Eunt
半過去 Ibam..., Ibamus...
未来 Ibo..., Ibimus...
過去 Ii(またはivi)..., Iimus
Isti, Istis
Iit, Ierunt
大過去 Ieram..., Ieramus...
先立未来 Iero..., Ierimus...


現在 Eam..., Eamus
半過去 Irem..., Iremus...
過去 Ierim..., Ierimus...
大過去 Issem..., Issemus...



現在 I(単数、二人称)、 Ite(複数、二人称)
未来 Ito(または I )、 Itote(または Ite ) ---



現在 Ire
過去 Isse
未来 Iturum, -am, -um esse
(事実に反対の
ことを示す) Iturum, -am, -um fuisse


現在 Iens, 属格 euntis
未来 Iturus, a, um
. 動詞的中性名詞 Eundi, -do, -dum
. 目的分詞 Itum (Itu)

備考:

Ire の語根は i である。この i o, a, u の前では e に変化する。
過去あるいは過去から転化した時称においては v のない形がむしろ使用されている。 ire の合成動詞においても同様である。queo, 私が出来る、nequeo, 私が出来ない eo のように活用するが、命令法、分詞、動詞的中性名詞、目的分詞はない。これらの動詞は古典的散文ではいくつかの表現句以外にはあまり使われない。
 Eo と多くの eo の合成動詞は自動詞である。それゆえ受身は非人称としてしか用いられない:例えば itur, 人が行く, itum est, 人が行った;eundum erit, 行くべきであろう 等である。
他動詞たるものは受動相のすべての人称に用いることができる。例:adeo, に近づく、adeor, 人が私に近づいた。


Eo の合成動詞 多くの動詞が eo に従って活用する。その主なものは次の通りである。
Abeo, 自動詞 去る。Adeo, 他動詞 に近づく。
Exeo, 自動詞 出る。Ineo, 他動詞 始める。
Intereo, 自動詞 死ぬ。Obeo, 他動詞 冒す。
Pereo, 自動詞 なくなる。Praetereo, 他動詞 除く。
Veneo, 自動詞 売られる。Transeo, 他動詞 通過する。


@ Pereo, ii(稀に vi ), peritum, perire, なくなる、なくならせるは、perdere, なくなす,の受身として用いられる。Perdere には受身の形として、受身過去分詞 Perditus がただ一つ使用される。

A Veneo, ii, ire は vendere, 売る, の受身として用いられる。この venndere は受動形としては、分詞の venditus と動詞的形容詞 vendendus にのみ用いられる。

p. 61

II -- 非人称動詞

131. 非人称動詞は直説法と接続法との単数、三人称しか持たない動詞である。それはまた、不定法にも用いられ得る。それらは四つのグループ@に列挙し得る。

1. -- 大気現象

Fulgurat, 稲妻がする。
Tonat, 雷鳴がする。
Grandinat, 雹が降る。
Gelat, 凍る。
Hiemat, 冬である。
Ningit, 雪が降る。
Pluit, 雨が降る。
Lucescit, 光り始まる。
Advesperascit, 夕方になる。

注意 -- このグループの動詞はラテン語では実際の主語を持たない。

2. -- 適合性、必然性...

Decet,  適している。
Licet,  許される。
Oportet, 必要である。
Constat, 明らかである。
Juvat, 喜ばせる。
Praestat, 方がよい。
Evenit (ut), 起こる。
Contingit (ut), 起こる。
AcciditA (ut), 起こる。

注意 -- これらの動詞の主語はラテン語の不定法または命題である。例:"Studere" decet.勉強することは適している。

3. -- いくつかの感情

Me paenitet,  私が悔やむ。
Me pudet,  私が恥じる。
Me piget, 私が怒っている。
Me taedet, 私が飽きる。
Me miseret, 私が憐れむ。

注意 -- これらの動詞の主語は、ラテン語動詞に含んでいる名詞である。例えば pudor, 恥 等。それゆえに、悔やむ、恥じる等をする人を示す名詞はこれらの動詞とと共に対格におかれる。例:"Paulum" pudet "culparum" suarum.(=Paulum culparum suarum pudor tenet、 彼の過ちの恥がパウロを抱擁する)パウロは自分の過ちを恥じる。(これらの動詞の活用にはいくつかの特徴があるので、次のページに掲げる。)

4. -- 非人称的受身

Dicitur,  言われる。
Curritur,  人が走る。
Narratur, 話されている。
Nocetur, 人が害する。
Pugnatur, 人が戦う。

注意 -- このグループの動詞はそれらの属する活用の範例に従って形成される。
現在 Pugnatur, 未来 Pugnabitur, 過去 Pugnatum est,
Dicitur, dicetur, dictum est
自動詞もこの非人称的受動形をとり得る。(n.89, n.4 参照)
これらの動詞には動詞的形容詞がある。
Credo "pugnandum" esse. 私は戦わねばならぬと思う。


@ 前の二つの表に引用された動詞の他に習慣によって知られ得る多くの非人称動詞がある。
A Evenit, contingit, accidit の三つの動詞は、...が起こるを意味するが、、一般には不幸の出来事に関する時は accidit, 幸福な事件に関する時は contingit, また、幸、不幸を明確にせず、一般的意味においては evenit が使用される。

p. 62

悔やむ、恥じる、憐れむ
. 悔やむ 恥じる 憐れむ


現在 Me paenitet, Nos paenitet
Te paenitet, Vos paenitet
Eum paenitet, Eos paenitet
半過去 Me paenit ebat...
未来 Me paenit ebit...
過去 Me paenitu it...
大過去 Me paenitu erat...
先立未来 Me paenitu erit...
Me pud et, Nos pud et
Te pud et, Vos pud et
Eum pud et, Eos pud et
Me pud ebat...
Me pud ebit...
Me puditum est...
Me puditum erat...
Me puditum erit...
Me miser et, Nos miser et
Te miser et, Vos miser et
Eum miser et, Eos miser et
Me miser ebat...
Me miser ebit...
"Miseritus sum"
"Miseritus eram"
"Miseritus ero"


現在 Me paenit eat...
半過去 Me paenit eret...
過去 Me paenitu erit...
大過去 Me paenitu isset...
Me pud eat...
Me pud eret
Me puditum sit...
Me puditum esset...
Me miser eat...
Me miser eret...
"Miseritus sim"
"Miseritus essem"



現在 paenit ere
過去 paenitu isse
Pud ere
Puditum esse
"Misereri"
"Miserritum esse"


現在 Paenit ens
過去
Pud ens
.
"Miser ens"
"Miseritus"

動詞的中性名詞 Paenit endi..., Pud endi..., "Miser endi..."

動詞的形容詞 Paenit endus..., Pud endus..., "Meser endus..."


注意 -- I -- Me taedet, me pertaesum est, taedere, 私が起きる、私が疲れた、私が退屈する、 me pudet のように活用するが、動詞的中性名詞をもたない。その過去分詞は pertaesus である -- Me piget, me piguit, pigere, 私が不愉快である、私が悲しい、私につらい me paenitet のように活用するが、分詞を持たない。
II -- Me miseret は欠式動詞である。それに欠けている時称は misereor, 私が憐れむの動詞によって補われる。Misereor は属格を要求する。例:Rex miseritus est "Pauli". 王はパウロを憐れんだ。
III -- Pudens, 憐れみ深い、pudendus, 恥ずべきの分詞は形容詞的にとられる。
IV -- これら五つの非人称動詞の動作する人の名詞(または代名詞)は対格におかれることを忘れてはならぬ。すなわち、"eam" paenitet; "eas" paenitet;"hos pueros" paenitet.
V -- これら五つの非人称動詞に伴う動詞は、動詞的中性名詞の属格にではなく、不定法におかれる。例:Me pudet "dicere".私は言うのを恥じる。

p. 63

III -- 欠式動詞

132. 欠式動詞とはある法の時称あるいは人称の欠けた動詞を言う。その主なものは次の通りである。

1.-- MEMINISSE(memini), 記憶する
ODISSE(odi), 嫌う
COEPISSE(coepi), 始めた
. MEMINISSE ODISSE COEPISSE


過去 私が記憶する
Memin i, Memin imus
Memin isti, Memin istis
Memin it, Memin erunt(ere)
大過去 私が記憶した
Memin eram, Memin eras, etc.
先立未来 私が記憶するだろう
Memin ero, etc.
Memin erint(複数三人称)
私が嫌う
Odi, Od imus
Od isti, Od istis
Od it, Od erunt(ere)Non vult, Nolunt
私が嫌った
Od eram, Od eras, etc.
私が嫌うだろう
Od ero, etc.
Od erint(複数三人称)
私が始めた
Coepi, Coep imus
Coep isti, Coep istis
Coep it, Coep erunt(ere)
私がすでに始めた
Coep eram, Coep eras, etc.
私が始めただろう
Coep ero, etc.
Coep erint(複数三人称)


過去 Memin erim
Memin eris, etc.
大過去 Memin issem
Memin isses, etc.
Od erim
Od eris, etc.
Od issem
Od isses, etc.
Coep erim
Coep eris, etc.
Coep issem
Coep isses, etc.



汝が記憶せよ
Memento(単数二人称)
Mementote(複数二人称)
(なし)
(なし)

注意 -- 1. Novi, 私は知るもこのように活用する。
2. 欠けている時称を補うためにrecordari, 記憶する;odio habere, 嫌う;incipere, 始める;cognoscere, 知る,を用いる。
3. Memini, odiおよび novi の過去形は現在の意味を持ち、大過去は半過去の意味を、先立未来は未来の意味を持つ。何となれば memini, 私の記憶の中においたの意より私が記憶するであり、 odi 反対の立場をとったより私が嫌うの意、 novi 私が学んだより知るとなったのである。
4. Coepi desii(desino, 止める,より)とは受身不定法(非人称的でも)と共に用いられる受身の過去形を持つ。例:Coeptus est caedi, 彼は打たれ始めた。
5. Coepi odi は未来分詞 coepturus, 始めようとしている, osurus, 嫌おうとしている,を有する -- 過去形は osus sum, 私が嫌った,であり、古典的ではない。また過去分詞 osus, 嫌った,は稀にある。-- 受動形嫌われる esse in odio で表わされる。しかし過去分詞は osus である。

p.64

2. -- ESSE, 食べる

Edere, 食べる,の動詞は能相および受相にも規則的であり、(edo, is, edi, esum), これは legere のように活用する。しかし規則的活用以外にも、この動詞は es によって始まる sum の人称と時称とに似た欠式活用をもつ。

直説法現在 接続法半過去 命令法 不定法
Es (または edis)
Est (または edit)
Estis (または editis)
Essem(または ederem)
Esses(または ederes)
etc. etc.
Es(esto)(または ede)
Este(estote)(または edite)
.
Esse
(または edere)
.

3.-- AIO, 私が言う(普通の命題または挿入命題に使われる)。
INQUAM, 私が言う(挿入命題に使われる)。
.  A I O    I N Q U A M 


現在
Aio
Ais
Ait
Aiunt
半過去
Aiebam
Aiebas
Aiebat
etc.
過去
.
Aisti(稀に使われる)
Ait
.

未来
.
.
.
.
現在
Inquam
Inquis
Inquit
Inquiunt
半過去
.
.
Inquiebat
.
過去
.
Inquisti
Inquit
.
未来
.
Inquies
Inquiet
.


現在 Ai, 汝が言え
Vel ai, vel nega;
諾否を言え、の表現句
に使われる。
.


現在
主格 Ai ens
属格 Ai entis
(稀に使われる)
.

4. -- 命令法のみの動詞
単数 複数 表現句
Ave,今日は! さようなら!
Salve,(同上)
Vale,お大事に!
(この Vale は手紙の終りに用いる)。
Avete,
Salvete,
Valete,
.
Salvete te jubeo;
Valete te jubeo.
私はあなたに御挨拶致します。
.

5. -- 慣用語として用いられる動詞
Cedo,さあ! やれ!
Cette, (汝らが)私に言え!
Quaeso,何とぞお願いします。
Quaesmus,(われわれが)お願いする。

p. 65

第五章 -- 副 詞

副詞は主に動詞@に加えられて、その意味を限定する不変化語である。副詞にはいろいろの種類がある。

1. 場所の副詞

133. 場所の副詞は ubi? quo? unde? qua? の四つの質問に応ずるものである。
. UBI?の質問は
どこにいるか尋ねる
QUO?の質問は
どこへ行くかを尋ねる
UNDE?の質問は
どこから来るかを尋ねる
QUA?の質問は
どこを通るかを尋ねる

Ubi? どこに? Quo? どこへ? Unde? どこから? Qua? どこを通って?

Ibi,
そこに
Ibidem,
同じ場所に
Hic,
ここに(第一人称)
Istic,
あそこに(第二人称)
Illic,
あそこに(第三人称)
Eo,
そこへ
Eodem,
同じ場所へ
Huc,
ここへ(第一人称)
Istuc,
あそこへ(第二人称)
Illuc,
あそこへ(第三人称)
Inde,
そこから
Indidem,
同じ場所から
Hinc,
ここから(第一人称)
Istinc,
あそこから(第二人称)
Illinc,
あそこから(第三人称)
Ea,
そこを通って
Eadem,
同じ場所を通って
Hac,
ここを通って(第一人称)
Istac,
あそこを通って(第二人称)
Illac,
あそこを通って(第三人称)

Ubi,
そこに...所の場所
Unicumque,
そこに...所の何れ
の場所
.
Quo,
そこへ...所の場所
Quocumque,
そこへ...所の何れ
の場所
.
Unde,
そこから...所の場所
Undecumque,
そこから...所の
何れの場所
.
Qua,
そこを通って...所の場所
Quacumque,
そこを通って...所
の何れの場所
.

Alicubi,
ある場所に
Alibi,
他の場所に
ubique,
至る所に
Ubivis,
どこにも
Aliquo,
ある場所へ
Alio,
他の場所へ
Quolibet,
どこへでも
Utroque,
両側へ
Alicunde,
ある場所から
Aliunde,
他の場所から
Undique,
あらゆる方面から
Utrimque,
両側から
Aliqua,
ある場所を通って
Alia,
他の場所を通って
Qualibet,
どこをも通って
.
.

@ 副詞はまた形容詞、品質を示す名詞、あるいは他の副詞を修飾することもある。
例:Vere pius; vere pater; paulo post.
真に敬虔な; 真に父らしい; 少し後。

p. 66

2. -- 時間の副詞
134. 時間の副詞は次の三つの質問に応ずる。
I Quando? いつ?
Hodie, 今日
Mane, Meridie, 正午(に)
Interdiu, 昼間(に)
Vespere, 夕方(に)
Noctu, 夜(に)
Noctu diuque, 昼夜(に)
Heri, 昨日
Cras, 明日
Perendie, 明後日
Pridie, 前日
Postridie, 翌日
Propediem, もうすぐ
Quotidie, 毎日
Nondum, まだ...ない
Adhuc, まで、今まで、なお
Brevi, 近いうちに
Deinde, それから
Modo, ちょっと前に
Mox, やがて
Hic,
Repente, 突然
Cito, 早く
Jam, ちょっと前(過去)
今(現在)
今後(未来)
Jam...non, も...ない
Olim, 昔、他日
Aliquando, 時々
Quondam, 昔、時々
Alias, また
Nunc,
Nunquam, 決して...ない
Nuper, 最近
Saepe,@ しばしば
Semper, 常に
Quotannis, 毎年
Simul, 同時に
Tandem, 終に
Denique,A 終に
Tunc, tum, 当時
Statim, 直ちに、すぐに
Illico, 直ちに、たちまちに
Extemplo, 直ちに、たちまちに
Protinus, 直ちに、すぐに
Confestim, 直ちに、すぐに
Invicem, 互いに
Plerumque, ほとんど、いつも
Primum, まず
Iterum, 再び
Rursus, なおまた(過去)
Raro, 稀に
Interea, その間に
Demum, 遂に
II Quamdiu? どれだけの間?
Diu,B 永らく
Jamdiu, Tamdiu, それほど長く
Quamdiu, ...ほど長く
Aliquandiu, ある期間
Parumper, ちょっとだけの間
Paulisper, 少しの間
Tantisper, それくらいの間
III Quamdudum? からどれほど?
Dudum, ずっと前からく
Jamdudum, ずっと前から
Pridem, ずっと前
Jampridem, ずっと前
Nudius tertius, 三日前から
Nudius quartus, 四日前から
Heri nudius quintus, 昨日から五日前
.

@ Saepe には比較級 saepius, 最上級 saepissime がある。
A Denique は列挙の最後のものを指示し、tandem は期待の実現を告げる。
B Diu には、比較級 diutius, 最上級 diutissime がある。

p. 67

3. -- 疑問副詞
Cur? Quare? Quid? なぜ?く
Quomodo? いかに?
Quorsum, 何の役に立つか?
Quosque?, いつまで?
-ne? か?
An? num? ...か?

4. -- 否定副詞
Non, いいえ, ...ない
Haud, ...ない
Nec...nec, ...も...もない
Minime, ちっとも...ない
Nequaquam, 少しも...ない
Ne...quidem, ...さえ...ない

5. -- 肯定副詞
Et, vel, ...もまた
Ita, etiam, かくて、は、もまた
Certe, 少なくとも
Quidem, equidem, 実際に
Quin etiam, それにもまして
Profecto, 確かに
Sane, certo, 確かに
Immo, これに加え
Utique, もちろん
Demum, ちょうど

6. -- 量の副詞
Multus, 多く
Parum, 少なく、あまり少なく
Paulum, 少しく
Magis, plus, いっそう
Minus, より少なく
Nimis, あまり
Satis, 十分に
Tantum, それほど

7. -- 方法の副詞
方法の副詞 quomodo? いかに?の質問に答え、ほとんどみな形容詞または分詞から転化し、次のごとく構成される。
1. -- -us と -er とに終わる第一類の形容詞においては、単数、属格の i を長い e @に変える。
Doctus, 博学の、属格 docti, 副詞 docte, 博学に。
Liber, 自由の、 属格 liberi, 副詞 libere, 自由に。

2. -- -ans と -ens とに終わらない第二類の形容詞においては、単数、属格の is を -iter Aに変える。
Fortis, 勇敢な, 属格 fortis, 副詞 fortiter, 勇敢に。
Felix, 幸福な, 属格 felicis, 副詞 feliciter, 幸福に。

3. -- -ans と -ens とに終わる形容詞においては、単数、属格の is を -er に変える。
Prudens, 慎重な, 属格 prudents, 副詞 prudenter, 慎重に。

@ 例外:bonus bone になる。(語尾の e は短い;malus, 悪い,からの male, 悪く,の語尾の e も短い)。 A 例外:audax, audacis, 勇敢な、横柄な, audacter, 勇敢に, 横柄に,に、solers, solertis, 巧みな, sorerter, 巧みに,になる;facilis, recens は単数、中性の対格と同形の副詞を有する:facile, recens.

p.68

第六章 -- 前 置 詞

135. 前置詞は名詞、代名詞、動詞の前に置かれ、それらと他の語との関係を示す不変化詞である。

1. 対格を支配する前置詞
前置詞 関 係
Ad@ 場所の において
の家へ
の側に
Ad Zamam vicerunt.彼らはザマにおいて勝った。
Eo ad patrem.私は父の家へ行く。
Ad oppidum constitit.彼は町の近くに止った。
. 時間の
まで
ころ
Ad noctem pugnare.夜まで戦う。
Ad lucem mori.夜明けころ死ぬ。
. 以外の
に従って
に応じて
のために
およそ@
Ad nutum alicuius.ある人の意思に従って。
Ad tempus agere.状況に応じて行う。
Ad omnes casus.万一の場合のために。
Ad ducentos eramus.われわれはおよそ200人であった。
Adversus,
adversum
場所の
の正面に
に相対して
Adversus castra consistere.陣営の正面に止る。
Adversus hostem procedere.敵に対して進む。
Ante. 場所の
時間の
以外の
の前に
以前に
よりも...もっと
Ante oculos ponere.眼前に置く。
Ante lucem surrexit.彼は夜明け前に起きた。
Eum ante me diligo.私は私自身よりももって彼を愛する。
Apud. 場所の
において
の側に
の家で
Apud Zamam vicerunt.彼らはザマにおいて勝利を得た。
Apud fontem sedebam.私は泉の側に坐っていた。
Cenabam apud patrem.私は私の父の家で食事した。
. 以外の
の作品中に
Apud Livium legimus.われわれはリヴィウスの作品中に読む。

@ Ad は数詞の前において副詞となり得るが、その時、格には影響がない:ad mille "ducenti" homies,約二千人の人々。

p.69

前置詞 関 係
Circa,
Circum.
場所の の周りに
Circa forum erant.彼らは広場の周りにいた。
Circum axem se convertere.軸を中心として廻る。
. 時間の
ころ
Circa eamdem horam advenit.彼は同じころ到着した。
. 以外の
約(数と共に)
Circa ducentos occidit.彼は約百人殺した。
Cis,
Citra
場所の
の手前に
Cis Taurum habitat.タウルス山の手前に住む。
Citra flumen elicere.川の手前に引き寄せる。
. 時間の

Cis paucos dies veniet.彼は数日経たない前に来るだろう。
. 以外の(詩的)
までなく
Citra scelus.罪を犯すほどまでなく。
Contra. 場所の
の眞向に
Contra Galliam.ガリヤの眞向うに。
. 以外の
に反して
Contra spem sperare.希望に反して望む。
Erga. --
に対して
Bonitas erga homines.人々に対しての善良さ。
Erga meam salutem.私の救いのために。
Extra. 場所の
の外に
Extra provinciam esse.州の外にいる。
. 以外の
を除いて、の外
...なしに
Omnes, extra ducem.将軍を除いてすべて。
Extra jocum.戯談なく。
Infra. 場所の
の下に
より低く
Infra frontem.額の下に。
Infra oppidum.町より低く。
. 時間の
後に
Infra Lycurgum fuit.彼はリクルグスの後に生きた。
Inter. 場所の
の間に後に
の内に
の真中に
Inter Galliam et Hispaniam.ガリヤとイスパニアの間に。
Inter Graecos esse.ギリシア人の中に生活する。
. 時間の
の間
Inter noctem.夜の間。

@ 以下の表現句に注意すべきである:inter paucos disertus, 少数の人が到達し得た雄弁家; clades inter paucas memorata, ほとんど例のないほどの記憶さるべき敗北。

p.70

前置詞 関 係
Intra. 場所の の中に
Intra parietes meos.私の部屋の中に。
. 時間の
前に
以内に
Intra vicesimum annum.二十歳前に。
Intra tres dies.三日以内に。
Juxta.@ 場所の
の近くに
の側に
Juxta muros ponere castra.城壁の側に陣営を布く。
. 時間の

近くに
Juxta finem vitae.生命の終期に。
. 以外のA
に基づいて
に沿うて
Juxta legem Romanam.ローマに基づいて。
Ob. 場所の
前に
Ob oculos ponere.眼前に置く。
. 以外の
ために
の理由で
Ob eam causam.その理由で。
Penes. --
の手に
の権限内に
Penes consulem erat.それは執政官の権限内にあった。
Per. 場所の
を通って
Per membranas cernere.膜を通して見る。
. 時間の
の間
Per totum diem dormire.一日中眠る。
. 以外の
の仲介で
の名により
Per exploratores scire.探検家によって知る。
Per deos immortales.不死の神々の名によって。
Pone.
(稀に用いる)
場所の
の後に
Pone portam collocare.戸の後ろに置く。
Post. 時間の
後に
以来
以後
Post Brutum consulens.ブルートゥス執政官時代後。
Post Urbem conditam.ローマ建設以来。
Post tres dies proficiscar.私は三日たってから出発するでしょう。
Praeter. 場所の
前に
に沿うて
Praeter castra manere.陣営の前に止まる。
Praeter ripam ambulare.岸に沿うて散歩する。
. 以外の
の外に
に反して
Praeter ducem, decem erant.頭の外に十名あった。
Praeter naturam.自然法に反して。

@ 古典時代においては juxta は場所の関係にのみ用いられた。
A これは凋落時代の用法である。

p. 71

前置詞 関 係
Prope. 場所の の側に
の傍に
Prope Romam esse.ローマの近くにいる。
Prope me erat.彼は私の傍にいた。
Propter. 場所の
の側で
の傍で
Propter Platonis statum.プラトンの像の傍で。
. 以外の
の理由で
のために
Propter dolorem.苦しみのために。
Propter eam ipsam causam.ちょうどこの理由のために。
Secundum. 時間の
に沿うて
の側で
Iter secundum mare facere.海岸に沿うて進む。
Secundum fontes nasci.泉の側で生まれる。
. 時間の
の後
Secundum vindemiam.ぶどうの収穫の後に。
. 以外の
に従って
によって
の有利に
Secundum naturam vivere.自然に従って生活する。
Secundum consuetudinem.習慣に従って。
Secundum amicum judicare.友達の有利に話す。
Supra. 場所の
の上に
Supra delphinum sedens.イルカの上に坐って。
Esse supra caput.頭の上にある。
. 時間の
の前
Supra hanc memoriam.われわれの時代の前。
. 以外の
以上
を超えて
Supra centum homines.百人以上。
Supra naturam.自然を超えて。
Trans,
ultra.

場所の
の向こう側で
Trans Rhenum vivere.ラインの向こう側で生活する。
Paulo ultra eum locum.その場所より少し遠く。
. 時間の
の後
Ultra pueriles annos.幼年時代の後。
. 以外の
...以上に
...以外に
Ultra modum.過度に。
Versus.@ 場所の
の方へ
Romam versus iter facere.ローマの方へ進む。

@ Versus は支配される語の後に置かれる(n. 137 参照)。それはしばしば前置詞 in あるいは ad を伴う:in forum versus, 広場の方へ; ad Oceanum versus, 大西洋側へ。

p.72

2. 奪格を支配する前置詞
前置詞 関 係
A,
ab,
abs.@
場所の から
の家から
A signo Platonis venire.プラトンの像から来る。
Litterae a praetore.裁判官の方からの手紙。
A media ad summum.真中から端まで。
A Caesare redire.チェザルの家から帰る。
. 時間の
から、より
の後(すぐに)
A principio; a pueritia.始めから; 幼少の時より
Confestim a proelio.戦後直ちに。
. 以外の
に従って
の味方に
Ab insignibus cognovit.彼は旗によって認めた。
Esse ab Aristotele.アリストテレス派である。
Coram. 場所の
の前に
Coram aliquo.誰かの前に。
Cum. 場所の
時間の
と共に
の時に
Habitare cum patre.父と共に住む。
Cum prima luce proficiscitur.彼は暁に出発する。
De. 場所の
から、の上から
から遠ざかって
より出て
De muro se deiicere.壁から身を投げる。
De civitate eiicere.町から放逐する。
Dictatore de plebe.人民より出た独裁者。
. 時間の
の間に
の後に
De mense decembri navigare.十二月の月に航行する。
De nocte.夜の間に。
De auctione venire.売却の後にすぐに来る。
. 以外の
の中に
について
の理由で
に従って
Homo de comitibus meis.私の同輩の中の一人の者。
De pace locutus est.彼は平和について語った。
Gravi de causa.重大な理由で。
De more.習慣に従って。

@ A は子音の前にしか用いられぬ。ab は母音の前に常に使用されるが、b, p. m, v を除いて子音の前にも使い得る。abs はほとんど代名詞 te の前にしか使われない。

p. 73

前置詞 関 係
E,
ex.@
場所の から
の中から
から出て
から来て
E portu exire.港より出る。
Efferre caput ex stagno.水の中から頭を出す。
Tollere amicitiam e vita.生活より友情を除く。
Capere fructus ex otio.暇を利用する。
. 時間の
から
それ以来
Ex eo tempore.その時から。
Ex calendis.朔日より。
. 以外の
の中に
の中から
ために
の原因で
に従って
Delecti ex civibus.市民の中より選ばれた人々。
Altissima ex arboribus.一番高い樹。
Perire ex vulneribus.傷のために死ぬ。
Qua ex causa.そのために。
Ex omnium sententia.すべての人の意見に従って。
Ex consuetudine.習慣に従って; 普通に。
Pro. 場所の
の前に
の上で
の代わりに
Sedens pro aede.神殿の前に坐しながら。
Pro tribunali.裁判官席の上で。
Lapides pro pane.パンの代わりに石。
Esse pro patre.父の代わりをする。
. 以外の
を守るために
に従って
に鑑み
に比べて
Pro patria mori.国を護るために死ぬ。
Pro viribus.力に応じて。
Pro tempore.状況に鑑み。
Pro tua sapientia.汝の智に従って。

@ E は子音の前にしか用いられない;ex は母音の前に常に使われるが、すべての子音の前にも使われる。

p. 74

前置詞 関 係
Prae.
場所の の前に
Prae se agere.自分の前に押す。
. 以外の
に鑑み
に比べて
のために,の理由で
Prae vobis sapiens.あなたたちに比べて賢明な。
Prae nomine.その名に鑑み。
Prae dolore(non@ possum).私の悲しみのために。
Sine. --
...なしに
Sine ullo domino vivere.主人なしに生きる。
Tenus.A 場所の
まで
Tauro tenus regnare.タウルス山まで支配する。

@ Prae は(形または意味の)否定的の文中にこのように使用される。肯定文においての”...の理由で”Propter または ob と対格とによって表わされる。
A Tenus はその支配される語の後に置かれる(n. 137 参照)。

3. 対格または奪格を支配する前置詞
前置詞 支配 関 係
In.
対格支配
場所の の中へ
の上へ(quo の質問)
In portum accedere.港に入る。
In montem ascendere.山の上に登る。
. . 時間の
まで
Dormire in lucem.明るくなるまで眠る。
Invitare in posterum dies.翌日来るように招待する。
. . 以外の
に対して
に反して
Pietas in deos.神々に対する敬虔。
Meus in te amor.汝に対するわが愛。
Dicere in aliquem.ある人に反対して話す。
. 奪格支配
場所の
の中に
の上に(ubi の質問)
In portu manere.港に留まる。
Esse in monte.山の上にある。
. . 以外の
の内で
の中に
In decem mensibus.十ヶ月以内に。
In eo anno.この年の内に。
In Gallicis nationibus.ガリヤ民族の中に。

p. 75

前置詞 支配 関 係
Sub.
対格支配
場所の の下に(quo の質問)
Sub jugum mittere.軛の下を通らせる。
. . 時間の

の後(直ちに)
Sub lucem.夜明け頃。
Sub tuum adventum.。汝の到着後直ちに。
. . 以外の
の下に(動き)
Sub dicionem cadere.権力の下に屈する。
. 奪格支配
場所の
の下に(ubi の質問)
の下の処に
Sub terra vivere.地下に生活する。
Sub moenibus.城壁の下の処に。
. . 時間の
のちょうどその時
Sub ipsa profectione.出発の間際に。
. . 以外の
の下に(動きなし)
Sub regno esse.権力下にある。

@ 他の一つの前置詞 super, の上に、の上の方に、の頂上には散文において対格を支配する:Super theatrum consistere, 劇場の上に止まる。

136. 前置詞名詞 -- 奪格 causa, の目的で、の理由で、の利益に、の為に;gratia, のためにおよび loco, のために、は属格と共に前置詞のごとく使用され、”その支配された語の後”に置かれる。
例:"Rei publicae causa" id faciam.私はそれを国家のために為そう。

137. 前置詞の位置--

一般規則
前置詞は普通その補語の”前
に”おかれる。
"Prae moerore" loqui non
poterat.
悲しみのために彼は語ることができ
なかった。
.
例外
1) Versus と tenus とは常に補語の”後に”お
かれる(71 および 74 ページ参照)。
2) Cum は me, te, se, nobis, vobis の後に常
に、または quo, qua, quibus の関係代名詞に一般に附
加される。
例:Mecus, 私と共に;quibuscum, 彼らと共に
...するところの人々。
@ 前置詞とその保護との間に属格あるいは副詞を挿入することもある:pro "Manlii" domo,
マンリウス家の前で;ad "recte" vivendum, 正しく生きるために。
単音節前置詞はしばしば形容詞と名詞との間におかれる:paucos "post" annos, 数年の後。

138. 前置詞の使用 -- ラテン語ではしばしば前置詞なしに格の関係だけで、その意味を示すことがある。従って、フランス語、英語等より前置詞の使用される場合が少ない。

p.76

直 接 補 語

139. 定義 -- 動詞の直接補語は他動詞の意味を補足するもので、前置詞なしの対格に置かれる語である。それは誰を? 何を?の質問に答える。

間 接 補 語

140. 定義 -- 間接補語とは動作の利害を受ける人または事物を示す語である。それは誰に? 誰のために? 誰の利益のために? 誰の不利のために? 誰の不利益のために?の質問に答えるものである。

141. 規則 -- ラテン語では間接補語は前置詞なしに与格に置く。
例:Rosius praedia coluit "aliis", non "sibi".
ロシウスは土地を自分のためにではなく、他の人たちの利益のために耕した。

場所の状況補語

142. 定義 -- 場所の状況補語はubi? どこに? quo? どこへ? unde? どこから? qua? どこを通って?の四つの質問に答える語である。

143. 規則
1) いる処
(ubi の質問)
中にいるならば
側にいるならば
in と奪格
ad あるいは apud と対格
Sum "in urbe", "in Italia".
私は町に、イタリアにいる。
Cenabam "apud patrem".
父の家で夕食をした。
2) 行く処
(quo の質問)
中へ行くならば
側へ行くならば
in と対格
ad と対格
Eo "in urbem".
私は町へ行く。
Curro "ad patrem".
私は父の側へ走る。
3) 去る処
(undeの質問)
中から来るならば
側から来るならば
e あるいは ex と奪格
a あるいは ab と奪格
Rdeo "ex urbe".
私は町から帰る。
Discedo "a patre".
私は父から遠ざかる。
4) 通る処
(quo の質問)
--
per と対格
Iter faciam "per Britanniam".
私はイギリス経由で行きましょう。

他の状況補語

144. 他の状況補語は時間、原因、道具を示す語である。

状況
前置詞なしの奪格
a)時間
b)原因
c)道具
a) Viniet "hieme".)彼は冬に来るだろう。
b) "Fame" interiit.)彼は餓死した。
c) "Virgis" caedere.)鞭で打つ。

p. 77

第七章 -- 接 続 詞

145. ラテン語には対等接続詞と隷属接続詞とがある。
対等接続詞とは二つの相似た命題あるいは同じ命題における二つの相似た部分を結ぶもので、隷属接続詞は主文に附属文を結びつけるものである。-- 隷属接続詞のみが法を支配することができる。

I --- 対等接続詞
連  結
Et, ac,@ atque, -que,A... と, また。
Nec, neque,B また...ない。
Nec..., nec...も...ない。
選  択
Vel,C -ve,...か...か。
Aut, さもなくば。
Sive...,sive, あるいは...あるいは。
理  由
Nam なぜならば。
enim,E 実際。
Namque, そして実際に。
etenim,E そして実際に。
対  立
At, Dしかし、これに反して。
Sed, verum,しかし。
Autem, ...については、しかし。
Vero, ...については、しかし。
Tamen,
attamen,しかしながら。
verumtamen,
結  果
Ergo, igitur, Dゆえに。
Itaque,
quare,
quamobrem, それゆえに、かくして。
quapropter,
備   考

@ Ac は母音の前にも、無音の h の前にも置かれない。
A -que -ve との接続詞は、連結の第二部の第一語に附加する。しかし -que hic, haec,...tunc, sic の後に、また短音の e の後にも用いられない。
B しかしながら et non neque の代わりとして、次の三つの場合に用いる。
a) Et non との間に命題がある時:"et" (cum esset fortis) "non" timuit.彼は(勇気があったから)恐れなかった。
b) ただ一つの語の上に否定がかかっている時:haec profectio, "et non" fuga est.これは逃亡ではなく、出発である。
c) 命題が間投分である時:haec videmus, "et non" conmovemur!われわれはそれを見て感激しないのか!
C Vel -ve とは二つの事物の中の選択をさせる。これに反し aut は明らかに二つの事物の中の一つを除外する。
D At は強い対立を、sed verum とは中間の対立を、autem vero とは(一つの語の後に置かれるが)弱い対立を示す。
E Tamen igitur とは通常一つの語の後に置かれる; enim は常に一つの語の後に置かれる。

146. 注意 -- 二つ以上の語を含む列挙において:
a) 各語の間に et を繰り返すことができる:dies et menses et anni;
b) 最後の語の後に -que を附加することができる:dies, menses annique;
c) まったく接続詞を省き得る。その場合接続詞の代わりに( , )を置く:dies, menses, anni.

p. 78

II --- 隷 属 接 続 詞
意 義 接続詞 被支配法
補足 Ut, uti,
Ne, quin, quominus,
Neve, neu,
接続法
同上
同上
...ということを(は)。
...ないということを(は)。
あるいは...ないということを(は)
目的 Ut, quo,
Ne,
Neve,
接続法
同上
同上
ように, ために。
...ないように。
あるいは...ないように。
結果 Ut,
Ut non,
接続法
同上
ほど。
...ないほど。
時間 Ut, ut,
Cum, quando,
Cum,
Ubi primum,
Ut primum,
Simul ac,
Cum, si,
Antequam, priusquam,
Postquam,
Dum,
Dum,
Donec, quoad,
直説法
同上
接続法
直説法
同上
同上
同上
直説法, 接続法
直説法
同上
接続法
直説法, 接続法
時, や否や。


や否や。
同上
同上
度毎に。
前。
後。
間。間中。
まで。
同上。
理由 Quia, quod,
Quoniam, quando,
Cum,
直説法
同上
接続法
から, ために。
から, ので。
同上。
条件 Si,
Nisi,
Sive...,sive,
Dum, dummodo,
Ut,
直接法,接続法
同上
直接法
接続法
同上
ならば。
...ないならば。
時にも...時にも。
さえすれば。
とすれば。
譲歩 Quanquam,
Etsi,tametsi,
Etiamsi,
Cum, (licet),
Quamvis,
直接法
同上
直接法
接続法
同上
にもかかわらず, にしても。
同上, 同上。
にしても。
にもかかわらず, ...にしても。
いくら...しても。
比較 Quam,
Ut, sicut, velut,
Quemadmodum,
Quasi, tanquam, (licet),
直接法
同上
同上
接続法
より, ほど。
ごとく。
同上。
あたかも...かのように。
対立 Nedum,
接続法
というよりもむしろ。
...どころか。

p.79

いくつかの附属文についての基礎概念@
147. 時間の附属文 ---
1. 間中, dum と直説法とによって訳される(二つの動作とも同じ長さの継続)。
例:Hoc feci, "dum licuit".それが許される限り、私はそれを為した。
2. 間, dum と直説法現在とによって訳される(附属文の継続は、主文の動作よりも長い)。
例:"Dum" haec "geruntur", hostes discesserunt.あれこれする内に、敵は退いた。
3. から, 後に, postquam と直説法の適当な時称とによって訳される。
例:"Postquam" rem "confecerat"(あるいは confecit), abiit.
彼は物事をなし遂げた後に出て行った。
4. ...や否や, ut, ubi primum, simul ac と直説法とによって訳される。
: "Ut" equitatem suum plusum "vidit", acie excessit.
騎兵隊の敗北を認めるや否や、彼は戦列を去った。
5. 時に, 時,は度毎にを意味して、cum または si と直説法とによって訳される。
:"Cum" patrem "videbat", laetabatur.彼は父を見た時喜んでいた。
6. 時に, 時,は接続法を伴う cum によって訳される。
A)もしも附属動詞が過去の連続的動作または状態を示すならば、cum は常に接続法半過去をもって構成され得る。
例:"Pyrrhus, "cum" Argos oppidum "oppugnaret", lapide ictus(icioの受身過去分詞)interiit.
ピルスはアルゴスの町を包囲していた時、石でやられて死んだ。
もし附属動詞が主動詞の前の動作を示すならば、cum は常に接続法大過去をもって構成され得る。
:"Cum advenissem", tuas legi litteras.
私は到着してから、あなたの手紙を読んだ。
B)他の場合には、cum は直接法をもって構成される。
例:"Cum Caesar in Galliam "venit", AEdui principes erant.
チェザルがガリアに来た時、エドウィ人は主権を握っていた。

148. 理由の附属文(から, ゆえに, ので)
1. quia と直説法の適当な時称とによって構成される。
:Exheredatus est "quia" liberius "videbat".
勝手気ままに暮らしていたので、彼は相続権を剥奪された。
2. cum と接続法とによっても構成され得る。
:"Cum laborat", erit doctus.
彼は勉強するので、博学であろう。

@ 学習者が最もよく使用される接続詞に慣れるように、ここにこれらの概念を記す。文章論にはさらに詳細に附属文の規則を説明することにする。

p. 80

149. 設若文 -- Si で始まる附属文は条件文と言い、条件の結果を示す主文は結題と言う。設若文は結題と条件文とより成る文章である。条件文と結題との二つの動詞はたいてい同じ法、時称に置かれる。

1) 現在または過去のことを示す設若文の動詞は次の法、時称に置かれる。

直説法の適当な時称@
条件が真に成立する時(si=quia)
または条件が成立するか否か明瞭でな
い時
例:Si "vis" pacem, "para"
bellum.A
もし汝が平和を望むならば、戦争を
準備せよ。
Si non "audivisti", "erra-
visti".
もし汝が聞かなかったならば、汝
は間違った。
接続法半過去
現在に条件が成立しない
ことを示すために。
例:Si "viveret", ver-
ba eius "audiretis".
もし彼が生きていたなら
ば、その言葉を聞くだろう
に。
.
.
.
.
接続法大過去
過去に条件が成立しなか
ったことを示すために。
例:Si dives "fuissem",
te "adiuvissem".
もし私が金持であったな
らば、あなたを助けただろ
うに。
.
.
.
.
@ 反覆を示す設若文(si=度毎に)は常に直説法に置かれる。
例:Si "veniebat", "laetabar".彼が来る度毎に、私は喜んでいた
A 時として結題は命令法である。
B しかしながら条件文が過去のことを示し、結題が現在のことを示すならば、条件文に大過去、結題に半過去を用いる。例:Si has inimicitias cavere "potuisset", veveret.彼はもしこの怨みを免れることが出来たならば、今なお生きているだろうに。

2. 未来のことを示す設若文の動詞は次の法、時称に置かれる。

直説法@ 単純未来A
単なる条件と結果との関係を示すために。
例:Hunc librum si "leges",lae-
tabor".もしあなたがこの本を読むならば、
私は喜ぶだろう。
.
.
接続法現在
条件が成立する可能性が少ないこと、またはそ
れについて、何ほどかの望み、恐れを示すために。
例:Si obsides mihi "dentur", pa-
cem "faciam".
もし人質が私に与え
られるならば、私は平和を結ぶけれど。
@ 命令法は以後になすべきことについてであるから、時としてそれを伴う条件文を未来(単
純あるは先立)にする。
例:Defendite castra, si quid durius "acciderit".
もし戦況が悪化すれば、陣営を守れ。
A 条件文の動詞は結題の動詞の前の動作を示す時には、先立未来に置かれる。
例:Si "moratus eris", medicum iam non poteris offendere.
もしもあなたが遅れるならば、医者に会うことが出来ないであろう

p. 81

150. 目的附属文 -- ために, ように, ut と接続法とによって訳される。

現  在
主動詞が現在または未来であるならば、
例:Labora, ut te tui parentes "di-
ligant".

汝の親たちが汝を愛するように働け。
半 過 去
主動詞が過去のことを示すならば、
例:Cincinnatum abduxerunt, ut dic-
tator "esset".
彼らはチンチナツスを独
裁者にするために無理に連れて来た。

第八章 -- 間 投 詞

151. 間投詞は呼びかけまたは種々の感情を表わす不変化語である。
次にいくつかの間投詞をその使用法とともに挙げる。他のものは辞書または習慣によって知られる@。

間投詞
主 格 O
Proh
Ecce, en
O servandus civis! 何と救いに値する国民!
Degener o populus!何と堕落した人民!
Proh inversi mores!何と頽廃した習慣!
Ecce lupus!それ、狼!
呼 格 O
Age(単数)
Agite
O Romule! おー, ロムルスよ!
O fortunate adulescens!おー, 幸運な青年よ!
Agite pugni!さあ, 拳を!
与 格 Hei, ei
Vae
Ei mihi! ああ, 私に悲しいかな!
Ei misere mihi!ああ, 何とわれに不幸であるよ!
Vae victis!敗者に禍なるかな!
対 格 O
Heu
Apage
Ecce, en
Pro
O fortunatos agricolas! 何と幸運な農夫!
O fallacem spem!何とごまかしの希望!
Heu me miserum!なんと不幸な私!
Apage istas! この女郎ども、退け!
Ecce lupum!見よ、狼だ!
Pro deum fidem!ああ、神々照覧し給う!
奪 格 Macte
Macte animo!さあ、元気で!

@ 自己の言うことに力を入れる場合に、ローマ人が用いた表現語を間投詞にしてもよい:男は Hercule! mehercule! mehercle! hercle! ヘルキュールに誓って!女は Ecastor! mecastor! カストルに誓って!を用いた。Pol! edepol! ポルックスに誓って!は男女共に用いられた。

以上 第一部終わり

参考文献:

  • 初等ラテン語文典 Latinae Grammaticae Rudimenta, 田中秀央著、研究社、 1954
  • 初級ラテン語入門 Elementa Linguae Latinae, 有田 潤著、白水社、1964
  • Gildersleeve's Latin Grammar, Third Edition revised and enlarged, by B. L. Gildersleeve and Gonzalz Lodge, London, Macmillan & Co, 1960
  • 羅和辞典 Lexicon Latino-Japonicum, 田中秀央著、研究社、1957
  • Macmillan's Elementary Latin-English Dictionary, G. H. Nall、Macmillan、1960
  • An Elementary Latin Dictionary, by Charlton T. Lewis, Oxford at the Clarendon Press, 1966
  • Oxford Latin Dictionary, P.G. W. Glare、Oxford at the Clarendon Press、1982
作成日:2004/08/03
最終更新日:2004/09/10

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羅典文法 第二部

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