「あ、流れ星!!」
その声に見上げれば
真っ黒な空の中に輝く小さなひかり達。
しかし、そこに流れる星を見る事は出来なかった。
流れ星に願いを
「見間違いじゃ無いのか?
流れ星なんて、そうそう見られるもんじゃないだろう。」
「本当だよ!本当に流れたんだってば!!」
必死で訴えるおまえを前に
生まれてこの方、流れ星を見た事の無い俺は
なかなかその言葉を本気に出来ないで居た。
流れ星を見る確率は一体どのくらいなんだろう。
上を向いたままそんな事をぼんやりと考える。
俺がおまえと出会った事よりは
遙かに高い確率で見る事が出来るのだろう。きっと。
ならば。
今夜はこのまま
おまえと一緒にずっと空を見ていよう。
おまえと一緒だったら
流れ星、見られそうな気がする。
凄い確率で出会えた俺達が一緒なんだから。
「今夜は付き合えよ?俺が見るまで。
お前だけなんてずるいだろう。」
「うん!あたしが絶対に見せてあげる!!」
「見せてあげるって、おまえは超能力者か?」
俺は小さく笑って
再び黒一色の大きな空を見上げた。
左手に温かい温もりを感じながら。
さぁて、流れ星にどんな願いをしてやるかな・・・。
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