〜今月の目次〜

第7号 2006年12月29日

 

▼ 所長のミパド
 ▼ 学校建設の現場から、その1
  ▼ 番外編
 ▼ スタッフインタビュー第6回
 ▼ 事務所の動き


今ごろ皆様は凍えそうに寒い日本のお正月を迎えるために大掃除をされているのでしょうか。カンボジアも近頃は涼しくなり、観光にはベストシーズンです。または、顔の広い人は毎週のように結婚式に招待される程の結婚シーズンでもあり、稲作収穫の末期でもあります。

2006年の残りは僅か2日です。ちょっと早いですが、明けまして、おめでとうございます。よいお年となりますようにお祈りします。では、SVAカンボジアNOW第7号をお送りします。

所長のミパド(ミッション、パッション、ドリーム)

『国境を越えるSVAの誇りという宝』

カンボジア事務所に今年、2月に異動してからあっという間に、10ヶ月が過ぎてしまいました。海外事務所は、タイ事務所、ラオス事務所と三ヶ所目となりました。三つの国の事務所は、それぞれ国の背景が異なります。しかし、共通しているのは、各国事務所のナショナル・スタッフ(各国の地元の職員)のSVAで働くことに対する誇り。その表れとして、世界中の国際ボランティア団体の中でも断トツに定着率が高いこと。「給料はそんなに違わないのに、何故」と、よく驚かれます。むしろ他の団体、特に、欧米の団体よりは、給料は遥かに低い場合が多いと思います。

また、タイ・ミャンマー国境の難民キャンプで働くスタッフ、さらに遠いアフガニスタンで働くスタッフにも、SVAで働く誇りを強く感じます。さらに日本の東京事務所のスタッフと家族だと言います。もちろんSVAを支えていただいている会員、関係者の皆様も家族だと言います。共通しているのは、どの国も教育と文化支援の中でも、国境地帯、辺境、地方農村、スラム等困難且つ問題の多い地域、環境の中で、共に身体を張って、明日を担う子どもたちへの図書館活動や学校建設といった共通の夢と目的を共有した活動を地道に行っているからだと思います。そして、日本人が一方的に援助するのではない「共に生き、共に学ぶ」という哲学に共感し、その事にSVAの一員としてスタッフとして働くことに誇りを感じるそうです。

26年間海外で活動を続けてきて、SVAの各国のナショナル・スタッフが、「SVAで働く誇り」を共有することを今年、強くカンボジアで実感しました。これが、SVAの宝であると思います。この宝を大切にし、より多くの困難な環境に生きる、アジアの子どもたちへと支援の輪が広がり、協力活動がより充実することを願い、努力したいと思います。一年の最後に今年、1年の皆様のご支援・ご協力に心より感謝申し上げます。

八木沢克昌

図書館ニュース

『子ども歌を小学校へ』

SVAが行ったバンテミンチェイ州での中間評価により、アートダンシングや歌の活動については、初等教育の教科書にいくつかの歌が載っているものの、教員達の技術及び技術習得の機会が不足しているため、ほとんど行われていないことが分かった。これをうけて、図書館プロジェクトは子供達の歌が収録されたカセット、と歌詞の書かれた本をセットで発行した。図書館についての研修会ではSVA図書館において子供達の歌の教育を行った。この活動は、図書館教材作成と読み聞かせの研修会、と活動のフォローアップやモニタリングにより、大半の学校における1年生から6年生までの学年の教師の間で子供達の歌教育が広く普及したというすばらしい成果に貢献し、非常に実りあるものでると指摘されている。

SVAの図書館事業によって知識や経験を身につけた教員達は、技術会議を通じて他の教員に知識の共有を行っている。かつてこのような活動は、特に遠方の離れた地域の教員達にとって、あまり馴染みのあるものではなかった。効果的な学習及び教育の環境整備のため、教育・スポーツ・青年省の初等教育局より(歌の授業を行うよう)指示があったものの、教員達は子供達への歌の教え方をよく知らなかったために、授業を行ってこなかった。このため、SVAの図書館事業は歌の本とカセットをセットにし、研修会を通じて学校に配布した。実際にSVAの図書館スタッフがプレス・ネートプレス 集合村にあるトゥック・チョー 小学校を訪れた際に、図書館員が図書室で子供達に歌を教えている場面を確認することができた。さらに全ての学年の教員達についても同様に、子供に歌を教えるため、積極的に自分達の役割を果たしていた。

チム・チャトラー

学校建設の現場から、その1

『僕も私もみんなで盛り土』


12月1日、子どもたちと村人が待ちに待ったコンポントム州の2つの小学校、パンニュム小学校とトゥレン小学校の建設が始まりました。完成までの4ヶ月、現場を訪問する学校建設スタッフに同行して手束がその様子を報告いたします。

今回の事業は約2年前に日本NGO支援無償の案件としてSVAが外務省に申請していたもので、このたびようやく決定し、11月30日に日本大使館で正式に調印式が行われました。その翌日、12月1日から工事が始まり、約4ヶ月かけて新校舎の建設が行われます。その間、学校建設スタッフはほぼ毎週現場を訪れ、工事を厳しくチェックし、技術指導をするだけでなく、無事に建設工事が終了するように校長先生や学校建設委員会の人々と協力しながら進めてゆきます。普通なら新校舎が完成したら事業が完了となるのですが、SVAはせっかくできた新校舎を本当にしっかりと生かしてもらうために、先生のやる気を刺激し、運営面でもよい学校になってもらおうと、ほかの学校との経験交流研修会を開催しています。まだまだトイレを使い慣れていない子どもたちのためにトイレ講習会なども行っています。

また、自主的に建設に参加し、われわれの校舎という意識を持ってもらい、建設が終わってもしっかりと校舎を維持管理してもらうために、建設が始まる前から、先生や学校建設委員会と話し合って、村人や先生、生徒にどんな協力ができるか話し合って決めています。

パンニュム小学校では、基礎工事の盛り土工事に村は土と土を運ぶトラックを提供し、学校の先生と生徒は労力奉仕で参加しています。パンニュム小学校は併設する中学校とあわせて生徒数600人あまり、そのうち小学校1年生を除いた450人ほどが、盛り土工事に約1週間参加します。朝の授業が終わり、30度を軽く越える炎天下の下、午後2時から約2時間の労力奉仕です。日本の子どもたちですとおそらく救急車で運ばれる児童が続出しそうですが、カンボジアの村の子どもたちは日頃から農作業のお手伝いをしていることもあり、仲良く元気に土運びをしていました。

手束耕治

番外編

カンボジア事務所に5年ぶりの新車 〜日本からの車両贈呈式〜


11月28日、SVAカンボジア事務所で車両の贈呈式が行われました。車は、三菱の四輪駆動車、バジェロ。貴重な車を贈呈して下さったのは、日本の愚労軽塾、なごみ会、曹洞宗長野県第一宗務所青年会、遠江四十九薬師奉賛会の四団体。四団体の協力により日本からの車の贈呈が実現した。贈呈式には、それぞれの団体を代表して、団長近藤博道さん、丸山夫妻、横沢さん、山崎さんの5人が参加した。

SVAカンボジア事務所では、一番古い車は、13年以上も走っていた。カンボジアの悪路を酷使した結果、最近、車の故障と修理費の増加、そして、スタッフの腰痛の一因ともなっていた。何しろ最近、5年間、新しい車が購入されていなかったので、カンボジア事務所のスタッフの喜びは大変なものだった。

車は、悪路に強い四輪駆動の特性を生かして学校建設、伝統文化、図書館事業を中心にカンボジア事務所全体で活用させて頂く。車は、事務所だけでなく特に、地方農村での教育、伝統文化、図書館活動の支援を届けるための不可欠の足。また、長距離の移動と悪路、治安の悪いカンボジアでは車は、スタッフの命と安全、健康を守る大切な役割を果たす。SVAカンボジア事務所、そして、カンボジアの子どもたちを代表して、貴重な車の贈呈して頂き本当にありがとうございました。これから大切に使わせていただきます。

八木沢克昌

スタッフインタビュー第6回

経理調整員 ミアス・ティレム

1. いつSVAに入りましたか?入るきっかけは何ですか?
私は1992年7月からSVAに入りました。その前は、1984年から1987まで故郷のバンテア・ミンチェイ州に幼稚園先生をしていまして、その後カンポート州に高校に編入し1992年に卒業しました。高校試験の翌日に、試験の結果を待たずにプノンペンへ仕事を探しに着ました。当時、SVA以外に、国連 やいろいろな会社に応募しましたが、最初にSVAの面接を受かりましたのでSVAを入団することを決めました。

2. 今、どんな仕事をしていますか?
最初は、カンボジア人スタッフは私を含めて2人しかいなくて、私は総務、受付、経理など、何でもしました。1998年に完全に経理の仕事だけをするようになり、2001年にカンボジア人スタッフ だけで経理仕事ができるようになったので、日本人は経理の仕事から手を引いて、私が経理の責任者となりました。

3. SVAに入って、良かったことは何ですか?
SVAは、知識を広めるために、そして仕事の質を改善するために、経理と言語だけではなくいろいろなことを学ぶ機会を与えてくれました。入団してから、自分の能力がだいぶ向上されると感じ ます。そして、私の仕事は直接にカンボジアの子ども教育に関わらなくても、SVAの経理仕事を通して、多少でもカンボジア教育に貢献することが出来ること を誇りに思います。

4. 仕事で大変なことはなんですか?
日本人スタッフがよく教えてくれましたし、もう何年も経理の仕事をしていてよく仕事内容と事情を理解しましたので、特に大変な問題はないです。たまに各セクションからの仕事が同時に入り、猫の手も借りたいほど忙しい時期があります。

5. 将来の夢はなんですか?
SVA活動がますます広がり、カンボジアの子どもがよい教育を受けるチャンスがあるように。

6. あなたの趣味は何ですか?
余暇に、新聞を読んだり、テレビを見たりするのが好きです。

7. モットー(座右の銘)は何ですか?
「人生は闘い」と「努力が成功のもと」が私のモットーです。

事務所の動き

  ■ 1月1日  お正月休み
  ■ 1月1日-4日  コンポントム出張(学校建設モニター)
  ■ 1月5日  月例 コーディネーター会議
  ■ 1月8日-10日 ラオス出張(八木沢)
  ■ 1月11日-14日 バッタンバン出張(JNNC月例会出席)
  ■ 1月15日-16日 コンポントム出張(学校建設モニター)
  ■ 1月18日-20日 新九州電力労組 プノンペン-スヴァイリエン州視察、同行(八木沢)
  ■ 1月22日-24日 元サンティピア゛っプ宮城 岡崎さん一行視察、同行(八木沢・手束)
  ■ 1月25日-28日 タイ出張 (八木沢)
  ■ 1月25日 在タイ日本大使館主催、八木沢、外務大臣賞受賞祝賀会(大使公邸
  ■ 1月31日 協力隊を育てる会 足立会長、JICA関係者との懇談会 (八木沢・手束)
  ■ 1月28日-31日 かんぼじあっ子の会(CCA、栃木)視察同行
  ■ 1月31日 ENJJ 年次会議(日本NGO、大使館、JICA関係者会議 )(八木沢・手束)
  

※ 各事業課ではデジカメ、ビデオカメラ、ノートパソコンなどが不足しています。中古でもお使いになられていないものがありましたら、是非、事務所で活用させていただきたいと思います。 寄付になる方は、東京事務所カンボジア担当の白鳥まで、ご連絡お願いいたします。
※ 配信お申し込み、取り止めは、SVAカンボジアの編集部にご自分のメールアドレス、氏名を書いて下記アドレスに送付して下さい。

※ SVAカンボジアNOWがインターネットで読めます。下記のアドレスからどうぞ http://www.online.com.kh/~sva/newsletters

  SVAカンボジア事務所(担当:チェア・パル)
  P.O.Box 02, Phnom Penh Cambodia
  TEL: 855-23-219080
  FAX: 855-23-216924
  Email: sva.news@online.com.kh
  URL: http://www.online.com.kh/~sva