◆ 知りたい人の質問箱・教えたい人の回答欄 

家を建てようと思っている人。改装しようと考えている人。
今更聞けない!でも、知らないとソンをするかも・・・。知りたい事があれば、建築士会のホームページから問い合わせをしてください。
そんな質問に人のいいお節介な建築士会員がそれぞれの考えでお答えします。
一つの質問に対し複数の回答をしたいと考えていますので、建築士会員の方の色々な回答もお待ちしています。なお、、投稿はペンネームでお願い致します。
 
 Q20 設計図どおりに造ってもらっていたらこちらの要望とは違うものになりました。設計図って間違いがある?
   当たり前のことですが、設計図の内容は必ず確認してください。よく解らないとか、私は素人だからだとか言う人がいますが、設計者も施主の意向を図面に盛り込むために最大限の努力をしているはずです。でも、設計者も人間ですから、相手の意向が伝わらないこともあります。建物が出来あがってしまって、文句を言っても始まりません。判らない所は必ず設計者に確認しましょう。[KAZ]
  Q19 個人の大工さんでは建物が建てられないので、工務店に頼んでくださいと言われました。なぜですか?
   請負金額が1500万円を超えていたのではありませんか?建設業法に規定により請負金額が500万円以上(建築一式工事で1500万円)となると建設業の許可が必要となります。個人の大工さんでは建設業の許可を持っていない方もいますので、請け負う事ができません。請負金額は消費税込みの金額と理解してください。請負金額が1500万円以上の場合は、契約書を二つに分ければ問題ないと勘違いされている方もいますが、もちろん違法で、大工だけでなく契約を結んだ発注者側も法的な処罰を受ける事になりますので、注意してください。大工さんが建設業の許可を持っていた場合は、やんわりと断られた可能性もあります。[KAZ]
  Q18 ゼネコンの安全書類の中に「施工体制台帳」があります。主任技術者とか専門技術者ってなに?
   「施工体制台帳」は建設業法第24条の7による規定で、ある程度の規模以上の建設現場は台帳を作成しなければなりません。再下請負通知の中に主任技術者や専門技術者の欄がありますが、主任技術者には、@経験によるもの、A資格によるものがあります。代表的なモノとしては、二級建築士・二級建築施工管理技士・技能士等があります。専門技術者の資格要件は、主任技術者と同じですが、施工を請け負った工事で、自社の建設業許可がない施工を行う場合は、専任の専門技術者を選定しなければいけません。
つまり国とゼネコン側は、下請負契約を締結するために、建設業の許可を持っている事を求めており、専任の技術者を配置するように求めているわけです。[KAZ]
  Q17 敷地内の電柱が邪魔なので移動できますか?また、地中埋設してもらうことも可能ですか?
    まず、電柱の所有者を調べなければなりません。電力会社所有かNTT所有か個人の所有かによって方法が違ってきます。電柱には電柱番号がついています。幾つかの番号がついている場合は一番上の番号を観てください。たとえば、電力会社の電柱にNTTや有線放送等が架空線をひいていった場合、その下に認識番号を表示していくためです。敷地内に電柱があるのであれば、借地料として所有者が支払いをしていると思いますのでそちらで調べることもできると思います。電柱の所有者が判れば、所有者に移動の申請をします。移動費用は所有者が負担します。但し、地中埋設にする場合は、有償になると考えてください。費用は、ケースによって違ってきますが、掘削工事や停電作業も含めて、どんなに安くても数十万円はかかると思います。[KAZ]
 Q16 最近、やたらと「コンプライアンスの問題」とか「コンプライアンスに基づいて」とか聞きます。どういう意味ですか?
   「compliants」 〜原告、告訴人;苦情を言う人々。英和辞典をひくとこう書いてあります。この場合は、「法律遵守」と理解した方が判りやすいと思います。
平成17年11月に明らかになった構造計算書偽装問題、いわゆる姉歯問題を受け、平成18年12月に建築士法が改正されました。この法律により、建築審査機関と建築士は、細かい設計図の書き間違いや食い違いのチェックに終始し、業務は激増しました。あらためて言う事ではありませんが、法律を守るのは当たり前の事なのです。ですが、過剰な縛りつけは、建築主の負担と行政の保身のためだけにしかなりません。本来は、デザイナーや芸術家肌である建築家が、今は法律の枠に縛られて、皆同じようなモノを創っている現状と、施工会社への抑え付けは異常に映ります。罰するべきは、人のズルさです。
建築士になる人格を有しない者には、資格を与えなければ良いし、資格を得た者は良心の基に仕事を進めていけば良いだけの事。しかしながら、現状の混乱社会では良心説は難しいみたいです。[KAZ]
 Q15 建築家と建築士の違いが判りません。また、有名な建築家に会う方法を教えてください。
 まず、建築士という定義ですが、建築士法という法律に定められています。第1条に建築物の設計・工事監理等を行う技術者の資格を定め、その業務を行うと書かれていますので、建築物の設計と工事監理は建築士でなければ行えません。そのうえで、建物のプロデュースや企画を行うものが建築家だと私は理解しています。
しかしながら、名刺に建築家と書いた建築士の資格を有しないだたのデザイナーの方もいらっしゃいますので、ご注意ください。その方が設計業務や工事監理を行うと法律で罰せられます。申請業務を行わなければいいと考えている人もいるみたいですが、他人の求めに応じて報酬を得ることを行うには、建築士事務所の登録を行うように建築士法第23条によって規制されています。
 建築家については、インターネットで簡単に調べることができますし、身近な日田市内にも多数います。ただし、各自がそれぞれの個性的な考えを持っていますので、考え方が合うとかフィーリングが合うとかデザインが好きといった人に、仕事の依頼することを薦めます。[KAZ]
 Q14 一級建築士の上の資格があるって本当ですか?特級建築士って言っていましたけど・・探せなかったので。
   上の資格?っていうのがよくわかりませんが・・・。ちなみに、特級建築士という資格はありません。(はっきり言って、造語だと思いますよ)
 建築士法でいうと、日本国内では、一級建築士はすべての建物の設計及び監理が行えます。そういった意味では、最上級の資格と言っていいと思われます。想像するに、管理建築士の事を言っているのではありませんか?

 管理建築士というのは、設計事務所を開設した場合の管理者のことで、そこの設計事務所に所属する建築士を統括する立場の者です。所属する建築士に一級建築士がいれば、その者は管理建築士の指示を受けなければなりませんし、確認申請を行う場合は、その人の捺印がないと提出出来ません。ただし、誤解が無いように書いておきます。
建築士にも得意分野があり、一級建築士が全て同じセンスの仕事が出来るわけではありません。特に木造住宅に関しては、依頼数をたくさんこなしている二級建築士や木造建築士の方が、優れた作品を提供している場合も多くありますので、参考にしてください。[KAZ]
 Q13 床材は無垢材がいいと聞きました。合板との違いとコスト面でのメリットを教えてください。
   家を建ててしまうと一般の方には、床材が合板と無垢材の区別は難しいと思います。実は、簡単な見分け方があるのですが・・・それが知りたい方には、直接ご享受しますので聞いてください。さて、無垢材のデメリットは柄が合わないこと・反りが出る事・コストが高い事。合板には柄が合わない・反りが出るといった心配はほぼありません。安いかというとランクによっては思ったより安くありません。安いから合板を使うといった考え方は止めて、無垢材のデメリットを避ける為に合板を使うという考え方を勧めます。[KAZ]
 Q12 業者が最後に追加工事と言って、契約以外の請求書を持ってきました。びっくりして・・・。
   追加工事は必ずと言っていいほど、工事の最後に施工業者とトラブルになる事が多いのが実態です。それは、建物を創っていく段階で、心変わりがあったり、設計当初で気付かなかった事柄が出てきて、内容の変更を行っていくためです。また、悪質な施工業者は、安い金額で受注しておいて、何かにつけ内容の変更を勧め、最終的にはとんでもない金額になっていたという方法をとるといったウワサ話もあります。
まずは、追加の内容を確認しなくてはなりません。それが、当初の契約書や見積書に含まれていなければ、追加工事として認められます。施工業者は、設計図によって金額の算出をするためで、設計図の承認が施主によってなされているという前提で契約が行われるからです。また、明らかに設計図に不備がある場合は施工業者からの質疑回答によって解決されていなければなりません。従って、設計図に漏れがあっても、追加工事となるのが正論です。ただし、追加工事の金額については、施工業者側は事前に金額の提示を行い、施主の了解を得て施工を行う義務があります。
お金の事なので、感情的になって罵り合うとよけいに話がこじれてしまうので、第三者である設計者や監理者に判断して貰うことを勧めます。
どちらにしても、施工業者と施主の間には信頼関係が成り立っていなければいけません。契約には、きちんとした業者に依頼しましょう。  [KAZ]
   契約以外に施主から依頼を受けた分は、追加工事です。逆に減った分は、減額工事となります。
今後の業者との付き合いの為にも、きちんと精算しておくべきです。  [工務店勤務]
 Q11 カーポートに確認申請が必要がと言われました。建物ではないのに・・。
   カーポートは床面積に算入されるので確認申請が必要です。ただし、以下の場合に限り確認申請は不要です。
@都市計画区域内で、防火地域もしくは準防火地域以外であること。
A都市計画区域内で、その床面積が10m2以下であること。
B都市計画区域外であること。

それ以外は、確認申請が必要です。ただし、一般の建築物と違いカーポートのような簡易な構造の建築物には制限の緩和があります。(建築基準法84条の2)
大型資材販売店等でカーポートが売られており、個人で設置する場合にトラブルが多いようです。最近では、資材販売店舗でも建築確認は別途の記述がなされていますが、以前は見過ごされていたみたいです。防火地域もしくは準防火地域や屋根外壁に防火の規定がかかる22条地域に設置する場合は、一定以上の防火性能が必要なケースもありますので、設計事務所や工務店に相談することをお薦めします。  [KAZ]
 Q10 登記について教えてください。
   土地や家を買った時、家を新築した時は、登記をします。これは、持ち主の権利を明らかにするために必要なものです。
登記をしておかないと、建物売買や遺産相続の際にトラブルになるので注意しましょう。新築の場合は所有権保存登記、売買や贈与・相続の場合は所有権移転登記、家を担保にお金を借りる場合の抵当権設定登記があります。この登記申請には登録免許税がかかります。登記については、土地家屋調査士や司法書士・行政書士に代行依頼することが殆どです。  [KAZ]
 Q 9 住宅の一般的な坪単価を教えてください。
   坪単価というのは、建設の工事費用を床面積で除算したモノです。一般的には、中間ランクで坪当り40万から45万程度くらいですが、あくまで目安として考えましょう。実際には、敷地の形状や上下水の有無だったり、搬入道路の幅員・施工時期によって工事費用は大きく変動します。設計図の細かい仕様に基づき、信頼できる数社に見積り依頼されることを提案致します。
広告等で坪単価を記載しているものがありますが、建物本体のみの価格だと理解してください。上下水の接続工事や浄化槽・外構工事等は別途計上されることが多く、内訳に入っていない項目については追加工事扱いとなります。  [KAZ]
 Q 8 家を建てようと思っています。木造と鉄骨造とどっちがいいんでしょうか?
   構造の違いについての問い合わせについて回答したいと思います。大雑把に分けると、通常スパン(4.0m程度まで)の場合は木造で、大スパン(5.0m以上)の場合は鉄骨造と考えたら良いでしょう。また、3階建て以上にする場合も鉄骨造にした方が、構造的に安定しています。通常は、住宅の場合は圧倒的に木造が大多数を占めています。  [KAZ]
   個人的には木造をお薦めします。私は和風住宅に憧れています。  [匿名希望]
   耐久性を考えると鉄骨造でしょう。木造は白アリに弱く、腐食対策が大変です。  [工務店勤務] 
 Q 7 住宅の工事をする工務店が設計もできるでしょうか。
   工務店の中には、建築設計事務所の登録をしているものがあります。そこには管理建築士がおりますので、自社で設計を行う事が可能です。  [工務店勤務]
 Q 6 自宅を自分で設計出来ると聞きました。確認申請の事をよく教えてください。
    確認申請業務は設計事務所に持ち込まずに申請者本人が行うことは可能ですが、規模が制限されています。木造の場合は、平屋建て若しくは2階建てで100m2(約30坪)以下・鉄骨造やコンクリート造では30m2(約9坪)以下となっています。いろんな法律をクリアしなければならないので、知人に建築士の方がいれば相談しながら進めるといいでしょう。時間はかかるかもしれませんが、確認申請は可能だと思いますよ。ぜひ、挑戦してみてください。  [KAZ]
   設計を自分で行うことは、良い事だと思います。ただし、他人の家の設計業務を行うと違法行為となりますので、御注意ください。  [ある設計者]
 Q 5 業者の手抜き工事が心配です。また、職人さんの機嫌を損ねないように気を使います。
    手抜き工事はないと信じていますが・・。先ずは、工事を絶対的な信頼ができる業者に発注しましょう。よく現場で職人さんに直接指示をされる施工主を見かけますが、必ず工務店の担当者(現場監督)若しくは設計者・監理者を通じて指示をお願いすることをお薦めします。あとで、追加工事の金額トラブルになったり、仕上がりが良くなかったりとの問題が出てきます。
しかしながら、職人さんとの会話の中で情報を得ることも必要だと思いますよ。皆さんに気持ち良く仕事をしてもらい、立ち上がった後もメンテナンスをしてもらえる関係を築いてください。  [KAZ]
 Q 4 家の改修は設計者に相談しなければいけませんか?知りあいに大工さんがいますが、お金がもったいないと言われました。
 増築する場合は建築確認申請が必要となりますし、ある規模の柱や梁などの構造体に手を入れる場合は、構造検討が必要となります。申請が必要な場合は、設計者の業務になります。お金がもったいないとのことですが、あとでトラブルになる方が大変だと思います。  [ある設計者]
 Q 3 建築確認の申請書に監理者という欄があります。設計者とはどう違いますか?
 設計者と監理者の違いについて説明します.。基本的には建築確認申請までが設計者の仕事で、工事が申請書どおりに行われているかを確認する業務が監理者の業務です。従って、確認申請の確認済証までは設計者が行い、中間検査と工事完了検査は監理者が受け、検査済証の発行を受けます。  [ある設計者]
Q 2 自己資金があまりありませんが、若いうちに家を建てたいと思っています。融資を受けられますか。 
 若いうちに家を建てる事には賛成です。私は、定年を迎えるまでに返済を終えるように30代で家を持つ事を勧めています。融資については銀行に相談すれば、年収から返済計画をたててくれます。  [KAZ]
Q 1 戸建とマンションのメリットとデメリットはどんなところか教えてください。
 戸建とマンションの大きな違いは、一つの敷地に1戸か複数戸かということになります。マンションは集合住宅と呼ばれ共用部と私有部に分かれています。共用部はホールや廊下・外壁等になります。マンションのメリットは、セキュリィティが高い事と敷地コスト負担が分担できる事。大方のマンションは管理組合を結成し、話し合いの上共益費というものを集め、定期的な改修や修繕の為に使います。トラブルになりやすいものが、この共用部への費用負担で揉める事。なかなか足並みがそろいません。戸建てのデメリットは個人所有のため、この心配がありません。  [KAZ]