| 中国撮影行ではすっかり馴染みになったガイドのCさんから「内蒙古の砂漠にSL混合列車が走っているよ」という話を聞いた。万里長城や黄河沿いの砂漠を走る包蘭線の名所「中衛」の4連Ωを知らない私にとって、砂漠の中を走る蒸気牽引列車はあこがれの的。早速調べてみると中衛からはそんなに遠くない(それでも約250キロ)ウランブフ砂漠の南端を走る吉蘭泰線だと分かった。それは海外鉄でも訪れる人が少ないのか、現地の情報がまったく入らず、まさに謎の路線だった。断片的に入ってくる情報では恐ろしく辺鄙なところで、撮影地までは徒歩で10km近く歩かねばならない。本数も少なくリスクも大きそう。が、「ちょっと歩くけど、大丈夫よ。任せて」というCさんが案内で、吉蘭泰に向かった。撮影地までジープで進むと半砂漠が本当の砂漠になった。そして鉄路が敷かれてあった。目指すポイントに陣取ると眼前に砂漠が広がった。無風快晴。気温はマイナス5度。絶好の撮影条件だ。やがて、前進の牽引する混合列車が白煙をたなびかせてやって来た。それは、生まれてこの方、まったく見たことのない、想像を絶する風景だった。 |
![]() ■ 2002年1月11日 吉蘭泰→本井 早朝の砂漠を驀進する前進牽引の混合列車。 |
![]() ■ 2002年1月11日 吉蘭泰→本井 山陰を抜けるとSカーブに進入。 |
![]() ■ 2002年1月11日 吉蘭泰→本井 Sカーブから直線へ。 |
![]() ■ 2002年1月11日 吉蘭泰→本井 ウランブフ砂漠を右に見る。 |
![]() ■ 2002年1月11日 吉蘭泰→本井 直線を後追い。朝日を浴びる。 |
![]() ■ 2002年1月11日 本井→吉蘭泰 空の貨物を引いた前進は絶気で下って行った。 |
![]() ■ 2002年1月12日 吉蘭泰→本井 砂漠の中を力走する貨物列車。 |
![]() ■ 2002年1月12日 黒沙土→鳥海西 吉蘭泰線が唯一道路と交差するコンクーリート橋はきりりと引き締まった橋脚がきれい。ここは吉蘭泰行きが力行だが、この日は夕方まで待てど暮らせど来なかった。 |
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いつも中国撮影行は短期決戦。今回は移動の関係で吉蘭泰は2日で切り上げ、3日目は包神鉄路の砂漠走行区間、鳴砂湾に移動した。東勝以南の変則三重連で有名なこの線も、昨秋の降って湧いたようなDL導入で櫛の歯が欠けた状態になっていた。東勝以北の鳴砂湾は比較的DL被害が少ないという情報を便りに、恐る恐る乗り込んだが幸運にも5本の力行列車が来た。ただ、終日薄いベールがかかったように靄がかかり、肝心の砂漠はくっきりと見えずじまいだった。 |
![]() ■ 2002年1月13日 鳴砂湾 たとえ短くても前進牽引の客レは健在だった。 |
![]() ■ 2002年1月13日 鳴砂湾 画面の左、橋梁の下にラクダの大群が…。 |
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