| 未上演歌舞伎脚本 (1) 国立劇場新作歌舞伎脚本1993年度 優秀作 「松平忠直豊後配流始末」 |
| 『松平忠直豊後配流始末(まつだいらただなおぶんごはいるしまつ)』 菊池寛の『忠直卿行状記』で有名な家康の孫、松平忠直が主人公。 大坂夏の陣での恩賞への不満から乱心し、越前七十五万石から豊後国、萩原に流された。 私が大分に来て最初に住んだ萩原にその館があったことを知り、豊後に流された後の忠直を歌舞伎として書いてみようと思った。 時あたかも叔父にして妻の父である秀忠が将軍職を我が子、家光に譲ろうとしていた時期。三代将軍になる資格がある忠直を退けるための幕府の陰謀ではなかったか、という観点から、敵将真田幸村の生きざまに強くひかれ人間らしく生きたいと願う忠直を中心に、幕府の間者から忠直を守るために、物狂いを装って我が子を池に突き落として忠直に成敗される側室お蘭、忠直に接近したために一族もろとも処刑された豊後の豪商、守田三弥之助などを配して、幕府の陰謀に翻弄される忠直の悲劇を描いた。 |
![]() 浄土時(大分市)1998.8.27撮影 ![]() 松平忠直公墓石 ![]() 一伯公廟 ![]() |