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歌舞伎・劇作家 YUKIKO IWAGO

これまでに出会った素晴らしい人々や楽しい出来事を・・・今更日記にアーカイブ!

「FMおおいた収録」


「ハイカラ食堂」の巻

「古代宇佐物語・天の冠、地の杯」の宇佐公演の舞台監督、原尻さんに呼ばれて、公演宣伝のために、FM大分の「ハイカラ食堂」に生出演した。
「生ですぞ、なま!」
演出の吉祥じゅんさんが稽古で来られないので、私が原尻さんと二人で出演する破目に。
「ええーっ、無口な私が無理よ」
といったもんの、テレビなんかで見る小粋なラジオスタジオを覗いてみたい好奇心に負ける。
アナウンサーの飯塚恭子さんが、
「じゃ、曲を挟んでお一人ずつお話をお聞きしますネッ」という。
 そんな。私は、皆でガヤガヤ言って、質問されたときだけ口を挟むのかと思ってたのに。
「だーいじょうぶ、だいじょうぶ。10分くらいだから」となだめられ、軽く打ち合わせ。
「岩豪友樹子さん。ものすごい名前ですよね」
「ハイ、相撲取りかと聞かれます・・・あの、マイクからどれぐらい離れて喋ればいいんですか?」
「あ、ぜーんぜん、気にしないでいいですよ。あっちで調節するし、食堂という設定だから、ガヤガヤザワザワしてるし、飲み物やおつまみなんかも持ってくるし」
(へーえ、そうなんだ)
 恭子さんは、前もってHP「こゆき茶屋」を見ていてくれたらしい。
「本当は岩豪さんも古代宇佐物語に出演するつもりだったのに、脚本執筆中に胃潰瘍になっちゃったんですって?」
「そうなんですよ、よくご存知で。・・・ヘヘヘ」
「どうやって脚本の勉強をしたんですか?」
「シナリオや脚本募集に応募して腕を磨きました。公募が私のお師匠さんです」
「そうすると、やっぱり、落ちることもあるわけですかあ?」
「勿論です。没の山ですわ」
ここで、恭子さんの目が光った。
「そこから、どうやって立ち直るかを話してもらえますか。書くことが好きでコツコツ書いてる人に希望をもってもらえるようなことを是非・・・」
ここまでが打ち合わせ。

 おお、とうとう本番!
「こんばんはー!」
 精一杯かわいい声を出したはずが、カエルみたいな声になった。
「再演が決まってどうですか?」
「もう、ほんとに嬉しいです。なにしろ、脚本創作にあたって大変苦労しましたから」
「エッ、どんな苦労されたんですか?」
「胃潰瘍になっちゃったんです」
「(のけぞって驚く)エエーッ、それ、ほんとですかあ!」
「・・・」
「古代宇佐物語の見どころは、どこでしょう」
「うーん、作者としてはどことは言えませんね。すべてが見どころです」
 懐かしい久保田早紀の「異邦人」が流れて・・・
「さて、応募して落選した時の立ち直り法は?」
「まず、審査員の見る目がないんだ、と自分に言い聞かすことですね。
あとは音楽聴いたり、旅行したり、じっと寝てたり・・・」
「・・・寝るのも体力いりますもんね!」

アッという間に放送が終わり、原尻さんいわく、
「ゆきさん、よかったわ・・・」
これでも一応、メイクはしてたけど、ラジオだと思ってマスカラは省いた。
丁稚いわく、「顔に何も塗ってねえじゃねえか」




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