本文へスキップ

歌舞伎・劇作家 YUKIKO IWAGO

歌舞伎KABUKI

西日本新聞 特集


岩豪から梅玉さんへ 「あなたに会いたい」


 西日本新聞の特集「あなたに会いたい」というコーナーに取り上げていただきました。
先月中旬に西日本新聞社会部のTさんからお電話があり、「一般に特別な世界と思われている歌舞伎ですが、その脚本をどこにでもいるごくフツーの人が書いて上演されたということは結構面白いことだと思うんですよ。
お話を聞かせてくれませんか」とのこと。「斑雪白骨城」上演から1年あまりが経過し、あの夢のような日々が少し遠く感じられる日常生活の中で「まだ関心をもってくださっている方がいるんだ」と嬉しくなりました。福岡から来てくださったTさんに「作者としての斑雪への想い」「博多座上演への夢」をありのままお話しました。
 この「あなたに会いたい」というコーナーは、はじめにインタビューを受けた人が「会いたい人」を紹介するという、二人の記事が合わせ鏡のようになっているという趣向でとのこと。
偶然にも「六月博多座大歌舞伎」で「斑雪」の主演・演出をしてくださった中村梅玉さんが数日後に博多座に入られることを知り、「次にインタビューしていただくのは梅玉さんを置いてない」ということをお伝えしました。
そして三度目の正直、ではなく偶然は、私が博多座に観劇に行く前日に梅玉さんの記事が掲載されたこと。
舞台にフル回転の梅玉さんの楽屋にお邪魔したとき、傍らにはその新聞記事が置かれていました。


 昼夜、多くの演目にご出演の中村梅玉さん。
短い幕間にご案内していただいた楽屋で梅玉さんはお忙しい時間を割いてお話ししてくださいました。
「私も斑雪がいつの日かこの博多座で上演されることを望んでいます」何より力強く、有難い想いでいっぱいになりました。
また、梅玉さんは新作への熱い想いを込めて、「もっと多くの新作が生まれることが歌舞伎にとって大切なことだ」と語ってくださいました。
 西日本新聞の梅玉さんのインタビュー記事にも載った「梅玉さんには月が似合う」という山川静夫さんの言葉を申し上げると、「さあ、それはどうかなあ・・・」と照れ笑いをしていらっしゃいましたが、「静かな中に秘めた情熱」を見事に表現した言葉だと感動を新たにしました。

記事