チザルピーノ(CIS) vs ICE-T イタリア・ドイツ振り子高速列車レビュー

この両者、どちらも200km/hオーバーで走行可能ですが、かといって世界最高速を競う位置づけではありませ ん。イタリアにはESシリーズ、ドイツにはICE-1/2/3という300km/h走行能力を持った列車があるので、特別な役割を受け持っているわけで す、振り子式車体を採用し、カーブやアップダウンの連続する地域を高速で繋ぐことを目標にしています。CISはミラノを基点にスイス各方面への山岳路線、ICE-TもCISと同じく山岳区間の他に、線形の悪い旧東独地域への路線に投入されています。
しかも両者ともイタリアで開発されたペンドリーノと呼ばれる振り子技術を使っていることからも兄弟といえる間柄です。
技術の詳しいことは皆さんで調べてくださいね…^_^;
チザルピーノ@チューリッヒ中央駅
(上)チザルピーノ/(下)ICE-T
ICE-T@エアフルト中央駅
全体的な印象としては流麗さのチザルピーノ(CIS)、力感のICE-Tでしょう。

ICE-Tにはいかにもドイツらしい重厚感が漂っていて、それが乗り心地にも現れています。着席すると安心感があるのですね。武骨で不器用だけど 頼りがいがある…みたいな力強さがあります。対するCISは揺れを 車両全体でうまく受け流している感じで、力強さはさほど感じませんが、不安感もありません。どちらも振り子だと知らずに乗ると気づかないかもしれません。

内装はCISがファッションの国イタリアを期待して乗っ てみると意外なほど地味にまとめられていますが、長時間乗車でも飽きが来ないように気を使っているのがわかります。対するICE-Tは他のICEシリーズと共通で実用一点張り。好きな人にはたまらないはずです。

シートのつくりは互いの国の考え方の違いが出ていておもしろいのですが、基本的にどちらも非常に快適!ドイツ独特の硬いシートの良さは既に書いていますが、CISのシートは柔らかめでありながら芯が一本通っている感覚で、身体にしっくり来ます。

そのほか展望席はCISにはありませんが、食堂車があります。車内でイタリアンも悪くないですよ。一方ICE-Tは7両編成には食堂車がついていますが、5両編成にはビストロだけで食堂車がありません。

というわけでこれはもう引き分けです。両者とも狙いを絞ってシッカリ造ったという感じで非常に好感が持てます。同じ技術と似通ったコンセプトでここまで個性的に仕上がってくるのもスゴイ!どちらも愛 すべきキャラですね(^^)
シュトゥットガルト〜チューリッヒ間は両者が交互に運行されているので、乗り比べにも最適です。

ドイツ(&欧州)の鉄道と路面電車