2001年7月28日 苗場スキー場 【フジロックフェスティバル】
Neil
Young & Crazy Horse出演速報!
89年以来12年ぶり3度目の来日、ただし今回はこれ一回きりのライヴということで、九州から遠征してまいりました。
私にとっても初のご対面なので、大変緊張しましたが、予想をはるかに上回るすばらしい内容でした!
今回はコンサートに集中するために、記録できるものを何も持っていっていなかったので、記憶だけを頼りに下のリストを作りました。間違いがあればご指摘ください。
なお、黄色は未発表、もしくは公式アルバムに収録のないナンバーです。私はブートレッグに殆ど手を出さないので、詳しい方ならタイトルや何年ごろの曲か、すぐにわかるはずです。ちなみに、手を出さないのは道徳的な理由やポリシーなんてことは全然なくて、もっぱら怠惰な性格と財布の中身の問題です。
1.
Don’t Cry No Tears
2.
I’ve Been Waiting For You
3.
Love And Only Love
4.
Pieces Of Crap
5.
Going Home
6.
Hold You In My Arms
7.
From Hank To Hendrix (Acoustic
Solo)
8.
Only Love Can Break Your Heart
(Acoustic Set)
9.
The Needle And The Damage Done
(Acoustic Solo)
10.
Standing In The Light Of Love
11.
Gateway Of Love
12.
Hey, Hey, My, My (Into The
Black) 〜 My,
My, Hey, Hey (Out Of The Blue)
13.
14.
Like A Hurricane
(encore)
15.
Rockin’ In The Free World
16.
Powderfinger
17.
Roll Another Number
18.
Tonight’s The Night
コンサート記録
ステージ正面も前のアラニス・モリセットのライヴ終了後(良かった!)、客の入れ替わりで若干混乱しましたが、びっくりするくらいニール・ファンが多く、これはこれで嬉しいような、悔しいようなちょっと複雑な気持ちでした。ともかく前から5番目くらいに陣取って、待つこと45分、予定時刻の21:30を5分ほどオーバーして、ステージ左袖からニールと荒馬軍団が登場。ついに、あのニールが目の前にいる!
おもむろにあの黒いレスポールを肩に掛け、75年のZUMAのオープニングDon’t Cry No Tearsの
イントロが、あのサウンドで聴こえてきたとき、既にこっちのテンションは上がりきっていました。このナンバーはヨーロッパ・ツアーからのオープニングだっ
たそうで、彼らにとっては挨拶代わり、エンジンキーを回すような意味もあったのでしょうか。手馴れた様子で原曲と殆ど変わらないアレンジでさらっと終了。
続いてはびっくりの1stソロ・アルバムからのナンバー。情けなくも一瞬気づかなかったよ!ホント……。
前半は90年代のナンバーを連発。これには少し驚きました。個人的にも好きなナンバーなので、もちろん文句ないのですが、Love And Only LoveはWELDの轟音響くイメージを継承しながらも、若干落ち着いた気がしました。続くPieces
Of Clapはテンポもぐっと落として地面を這うようなイメージで、これもびっくり。
弾き語りのFrom Hank to Hendrixは、軟弱だろうが、ノスタルジックだろうが、やっぱりイイ曲はイイ!
Only Love…とDamage Doneは今回一番の驚きかも?ここまで感じていたのは、既発ナンバーのコンパクトなアレンジで、エンディングを引っ張るわけでもなく、フィードバックを鳴り響かせるわけでなく、曲の核をじっくり聴かせようという姿勢と思ったのですが、いかがでしょう?このDamage DoneでもHARVEST収録の繰り返しがないアレンジに戻されていて、イントロやエンディングが妙にあっさりしていました。
バンドに戻って未発表ナンバーを挟んで、驚愕&狂喜の後半は代表曲連発!
エフェクターの調子を確かめるように数回音を出して、あのHey, Hey…のイントロがスタートした瞬間は、何者にも換え難い感動がありました。最後のバースをMy, My, Hey, Heyの最初のバースで歌うあたり、21世紀も暴走し続けることを宣言しているかのような彼の強烈な意思を見ました。
続いてYEAR OF THE HORSEよりさらにテンポを落としたSedan Deliveryへと続きます。元々パンッキッシュなナンバーですが、ここでは前半のPieces Of Clapと同じく地を這うような感覚。テンポ・チェンジもどこか合わないのが最高に気持ちイイ。手馴れた様子で決めてくれて、クレイジー・ホースとの呼吸も抜群で緩急自在。以前の直球一本槍が、歳を取って味わいが深まっておりますな。
どう見てもカッコイイとは思えない鳥(鷹?鷲??)の
装飾をつけたキーボードがお出ましになって、フランクがそこに立ってサウンドを奏で始めると、ニールもそれに呼応してフィードバックから嵐を起こし、ドラ
ムとベースが地鳴りで答える。しばらくの間の吹き荒れる音の嵐から抜け出すように、おなじみのイントロから、伝説となった76年の日本公演のハイライト・ナンバーLike A Hurricaneがスタート。がっちり噛み合った骨太な演奏、じっくりと聴かせる長いソロ、2番のあとの長いソロからフィードバック、そして映画YEAR OF THE HORSEを
思い起こす狂乱のエンディング。弦を切ったニールが、最高のフィードバックサウンドを探すようにステージ上を動き回ったり、ギターの角度を変えたり、ピッ
クアップに切れた弦をぶつける様子は、荘厳な儀式の中にいるような錯覚を覚えて、周りのみんなは手を上げたり歓声を上げたりしていたのですが、じっと固
まったように見入ってしまいました。
ここで一旦4人はステージを後に。もちろん拍手はやみません。
今度は4人と、コーラスの奥方のペギーとアストリッドを伴って登場。前半もワンポイント的に登場していたお二人ですが、ここからはずっとニールをサポート。ニールはこれまたおなじみのゴールドのレスポールを抱えています。
地響きのようなRockin’ …が
スタート。彼はこれからも時代を正面から見つめてこの曲を歌っていくでしょう。もはや演奏がイイとか悪いとかいうレベルではなく、ニールと荒馬軍団がこの
場所にいて、このナンバーを演奏しているという事実だけで十分!ほかに何が必要でしょうか。エンディングのフィードバックから抜け出すようにLook out mama, there was…とニールがPowderfinger歌い始めたとき、恥ずかしかったですが泣いてしまいましたよ。彼と一緒にこの場所にいられたことを本当に感謝しました。
一旦下がったバンドが鳴り止まない拍手で再び登場。Roll Another Numberは別れの挨拶か?闇夜に一筋の希望を見出すようなカントリー調が、ここまで高まった意識を沈めてくれます。
ニールがギターを膝に持ったままピアノに腰掛け、ドラムのカウントからまさかのTonight’s The Nightへ。ROAD ROCKのアレンジを残しながら、間奏では座ったままギター・ソロを取ります。エンディングでフィードバックから弦をぶち切ってそのままステージを後に。これで感動と興奮のステージが終了。気がつけば時計は0時を指していました。
終わってみて
たった一回の日本公演ということを意識してか、代表曲を連発してくれましたが、その全てが現在進行形だったことは特筆モノでしょう。ノスタルジーを感じさせつつ、あくまで前進&爆走し続ける……彼はどこまで走り続けるのでしょうか?
クレイジー・ホースとの呼吸も過去のライヴ・アルバムで聴かれた以上に抜群に良かったのも感動モノ!
それから、ギターはすごく上手いですよね。「ヘタウマ」は彼を指すとき言われますが、目の前で見た感想は、正真正銘、上手ではないですか。いくら早いソロを弾いてもイマイチと思うギタリストの方がいたら、彼のプレイを見習うべき(≠コピー)ですよ。バンド演奏に必要なギター・プレイがぎっしり詰まっています!
すばらしい時間を本当にありがとう!そして、またこの日本で会いたいです!!