コンパクトデジカメでもOK!記録に残そう #3 実際の撮影

さあそれでは、実際に撮影してみましょう。

1.三脚のセット
カメラを三脚に取り付けて、足場のシッカリした平らな場所を選択します。レンズに街灯の光などが直接当たらないよう注意してください。

2.ピント合わせ(一部のカメラのみ)
無限遠でピント調節が可能なレンズの場合、ピントの調整が必要です。
AFモードで、できるだけ遠くの明かりでピントを合わせ、合った時点でMFモードに変更しておきます。これ以降レンズに触らないよう注意します。(触ってピントがズレたらやり直し)
なお、金星・木星などの明るい惑星やシリウスなどでもピントは合います。

3.ネジなどを締める。
構図が決まったら、三脚やカメラ各部の緩みがないかもう一度チェックします。特に露出が長いので、わずかな緩みが致命傷になります。構図を変えたときも同様です。ただし、構図を変えるときにはねじをキチンと緩めて変えないと、違う部分が緩んだりするので要注意です。

4.実際に撮影開始!
リモコンなどをお持ちの方はリモコン撮影モード、セルフタイマー使用の方はセルフタイマーをセットします。露出・絞り・ISO感度などは、いきなりではどうやっていいか判らないと思いますので、次の条件を基準に撮影を始められてはどうでしょう?

月食中の露出時間の目安(天文年鑑2007年版より)
ISO感度 絞りF
露出(秒)
皆既中
400
5.6
2〜6
食分60%
400
11
1/60
食分20%〜部分食の終わり 400
11
1/250
ところが、この表は月が天頂付近にあって、快晴という理想的な条件下での数値です。今回は月の高度が低いので、補正をかける必要があります。例えば月の高度が10度のときは2.5倍、6度なら4倍の露出が必要となります。

この条件を基準にして、いずれかひとつを固定したまま残りの二条件を変える…と、やっていけばいいのです。ただし、いずれも1目盛動かしても意外と変化が少ないので、2目盛ずつ動かすと無駄なく撮れるはずです。 地平線付近まで透明度が良いとしてISO400、F=5.6、露出4秒くらいからスタートして、露出を伸ばせるだけ伸ばしていくのが一法でしょう。ただし、あまり露出を伸ばすと地球の自転で像が伸びてしまいます。

あとは三条件を思いのまま動かして、可能な限り撮りまくってください。また、構図もタテ・ヨコ自由に変えてみてください。デジカメはその場で結果がわ かりますから、あまりに露出が長すぎて白くカブッたり、逆に短すぎて真っ暗な写真になったりしたらそこが限界ですから元に戻せばよいのです。

10〜20枚も撮影して、やっと1枚か2枚、それなりに満足できる画像が見つかるはずです。撮影時間は限られますが、皆既継続時間は十分にありますので、気長に行きましょう。

作例
#2に掲載したのと同じ写真です。三日月の光っている部分が露出オーバーで白くなり、地球照が写っています。
自慢ではないですが、ピントも甘いし非常に悪い作例です(T_T)/~~~
「悪くてもこれくらいは撮れるぞ〜!」という気持ちでがんばってください^^;

EOS Kiss Digital
ズームレンズ・焦点距離300mm
ISO-200、絞りF=5.6、露出6秒
2007/5/19 大分市関崎海星館前にて撮影
広角レンズでの例
この焦点距離なら、月の細かい様子を写しこむのはとても無理ということがおわかりいただけると思います。まわりの風景と一緒に記念を残しましょう。
月の左上の星は金星です。

EOS Kiss Digital
ズームレンズ・焦点距離22mm
ISO-200、絞りF=5、露出4秒
2007/5/19
大分市関崎海星館前にて撮影


気に入った写真が取れたら、国立天文台「皆既月食どんな色?」キャンペーンサイトへ報告しましょう。